パジェロ(ミツビシ)の緑のクルマ

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ミツビシ パジェロ について

車種の特徴

1982年に三菱自動車から登場した「パジェロ」は、1990年代に起こったRV車ブームの火つけ役となった車です。現在では、街乗りにも最適な乗用車としてのイメージが広まっています。しかし、発売当初のパジェロは、4ナンバーを備えた小型貨物車として販売されていました。同じく三菱自動車が販売していた「フォルテ」という小型トラックをもとにして開発されたことが関係していると考えられます。発売から翌年には、5ナンバーを備えた乗用車であるメタルトップシリーズが追加されました。以来、乗用車としての活用が主流となりはじめたのです。快適な車内空間や使い勝手の良さを実現するため、ボディを長めにして4ドアを設けたシリーズもこのタイミングで登場しています。貨物車として誕生したパジェロは、山道や地盤の悪い土地でも高い走行性を発揮できるところが大きな魅力です。1985年にパリで開催された、さまざまな自然環境の中を走破するラリーレイド競技では、総合優勝を果たしたことでも有名となっています。
1991年に登場した2代目には、初代からの特徴である高い走破性を備えつつ、スーパーセレクト4WDも搭載されました。このシステムでは、2WDや4WDへの切り替えができることに加え、雪道をはじめとした悪路であっても対応できる直結ハイレンジ4WDや直結ローレンジ4WDへの切り替えも可能となっています。また、耐久性の高い車体は、街乗りにも最適な洗練されたデザインへと進化しました。山道や悪条件の道での走行はもちろん、街乗りにもぴったりなフォルムとなっているところが、2代目パジェロの特徴といえるでしょう。1999年には、3代目パジェロも登場しました。3代目では、モノコック・ボディを取り入れることにより、車体の耐久性だけでなく軽量化も実現しています。車体の重さは、サスペンションをよりコンパクトで軽いコイル・スプリング形式に変更したことでも改善されました。車高の変化が少なく乗り心地の良さも向上しているため、より街乗りにも適した車へと変化しています。
2006年に登場したモデルが、4代目のパジェロです。4代目は、車体の軽量化だけでなく、エンジンの燃費効率も向上させることで環境へも配慮した仕様となっています。2018年2月モデルまでは、ボディタイプが5つのドアを備えたロングタイプと、3つのドアを備えているショートタイプの2種類がありました。2018年10月に行ったマイナーチェンジ以降は、ロングタイプのみの生産となっています。
※記載の文章は、2022年10月時点の情報です。

車名の由来

「パジェロ」の綴りは英語で「pajero」。アルゼンチン南部の地域に生息している野生の猫のことを指している単語です。大自然の中を自由に駆け回る野生の猫の姿は、整備されていない自然環境の中にある悪路でも自在に走破できるパジェロの姿とも重なります。自由な走りが実現しているパジェロならではのネーミングといえるでしょう。

最新モデル情報

パジェロは2019年4代目を最後に一度すべての生産を終了しました。以降、2022年や2023年に新型が登場するという噂もありますが、現時点で公式に新型の発表はされていません。一世を風靡したことのある人気車種の今後の動向に期待しましょう。
2019年8月、最後に登場した特別仕様車は、3.2リッターのディーゼルエンジンを備えた「エクシード」というシリーズをベースにして、人気の電動ロングサンルーフや前2席の電動本革シート、リアデフロックなどを標準装備したモデルとなっています。基本的には、既存のモデルにオプションがついたシリーズではありますが、多くの人気装備を備えているにもかかわらず、コスパがいいと評判のモデルです。カラーデザインは、ウオームホワイトパール、アイガーグレーメタリックなどの4種類から選べます。