バンパー補修について初心者にもわかりやすく解説!

クルマの故障・修理・整備

バンパーは補修が難しく、自分で行おうとしても思うように滑らかな仕上がりにはなりません。きれいに補修を行うためには専用の工具や特殊な技術が必要となります。ただし軽い傷を補修する程度であれば、初心者の方でも可能です。ひどい傷の場合は補修業者の利用を検討しましょう。
今回は補修の方法とともに、車両を保護する塗装について解説します。塗装の層を理解すると傷の種類がわかり、補修しやすくなります。さらにバンパーの補修を依頼できるおすすめの補修業者を紹介します。バンパー補修を行う際に参考にしてみてください。

バンパーにつく傷の種類

車は何層にも重ねられた塗装で覆われています。層によって役割があり、車両を保護するための塗装や、表面につやを出す層などがあります。同様に傷にも種類があり、どの層が傷付いたかによって判別できます。例えば、目視では確認できないくらいのすり傷なら最も外側にある「クリア層」が傷付いている可能性が高いです。車のバンパー傷を自分で補修するために傷の深さや塗装面のどの層についた傷かを確認しましょう。

クリア層:バンパー表面につく薄い傷

先述したように、クリア層はとても弱い層です。洗車や走行中の軽いこすれでも傷がついてしまいます。
しかし弱い層である反面、クリア層だけであれば補修作業は比較的簡単です。インターネットなどで購入できる傷消しコンパウンドで補修できます。傷消しコンパウンドとは研磨剤のことです。実際に傷を消しているのではなく、削ることで傷を目立たなくします。削るというと不安になるかもしれませんが、つや出し剤が含まれていることもあり、見た目がきれいになります。特別な技術がいらないため初心者でも補修が可能です。

カラー層や下地層:バンパーのひっかき傷、えぐれた傷

クリア層の下には「カラー層」「下地層」の順番で塗装の層があります。カラー層や下地層まで達する傷の場合、傷消しコンパウンドでは補修が不十分です。車両表面が削れたようなバンパー傷は初心者が補修をすると、かえって補修箇所が目立ってしまうおそれがあるため、こうした深い傷に対してはパテという充填剤を用います。ヘコミに合わせて変形し、削られた部分を埋めることで傷を補修します。ところが単にパテで傷を埋めたとしても傷とその周辺の境目がはっきりしてしまい、きれいな仕上がりにはなりません。そのためぼかしや研磨などの作業工程が加わります。

ヘコミはどうすればいいの?

バンパーは傷以外にもヘコミが発生することがありますが、薄い傷同様に、ある程度なら自身で補修することが可能です。
現代の多くのクルマで採用されている樹脂バンパーであれば、ヘコんだ部分にヒートガンやドライヤーを使用し熱を加えることで復元できる可能性が高いです。
もちろん、手に負えないような大きなヘコミの場合は整備工場などの補修業者に依頼しましょう。

バンパー補修の工程

バンパーにつく傷の種類は千差万別です。傷の深さや塗装面の状態によって使用する道具や工程を自身で調整しましょう。道具はホームセンターやインターネット通販でそろえることができます。ここでは補修の工程について紹介します。結構大変な作業ですが、それでも補修を行いたい方は、参考にしてみてください。

傷付いた部分を研磨する

車の傷部分には複雑な凹凸ができています。何もせずに塗装をすると色ムラができてしまいます。そのため研磨をして表面をなだらかにする必要があります。
このときに「耐水サンドペーパー」を使用しましょう。耐水サンドペーパーはバンパーの傷部分の凹凸を平らにすることができます。この工程を省くと仕上がりに大きく影響が出るため気を付けましょう。

パテで補修して形を整える

傷部分とその周辺の高さがそろうように整えます。ここではパテを使用します。パテはクリア層の軽い傷には使用する必要がありません。カラー層や下地層に達するような大きな傷に使います。傷に合わせて変形させ、削れた部分を埋めることで補修します。専用のヘラなどでパテを押し込み、余分なパテを除去します。時間が経つと硬化し、研磨できるようになります。再びサンドペーパーで面出し・研磨して形を整え、周辺と高さをそろえます。

塗装①:プラサフ(スプレー)で下塗りをする

「プラサフ」というスプレーを使って仕上げ塗装とは別の下塗り塗装を行います。これによって仕上げ塗装の密着度が高まります。
車のボディカラーによる使い分けが必要で、薄く重ね塗りするようにスプレーを吹きかけてください。

