アルテッツァ(トヨタ)の紫のクルマ

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トヨタ アルテッツァ について

車種の特徴

トヨタ自動車は、1998年10月に「アルテッツァ」の販売を開始。アルテッツァは、「ドライビングそのものを楽しめる車」をコンセプトに開発され、次世代のスポーツセダンとして期待されていました。ベースとなっているのは、同じく1998年5月に販売された4ドアセダンの「プログレ」です。1999年からは、北米や北欧で、レクサス「IS」という名前で発売されていました。
アルテッツァの魅力は、エンジンが車両前方、駆動輪が後輪にあるFR駆動方式を採用している点にあります。前輪軸とキャビンの間にエンジンを搭載するフロントミッドシップレイアウトと組み合わせることで、ボディの重量が前方に偏らずバランスが良くなります。よって、優れたコーナーリングやブレーキングの性能を持つことができたのです。
アルテッツァの車体は、全長4,400mm×全高1,410mm×全幅1,720mmあり、コンパクトセダンに分類されます。一見すると、そのエクステリアからは、シックで上品な印象を受けるでしょう。しかし、限界まで切り詰められたフロントのオーバーハングのデザインや車体全体の伸びやかなフォルムは、躍動感のあるダイナミックな走りを実現するスポーツセダンらしさが垣間見えます。
インテリアは、ブラックを基調とした車内仕様となっていて、モダンで落ち着いた空間を演出。同時に、クロムメッキやステンレスを随所に配置することで、スポーティ的な要素も加わり、より洗練された印象を受けます。目を引くのは、クロノグラフをモチーフとした、視認性に優れたメーターパネルです。スピードメーターの内側に湯温系、電圧計、水温系をそれぞれ配置し、斬新なデザインとなっています。
グレードは、2L直列6気筒DOHCエンジンを搭載する「AS200」と、2L直列4気筒DOHCエンジンを搭載する「RS200」2種類のラインナップ。トランスミッションは、「RS200」では6速MT、もしくはハンドル上で変速可能な5速ATの組み合わせが可能です。「AS200」では、4速ATのみの組み合わせとなります。
アルテッツァの安全装備については、ABS(アンチロックブレーキ)やデュアルエアバッグ、衝突時に胸部に与える衝撃を和らげてくれるプリテンショナー&フォースリミッター付きのシートベルトを全グレードに標準装備していました。
※記載の文章は2023年3月時点の情報です。

車名の由来

アルテッツァという車名は、イタリア語の「Altezza」に由来し、「高貴」という意味があります。
全体的にスポーティさを感じさせるデザインですが、シックな印象も強いアルテッツァ。派手さはなくとも、その堂々とした存在感やデザインの随所に感じるクオリティの高さから、「高貴」という意味の「Altezza」は、とても的を射たネーミングといえます。

モデル概要、その魅力は?

アルテッツァは、1998年10月の販売開始当初、トヨタのスポーツセダンとして、高い注目を集めていました。それは、街乗りなどの普段使いから、山道の曲がりくねった道やサーキット走行に至るまで、幅広いシーンで運転を楽しめる車として期待されていたからです。1998~1999年には、アルテッツァの優れた走行性能が認められ、「日本カー・オブ・ザ・イヤー」にも輝いた実績を持っています。
2001年5月には、マイナーチェンジがされました。おもな変更点は、「AS200」のモデルに、「6速MT」が追加されたことです。インテリアでは、センターのメーターパネルが速度計からタコメーターに変更されました。また、マルチディスプレイを採用し、「瞬間燃費」「航続可能距離」「車速」を表示することで、視認性もアップ。そのほかにも、本革シートやアイボリーのファブリックシートの追加などもあり、よりバラエティーに富んだ自動車となりました。
ボディカラーでは、新たに「ダークブルーマイカ」「ホワイトパールクリスタルシャイン」など4色が追加。
安全装備の面では、衝突時の衝撃を軽減してくれるカーテンシールドエアバッグや、全席ダブルエアバッグなどがオプションで追加が可能になりました。ISOFIX対応のチャイルドシート用固定バーが、リアシートに装備された点も大きな変更点といえるでしょう。
なお、アルテッツァは、2005年で販売が終了しています。

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