「フォルクスワーゲン ゴルフ(7代目・2013~2021年)」新モジュール戦略のもと開発された、Cセグメントの世界ベンチマーク【人気モデル購入徹底ガイド】

クルマを選ぶ 車種ガイド

世界のベンチマーク車として常に他社から目標とされてきたフォルクスワーゲン ゴルフ。その7代目も世界基準車と呼ばれるにふさわしい内容で2013年5月に登場しました。ベーシックなモデルからハイパフォーマンス、電動モデルなどバリエーションも豊富です。

【サマリー】新しい新モジュール戦略「MQB」が採用された7代目

1974年に登場した初代から、常にCセグメントハッチバックの世界基準車として他社から研究されているプレミアムハッチバック。その7代目は2013年5月に日本へ投入されました。

この世代から、ホイールベースやトレッド等をフレキシブルに変更できる、同社の新しいモジュール戦略「MQB」が採用されています。MQBによって高品質・高機能でもコストを抑えることができるため、メルセデス・ベンツ AクラスやBMW 1シリーズといったライバルのプレミアムコンパクトと堂々と渡り合い、歴代同様日本市場でも順調に販売台数を伸ばしました。

【外観スタイル】シャープかつラグジュアリー感のあるデザイン

一目でゴルフであるとわかることはもちろん、新世代であることもしっかり主張したデザイン。6代目に対し車幅を広くして安定感を、ノーズを長く見せることでラグジュアリー感を、シャープなキャラクターラインなどでソリッド感を表現しています。デビュー時のボディカラーは8色。全長4,265mm×全幅1,800mm×全高1,460mm。

【インテリア】プレミアムコンパクトらしく質感の高いインテリア

シルバー加飾のあしらい方、パネルの合わせの隙間など、インテリアの質感はドイツのプレミアム御三家に引けを取りません。シート地はファブリックのほか、黒やベージュ、ブラウンなどのレザーも用意され、GTIなどスポーティグレードはサポート性の高いスポーツシートやレカロシートが採用されました。

【走り・燃費】小排気量ターボから電気自動車までバリエーションが豊富

パワートレインが豊富な7代目ゴルフ。まず1.4Lターボ×7速DSG(2ペダルMT)と1.2Lターボ×7速DSGのTSI系、2Lターボ×6速ATのGTIとR、1.4Lターボ+モーター(6速AT)のプラグインハイブリッドであるGTE、電気自動車のe-ゴルフ、2Lディーゼルターボ×7速DSGのTDI系があります。

なおRは後年7速DSGとなり、6速MTモデルも一時期用意されました。またGTIにも一時期7速DSGと6速MTモデルがありました。いずれも基本FFですが、Rのみ4WDとなります。デビュー時のJC08モード燃費は19.9〜21km/L(TSI系のみ)。

【安全装備】デビュー時から衝突被害軽減ブレーキを標準装備

デビュー時から衝突被害軽減ブレーキを全車標準装備。全車速追従機能付きACCや車線を逸脱するとステアリングを補正してくれるレーンキープアシスト機能も用意されました。一部改良等で後退時の衝突軽減ブレーキや、渋滞時追従支援システムなど機能が追加されたほか、当初はオプションだった機能でも標準装備化が少しずつ図られていきます。

【グレード構成】ベーシック系、スポーティ系、電動系の3タイプ

ベーシックグレードは1.2LターボのTSIトレンドラインとTSIコンフォートライン、それと1.4LターボがTSIハイライン。いずれも7速DSGが組み合わされます。装備が最も簡素なのがTSIトレンドラインで、最も充実しているのがTSIハイラインです。

スポーティモデルはGTI。さらに走行性能を高めたGTIクラブカップやGTIパフォーマンスなどが特別仕様車として追加されました。ハイパフォーマンスモデルのRにも、さらに高性能なRパフォーマンスが追加されています。

一方、電動化モデルにはプラグインハイブリッドのGTEと、電気自動車のe-ゴルフの2種類があります。見た目はほかのゴルフとほぼ同じです。

2020年5月時点での車両本体価格はベーシックな3グレードが259.9〜394万円、GTIが419.9〜478.9万円、Rが584.9万円、GTEが479.9万円。e-ゴルフは2020年1月時点で544.8万円でした。

