「トヨタ カローラフィールダー(3代目・2012年〜)」ベストセラーカーの人気ワゴンタイプ【人気モデル購入徹底ガイド】

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初代が登場してから55年。世界中で累計販売台数5000万台を達成した、大人気シリーズのカローラ。2000年に登場した9代目から、ワゴンはカローラフィールダーと名を変えました。現行モデルはその3代目となります。その特徴を詳しく見ていきましょう。

【サマリー】ボディを小さくしながら中身を進化させた

11代目カローラのワゴン車として2012年5月にデビューした、3代目フィールダー。国内向けは宮城工場で100%生産されることを大々的に発表し、前年に起きた東日本大震災の復興も意味する「東北生まれの日本のカローラ」として発売されました。コンセプトをカローラの原点ともいうべき「大人4人が快適に移動できるコンパクトカー」へと戻し、先代の2代目フィールダーよりボディサイズを小さくしたことが特徴です。

【外観スタイル】Bセグメントならではの取り回し性のいいコンパクトボディ

2代目から比べてコンパクト化を果たし、全長を60mm短縮。セグメントでいえばCセグからBセグへのサイズダウンとなっています。

使い勝手の良いサイズとしながらも室内スペースは犠牲になっていない、効率的なパッケージングを実現しました。最小回転半径は0.2m縮小し、4.9mへ。フロントピラーの取り付け位置を後方に配置したことによる視界の広さも相まって、取り回し性能も向上しています。

厚みのあるフロントの造形と伸びやかなサイドシルエットは、アクティブでスタイリッシュな外観デザインを実現。また、リアゲートドアを樹脂製にすることにより、バックドアの開閉も軽くスムーズに行えるようになりました。

【インテリア】サイズダウンしたとは思えないほど広い室内

「ビッグスペースコンパクト」をコンセプトとし、ボディをコンパクトにしながら室内スペースは従来モデルから拡充しています。リアシートの足元スペースは40mm、荷室長は90mm、リアシートバックを倒した最大荷室長は410mmと、それぞれ拡大しています。

インパネ周りでは、センタークラスターの最上部にナビゲーションを配置。ディスプレイの見やすさと使いやすさを向上させています。インテリアカラーは、セダンのアクシオがベージュで統一されているのに対し、フィールダーはブラックで統一。アクティブなスポーティ感を強調しました。

【走り・燃費】デビュー当時にはガソリンエンジン車のみ

ハイブリッドはのちに追加されるため、デビュー当初はガソリンエンジンのみがラインナップされていました。

フィールダーには1.5Lと1.8Lの2種類が用意され、どちらも先代から継続されたエンジンではありますが、改良が施されました。

1.5Lには新開発のCVT「Super CVT-i」が搭載され、エンジンもフリクション低減や伝達効率を向上。素早いレスポンスと低燃費(JC08モード燃費19.6km/L)を実現しました。オプションではありましたが、アイドリングストップ機能も用意されています。

1.8Lはバルブマチックの改良とフリクション低減を図り、燃費を向上させました(JC08モード燃費16.6km/L)。なお、1.8Lはフィールダー専用のエンジンで、セダンのアクシオには設定されていません。

【安全装備】JNCAP最高ランクの安全ボディ

先進安全運転支援システム(ADAS)の設定はまだデビュー当初にはなく、ボディの衝撃吸収構造やシートベルト&エアバッグを標準装備化していることを安全装備とされました。歩行者傷害軽減ボディを採用し、サイドエアバッグとカーテンシールドエアバッグを標準装備。自動車アセスメント(JNCAP)の安全総合評価で最高ランクの5★(ファイブスター)を獲得しています。

【グレード構成】MT仕様や4WD、エアロパーツ装着など多彩なグレード展開

グレード構成はベーシックな1.5X、上級グレードの1.5G、スポーティグレードの1.8Sの3つが基本で、このうち1.8SはFF+CVT仕様のみ。1.5Lのグレードでは4WD+CVT仕様とFF+5速MT仕様も選べました。

1.5Xには3つのパワートレイン仕様それぞれに、装備を簡素化したビジネスパッケージを用意。販売の主流となる1.5Gとスポーティグレードの1.8Sには、前後のスポイラーなどを装着したエアロツアラーをそれぞれの仕様に設定しています。

価格帯は1.5Xが151.7〜178.4万円、1.5Gが167.2〜201.9万円、1.8Sが202.5〜212万円でした。

マイナーチェンジはADASのアップデートの歴史

発売後の2013年に行われたハイブリッドの追加を皮切りに、フィールダーはおよそ2年ごとにマイナーチェンジや一部改良が行われています。ハイブリッド追加後の改良は、予防安全機能のADASの設定やアップデートがおもな内容となっています。

トヨタ自慢のハイブリッドシステム「THS II」搭載車が追加されたのは、デビュー翌年の2013年8月でした。システムは2代目プリウスやアクアと同じ、シリーズパラレル方式の1.5Lエンジン+THS IIです。エンジンにアトキンソンサイクルを採用して効率を向上させ、クラストップレベルの燃費33.0km/L(JC08モード)を実現しています。