塗装②:ボディカラースプレー、ぼかし剤で塗装する

ボディカラースプレー、研磨、コンパウンド、脱脂スプレー、ぼかし剤の順番で塗装作業を行います。仕上げ用塗料のスプレーは車のボディカラーと同色の物を使用します。

スプレーをする

補修部分の周囲に塗料が飛散しないようにマスキングテープで車両を保護し、液だれ防止のため少量を数回に分け、繰り返し行います。

磨く

マスキングテープをはがし、スプレーした部分とマスキング部分の境目をサンドペーパーで整えることで段差をなくします。その後、コンパウンドでまんべんなく磨き、カラー塗装前の下地づくりを行います。古くなった塗膜や汚れを落とすことで塗装が密着しやすくなります。

脱脂をする

脱脂はシリコンリムーバーを使って表面の油分やコンパウンドで残った汚れを取り除く作業です。終わったら、隙間が無いようにバンパー以外に再度マスキングテープを貼っていきます。

カラーの仕上げ

仕上げに傷周辺を含めてぼかし剤を散布し、ザラつきを減らします。乾きが悪いため、1ヵ所に集中してスプレーを吹きかけると液だれするため注意しましょう。

塗装③:仕上げにつや出しスプレーを吹きかける

ここまでの作業が完了したら、仕上げの作業に入ります。

カラー塗装を開始

塗装②が終わったらカラー塗装をし、つや出しスプレーなどで仕上げをします。
塗装②の工程で吹きかけたぼかし剤が完全に乾かないうちにカラー塗装を開始します。ポイントは平行にノズルをしっかりと押し込み、適切な距離を保ちスプレーを吹きかけることです。ここでも1回での厚塗りは厳禁で、焦らずしっかりと塗り重ねることが大切です。

つや出しスプレーで塗装

このまま終了しては塗装面に光沢がないため、つや出しスプレーによる塗装を行います。
つや出しスプレーは少し広めの範囲に吹きかけます。
通常の塗装作業よりもゆっくりと吹きかけましょう。同じ箇所に集中して散布すると液だれの原因になります。

仕上げ

つや出しを3回程度重ね塗りしてつやが出てきたところで、つや出しスプレーを吹きかけた境界付近にぼかし剤をスプレーします。最後にコンパウンドで仕上げて完成です。

バンパー補修の仕上がりや作業時間は個人差がある

バンパーは自分でも補修できますが、工具をそろえるだけで費用がかさみます。また、傷が深い、つぶれているなど機能性に影響が出る場合はプロに依頼することを強くおすすめします。ここではプロに頼む場合と自分で行う場合での違いを紹介します。

補修の仕上がりに差が出る

初心者が行うと、かえって補修箇所が目立ってしまう可能性があります。また補修後に色味が変化したり、へこみが浮き出てしまったりなどのトラブルが発生することもあるようです。

初心者が行うとかなりの時間を費やす

バンパーの傷が深い場合は補修作業自体が困難です。加えて、作業に長い時間を費やします。手間や時間と労力がかかってしまう上に、仕上がりも完全でないのであれば、最初からプロに任せるのもひとつの有効な手段と言えます。

バンパー補修を依頼するならカープレミアガレージ

バンパー補修を任せるなら「カープレミアガレージ」がおすすめです。
「カープレミアガレージ」は「カープレミア」が全国に展開している整備工場ネットワークで、故障保証車両の入庫先です。「カープレミアガレージ」は、多数の自動車整備作業を取り扱っているため、自動車メンテナンスの優れたスキルを保有しており、バンパー補修においても安心して任せられます。

確かな技術

「カープレミアガレージ」はあらゆる車種の故障に迅速に対応できるように、高機能な診断機(ALTIA製 SSS-T1 コンピューター診断機)を導入しています。端末のカメラで車検証をスキャンし車両情報を自動的に検索します。車両情報を検索する手間が省けるため、スピーディで効率的な整備が可能です。

納得の提案

お客様の要望にそった補修プランを提案します。国家資格を持った整備士やアドバイザーが対応します。予算やご要望などで不安な点がございましたらお気軽にお問い合せください。

安心のサービス

さまざまな傷を補修できる設備が整っており、傷補修歴40年以上のベテランの職人が多数在籍しています。国家資格を持った職人たちが補修を行うため、国産車全メーカー、全車種への対応が可能です。「費用がかかっても仕上がりを重視したい」「仕上がりよりもコストを抑えめで」などお客様の状況に寄り添ったサービスを提供します。

まとめ

今回は自分でバンパー補修を行う方法やおすすめの補修業者「カープレミアガレージ」について紹介しました。バンパー補修は自分でもできますが、仕上がりの美しさや作業時間などを考えるとプロの技術力にはかないません。「カープレミアガレージ」は全国の幅広い営業ネットワークを活用し、幅広いお客様のニーズにお応えしているため、バンパーの補修をご検討の際にはご活用ください。

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