バックランプが点灯しない 原因を解決する方法

バックランプが点灯しないのイメージ

記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

POINT

  • バックランプが点灯しないのは、リバースランプスイッチの故障が疑われる
  • リバースランプスイッチの故障は新品のパーツに交換
  • バックランプのバルブが球切れを起こしたことが原因でバックランプが点灯しない場合は、新品のバルブに交換

【原因】バックランプが点灯しない不具合の原因は?

後退時にバックランプが点灯しないのは、リバースランプスイッチの不具合が主な原因となります。リバースランプスイッチとは、トランスミッションに装着されたリバースポジション専用のシフトポジション検出装置のことです。バックランプ(後退灯)とは、シフトポジションをリバースに入れると自動で点灯し、自車がバックしていることを他車や歩行者などに知らせる役割を持つ灯火のことを差します。

バックランプの灯火色は法律で白色と決められており、個数は1〜2個とされ、2個の場合は左右対称であることが設置条件とされています。また、バックランプの取り付け位置は地上から上縁が1200mm以下、下縁は250mm以上と定められています。なお、バックランプの明るさや光源については指定がなく、ハロゲン、HID、LEDなどのバルブが使用されています。

ハロゲンバルブは不活性ガスと微量のハロゲン元素を封入したバルブの中にあるフィラメントに電気を通すことで発光します。バックランプで使用されるハロゲンランプの規格は、T16、T20、S25のいずれかとなります。

LEDバルブは異なる性質を持つP型半導体(プラス端子)とN型半導体(マイナス端子)を接合して作られており、P型には正孔と呼ばれる電子が抜け落ちる穴が開いています。電気が通るとP型から正の電荷、N型からは負の電荷が互いに向けて動き出し、正孔と電子が接続します。

【解決方法】新品のリバースランプスイッチへの交換、球切れしたバルブを新品につけ替えることで修理する

バックランプスイッチの不具合からバックランプが点灯しない場合は、新品のバックランプスイッチに交換することで修理します。車種によっても異なりますが、部品代と工賃をあわせた修理代はおおむね数千円です。

また、バルブの球切れでもバックランプが点灯しない不具合が起こります。その場合の作業は、コンビランプ内にバックランプが備わる車種ならトランクにあるコンビランプのサービスホールを開けて新品のバルブに交換するだけで簡単に修理ができます。

リアバンパーにバックランプが備わる車種の場合は、差し込み式になっているランプカバーをずらして外すか、ランプカバーを固定しているネジを外して新品のバルブに交換するだけとなります。

(山崎 龍)

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※修理内容は修理工場での作業事例を説明するもので自己修理を推奨するものではありません。

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