専用装備はフロントグリルと前後のブルーエンブレム、メーター内のハイブリッドシステム作動状況を知らせるインジケーターなどが加わります。最上級グレードにふさわしい上質感を演出する、専用シート表皮や専用加飾パネル、合皮巻きオーナメント加飾インパネ&ドアトリム、本革巻きシフトノブなどが与えられました。ハイブリッド化に伴う駆動用バッテリーはリアシート下に配し、室内スペースが犠牲になっていないこともトピックです。

グレード展開はハイブリッド、ハイブリッドG、エアロツアラーの3種類で、すべてFFモデルとなり4WDは未設定。価格は208.5〜226万円に設定されています。

フェイスリフトとともにADASを装備

2015年4月にマイナーチェンジを実施し、フロントマスクのデザインを大幅変更。そして、ADASの「Toyota Safety Sense C」をトヨタブランドで初搭載しました。

レーザーレーダーとカメラを組み合わせた前方検知を行うToyota Safety Sense Cは、緊急自動ブレーキ、レーン逸脱警報、自動ハイビームがセットになった装備。先行車発進告知機能や誤発進抑制装置、緊急ブレーキシグナルも同時に設定され、ADASが一気に充実しました。

フェイスリフトは台形型の大型ロアグリルを装着。一部のトヨタ車にみられる精悍なキーンルック風のデザインを採用しました。リアのコンビネーションランプも、横方向にワイド化した新意匠へ変更されています。

限定車で好評だったW×B(ダブルバイビー)をグレード化し、新たに追加。1.5X以外のグレードに設定されました。全体の価格帯は161.1〜247.4万円となっています。

踏み間違い防止ブレーキを備えADASを充実化

2017年10月の2回目のマイナーチェンジでは、ADASの充実化が図られました。新たにインテリジェントクリアランスソナーを備え、アクセル踏み間違いによる緊急ブレーキ機能を追加。国の定めたサポカー制度に適合させました。Toyota Safety Sense Cはオプション設定だったものが全車に標準装備化されています。

外観では大きなデザイン変更はなく、フロントバンパーとグリルに意匠変更が行われました。価格帯は164.2〜253.7万円となっています。

後付けの踏み間違い加速抑制装置に対応

2019年5月には踏み間違い加速抑制システムを発表し、ADASの付いていない前期型のフィールダーにも後付け対応できるようになりました。同年9月には新しいカローラシリーズが発表。ワゴンモデルはカローラツーリングとして、再びCセグメントのワゴンに生まれ変わりました。

しかし、ツーリングがサイズアップしたことにより、フィールダーの販売は継続。グレードはEXとハイブリッドEXだけと、大幅に絞られることになりました。

Toyota Safety Senseに歩行者検知機能を追加

2021年9月には一部改良が行われました。TSSの緊急自動ブレーキ機能に、歩行者検知機能を追加。今までどおり全車に標準装備されました。この歩行者検知機能は、すでに販売されているTSS装着車にも後付け可能。ディーラーでアップデートが受けられることも特徴です。

ほかには、オートライト機能の「コンライト」も全車標準化しました。価格帯は170.9〜229.2万円に設定されています。

【カローラフィールダーのおすすめモデル#1】17年マイナーチェンジ以降のモデル

ADASが一番充実しているのは、もちろん最新式です。しかし最新版のフィールダーは商用車と間違えられそうな外観で、正直スタイリッシュではありません。ということで、スタイリッシュかつ最新に近い2017年MCモデルが一番おすすめできます。

歩行者検知機能付きの緊急自動ブレーキは付きませんが、ディーラーのアップデート作業で後付けできることがおすすめする一番の理由です。スタイリッシュな外観はそのままに、最新版と同じADASが手に入るのですから、こんないい話はありません。サイズなどに制約がありフィールダーでなければならない人にとっては、この選択が安全面からベストといえるでしょう。

【カローラフィールダーのおすすめモデル#2】前期顔が好きならアップデート前提で購入するのもアリ

細長いヘッドライトとそれをつなぐ細いグリル、その下には大きく口を開けた台形のロアグリル。キーンルックのフロントマスクが好みではない人には、前期型のフィールダーでも十分だということを知ってもらいたいです。

理由は、やはりADASのアップデートです。前期型にはTSS Cすら装備されていませんが、踏み間違い加速抑制装置は後からでも装着ができます。年齢に関係なく、アクセルとブレーキの踏み間違いはふとした瞬間にやってきます。防止という意味で、付けておくことをおすすめする装備です。

あとは、MT車に乗りたい人にもおすすめできます。MTであれば当然ペダルの踏み間違いは起こりにくいですし、全般的に後期型よりも安くなっている個体が多いからです。

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【まとめ】新車も中古車もなくならないうちにお求めを

カローラフィールダーは国産でレアな存在のBセグメントワゴン。5ナンバーサイズで扱いやすいコンパクトワゴンが、まだ新車で買えることが奇跡に近いです。同じプラットフォームだった当時のヴィッツに比べると、乗り心地がいい点もフィールダーの特徴といえます。

正直、カローラツーリングがある以上いつ生産終了になってもおかしくないモデルでもあります。新車が欲しい人はすぐにでも購入したほうがいいでしょう。中古車も多いので、条件に合うお好みの個体も見つけやすいでしょう。

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