セフィーロ(ニッサン)の茶のクルマ

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ニッサン セフィーロ について

車種の特徴

日産セフィーロは「美しさ・遊び心」を大切にする、30代前半の知的なヤングアダルトをメインターゲットとして作られました。従来のセダンが持つ箱型のイメージを脱却し、滑らかにつながるスタイリッシュなエクステリアが新鮮な車です。インテリアは柔らかな曲線を基調とされ、素材の感触にもこだわって作られており、ゆったりくつろげる温かみのある空間が特徴です。発売当時はスカイラインやローレルと3兄弟としてデビューし、それぞれスポーティ、ラグジュアリー、先進的スタイリッシュをテーマに売り出されています。当時の人々に何か新しいことをやってくれる期待感を与え続けたセフィーロは、1988年の発売以降、2度のフルモデルチェンジを経て2003年の3代目モデルをもって生産終了となりました。モデルチェンジを経ても、空気となじんで走るためのナチュラルさを表現したボディフォルムは一貫しています。エンジンやミッションを好きなようにカスタマイズできる「セフィーロ・コーディネーション」は、当時としては画期的で、真新しさや個性が光る、日産の一時代を支えた名車のひとつです。
※記載の文章は2023年3月時点の情報です。

車名の由来

車名の「セフィーロ(CEFIRO)」は、スペイン語で「地中海に春をもたらす西風」や「そよ風」を意味する言葉に由来してつけられました。さわやかな風を自動車業界にもたらしたいという気持ちが車名に込められています。

モデルの魅力と概要

1988年に登場した初代セフィーロ(A31型)は、「くうねるあそぶ」というキャッチコピーの方が記憶に残っている方も多いかもしれません。当時はオプション装備が主流だったプロジエクターヘッドランプを標準採用し、共働きだけど子どものいないディンクス層を主なターゲットにしています。エンジン3種、3タイプサスペンション、3タイプ×2種の内装、車体カラー9色と、車体内外のパーツをユーザーが自由に組み合わせて注文できる、セミオーダーシステムを採用したことも特徴として挙げられます。インテリアは前席を重視しており、助手席と運転席が異なる形状で、助手席はシートバックが中折れする機能を搭載しました。他にも様々な先進テクノロジーが盛り込まれ、その後の日産の運転支援技術に繋がるものもあるほど。当時の日産の先進技術を感じることができるのが魅力です。
続く2代目モデル(A32型)は1994年に登場、当時北欧で販売好調であった「マキシマ」と共通化され、前輪駆動(FF)となりました。それまでのスタイリッシュなスタイルから、オーソドックスなセダンスタイルに変わったことで、後部座席の居住性や走行の安定感が改善されました。日産の高い技術力が詰め込まれたVQエンジンを搭載し、2L、2.5L、3Lの3ユニットを用意、トランミッションは4速AT、2Lは5速MTも選べる点が魅力です。ラグジュアリーラインとしてエクモシリーズ5種、スポーツラインとして3種のSツーリングシリーズを有しています。1994年日本自動車工業会クラブ版カー・オブ・ザ・イヤーを取得しています。
1998年に登場した3代目モデル(A33型)は、ユニバーサルデザインを多く取り入れており、オーテックジャパンで特別仕様車が発売されたことも話題となりました。知性と安心感の象徴であるイルカをモチーフとして造形された車体は、風の流れと共に走るイメージを表現しており、フレンドリーな印象を与えてくれます。フロントにはメッキグリルが使用され、高級感も忘れていません。2001年のマイナーチェンジでは、海外市場を見据えて全長4920mmへ大型化、安全機構としてデュアルエアバッグやEDB、ABSなどを全車に標準で装備しています。広さや快適性といったコストパフォーマンスの高さを享受しながらも、何か新しいことをやってくれる期待感を与え続けたセフィーロの魅力が詰まった1台です。