【マイナーチェンジ&改良一覧】2017年5月のマイナーチェンジで安全装備がさらに進化

7代目となるゴルフは2013年5月にベーシックな3グレードでデビュー。その後GTIやRが追加されます。衝突被害軽減ブレーキのフロント・アシスト・プラスや、ドライバーの疲労を検知して警告する機能を標準装備し、世界のベンチマークらしく、このクラスの安全性能に新たな基準を作りました。

2015年7月にスマートフォンと連動できるようになるなどオーディオ機能の強化が図られます。同時に後方死角検知機能や後退時警告・衝突被害軽減ブレーキ、リアビューカメラなどが標準またはオプションで用意されました。

2015年9月には同社初のプラグインハイブリッドのGTEが追加されました。200Vの普通充電ができますが日本の急速充電器には対応していません。モーターだけで最長53.1km走ることができます。

2016年5月にベーシックな3グレードの、先進安全機能の充実化が図られます。グレードにより異なりますが、従来オプションだった機能のいくつかが標準になっています。

2017年5月:マイナーチェンジで半自動運転運転も可能に

前後のバンパー形状が刷新され、新形状のLEDヘッドライトが採用されました。リアもLEDとなり、流れるウィンカー機能が一部車種に用意されました。

あわせて安全・快適機能の拡充が図られています。先進安全運転支援機能では、渋滞時追従支援システムのトラフィックアシストが一部グレードを除き標準装備されています。これは渋滞での低速走行時などにシステムがアクセル・ブレーキを制御し、ステアリング操作をアシストしてくれるというもので、ノロノロ運転時の半自動運転といえるような内容です。

またメーターパネルがデジタルメーターとなり、インパネに備わる液晶ディスプレイも大型化され、機能も向上しています。特に純正ナビゲーションのディスカバープロは、スクリーンの前で手を左右に動かすだけでメニューの切り替えやラジオの選曲などが行えるほか、同乗者がスマートフォンを使ってナビゲーションの目的地検索やオーディオ操作を行うことができます。

さらにGTIとRの最高出力がそれぞれアップし、RのDSGは6速から7速になりました。

2017年10月には電気自動車のe-ゴルフが追加されます。満充電で301kmの走行が可能で、200Vの普通充電と、日本の急速充電(CHAdeMO)にも対応しています。一方でGTEのモーターでの航続可能距離は53.1kmから45kmに変更されています。

モデル末期となる2019年8月には2Lディーゼルターボ×7速DSGのTDI系が追加されています。

【ゴルフのおすすめモデル#1】2017年5月以降のTSIハイライン

走る・曲がる・止まるというゴルフの高い基本性能は、ベーシックな3グレードで十分味わえます。なぜゴルフが世界基準なのか、乗ればきっとわかるはず。

中でもおすすめなのは2017年5月のマイナーチェンジ以降の1.4LターボのTSIハイラインです。安全運転支援機能がほかのベーシックグレードと比べて充実していることがその理由です。特にマイナーチェンジ後は渋滞でのノロノロ運転の際に、半自動運転ができるため、ドライブの帰り道など疲れているときに重宝するはず。

またマイナーチェンジではメーターパネルが液晶となり、ナビ画面も映し出せるようになったので、視点移動が少なくなり、運転がラクになっています。

【ゴルフのおすすめモデル#2】2017年5月以降のGTI

スポーティグレードのGTIもおすすめのモデルです。かつてのゴルフGTIはホットハッチと呼ばれ、足回りがガチガチに固められて乗り心地は今一つでしたが、さらにハイパフォーマンス志向のRが設定されるようになったことや、技術の進化でしなやかで優しい乗り心地に。それなのに、ステアリング操作に合わせてリニアに車の向きを変えてくれるので、腕に自信のある人も満足できる一台です。

こちらも渋滞時に半自動運転でラクができる2017年5月のマイナーチェンジ以降がオススメです。なおマニュアル好きには6速MT車もおすすめしたいところですが、半自動運転機能等が備わらないので注意を。

一方でRほどでなくても、より刺激的な走りと希少価値を求めるなら、レーシングカーのストリートバージョンであるGTI TCRを探してみてはいかがでしょうか。

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【まとめ】初めての輸入車はゴルフを買えば間違いない

昔から「初めての輸入車はゴルフを買えば間違いない」といわれていますが、この7代目もまた世界基準車にふさわしい走行性能・安全性能を備えたモデルです。もしまだ乗ったことがないのであれば、一度は試してみるべき一台です。

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