カプチーノ(スズキ)の白のクルマ

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スズキ カプチーノ について

車種の特徴

「カプチーノ」はスズキが製造、販売していた軽自動車で、2ドアオープンタイプのスポーツカーです。1991年11月から1998年10月までの約7年間に5モデルを発売しており、3,295mm×1,395mm×1,185mm(全長×全幅×全高)で2シーターモデルのため広くはありませんが、運転のしやすさには細部までこだわりがあります。ドライバーへのさまざまな配慮がほどこされており、一度座れば操作のしやすさを実感できる運転席が魅力です。キャビンはシートのホールド感や、優れたインフォメーション性、操作しやすい位置にあるシフトレバーなど運転を快適に楽しむ工夫が施されています。カプチーノのはじまりである1991年発売モデルのカラー展開は、サテライトシルバーメタリックとコルドバレッドのスポーツカーらしい2色でした。1993年発売モデルには専用色ディープブルーパールを採用し、高級感あるスポーツカーとして認知されます。同時期に発売されていた、マツダの「AZ-1」にホンダの「ビート」、そしてスズキの「カプチーノ」はABCトリオと呼ばれ好評でした。ABCトリオの中で唯一、フロントエンジン・リアドライブ(FR)方式を採用し、本格スポーツカーさながらのフォルムで、ハイレベルなハンドリング性能と駆動を達成できます。前期モデルのカプチーノはエンジンにF6A型3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボを搭載することで軽自動車としては十分な64馬力を実現しました。さらに後期モデルではK6A型3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボエンジンを搭載しトルクを向上させることで速さを追及しています。そしてエンジンを縦置きすることで左右に生まれたスペースを活かし、多くの高級車へ採用されている4輪ダブルウィッシュボーン式サスペンションを軽自動車史上初めて搭載しています。車体の各部分にアルミニウム素材を用いることで軽量化に成功し、走行性能を引き上げました。1995年に発売されたモデルは5速マニュアルトランスミッションと3速オートマチックトランスミッションから選べるため、AT限定の方でもスポーツカーを堪能できると人気でした。小さな車体であるにもかかわらず本格的な走行性能をもつことと、スポーツカーらしいロングノーズ・ショートデッキのデザインから「世界一居住空間の狭い車」と当時称されていました。軽自動車でありながら高い走行性能と、美しいスポーツカーのフォルムが人気を誇っていた「カプチーノ」は、生産が終了してから30年近く経った今でも中古車を求める人が尽きません。そのため年式や状態によって価格に大きく差があります。
※記載の文章は、2022年10月時点の情報です。

車名の由来

車名の「カプチーノ」は、イタリア語でシナモンが入ったエスプレッソコーヒーを意味するカプチーノが由来です。「小さいカップに注がれたひと癖あるおしゃれな飲み物」というイメージが、小さな車体とおしゃれなスポーツカーのフォルムに重なり命名されました。

モデル概要、その魅力は?

「カプチーノ」の魅力は何といっても、フロントエンジン・リアドライブ(FR)方式を採用したことで実現している優れた走行性能です。フロントエンジン・リアドライブ(FR)レイアウトにより、世界的にも珍しい小さな車体でロングノーズ・ショートデッキという洗練されたスポーツカーさながらのスタイリングが実現しました。また、カプチーノの車両重量は700kg以下と非常に軽量です。その軽量ボディーとエンジンで実燃費15.0km/L以上という優秀な燃費を記録しています。そして、タルガトップ、フルオープン、Tトップ、閉じた状態の4パターンが楽しめるルーフも特徴的で、その日の気分や天気に合わせて選べます。ルーフのパーツは取り外し可能でトランクに収納しておけば車内を圧迫することもありません。また、繊細な旋回性能と素晴らしい加速性能は運転好きにとって魅力的です。オープンスポーツカーの開放感に革シートを兼ね備えた軽自動車も多くはありません。運手好きの心を躍らせる爽快な走りと、ラグジュアリーなフォルムが長年愛されている秘訣といえます。

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