「日産 ノート(2代目・2012~2020年)」起死回生のe-POWERが大ヒット【人気モデル購入徹底ガイド】

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激戦区のコンパクトカー市場において、1クラス上の快適で広い室内空間やゆとりの走りで差別化を図った日産 ノート。2代目はシリーズ式ハイブリッドのe-POWERが起爆剤となり日産車初の登録車販売台数が年間No.1を記録するなど、商品力の高さでライバルを圧倒しました。

【サマリー】e-POWERの追加で国産コンパクトカーの王座に

2005年の初代デビューから15年間の累計販売台数が約146万台を記録した日産のコンパクトカー、ノート。2012年9月に登場した2代目のコンセプトは「新世代スタンダードカー with スマートテクノロジー」で、ファーストカーに求められる“低燃費”“ストレスフリー”“スタイリッシュ”の3要素を高いレベルで融合。2016年11月にはバッテリーEV・リーフのノウハウを活かした新電動パワートレイン「e-POWER」を設定。2017年から3年連続でコンパクトカー販売台数No.1に輝くなど、日産を代表するモデルに成長しました。

【外観スタイル】車内の広さとスタイリッシュさを両立するデザイン

広さやユーティリティを損なわず、空力や燃費性能にも効くスタイリッシュな印象を与えるために、フロントピラーから流れるようなルーフラインが美しいサイドビューを作り出し、ボディサイドにはクルマがダイナミックに見える大胆な「スカッシュライン」を採用しています。フロントフェイスはe-POWERが追加された2016年11月の一部仕様変更でVモーショングリルとシャープさを増した新デザインのヘッドライト、ロー&ワイド感を強調するバンパーを採用し、イメージを刷新しました。

【インテリア】デザインで上質かつ開放感のある空間を演出

「快活さを感じさせる上質空間」を追求したインテリアのデザイン。インパネ上部に砂紋をイメージした流麗なキャラクターラインを採用し、運転席は「包まれ感」、助手席は「開放感」を演出しています。一部グレードのセンタークラスターにはピアノブラックとシルバーフィニッシャーをあしらい、上質感を表現。2016年の一部仕様変更で全車に、乗降時の「足抜き性」に優れたDシェイプの3本スポークステアリングが採用されました。

【走り・燃費】新開発のパワートレインを積極投入し燃費でライバルをリード

デビュー時のパワートレインは高膨張比のミラーサイクルと、高圧縮化で燃費向上を図ったダウンサイジングエンジンの1.2L3気筒スーパーチャージャーがトピック。従来のベルトによる無段変速機に2段変速の副変速機を加えたエクストロニックCVTを組み合わせていました。加えて、アイドリングストップや空力性能の追求、車体の軽量化によりJC08モード燃費はガソリン登録車クラストップの25.2㎞/L(S DIG-S)を達成しています。

2016年11月に新電動パワートレインのe-POWERを追加。1.2Lガソリンエンジンで発電を行い、その電気でモーターを駆動させて走行するシリーズ式ハイブリッドシステムです。2Lターボエンジンに匹敵する大トルクを発生し、100%モータードライブならではの力強くレスポンスのいい加速や静粛性の高さが特徴。また、アクセルペダルの踏み戻しだけで加速と減速ができるe-POWER DRIVEも搭載。加速度の違いにより、キビキビ走れる「Sモード」と燃費に効く「ECOモード」が選べます。

e-POWER SのJC08モード燃費はライバルのトヨタ アクア(37km/L)を凌ぐ37.2㎞/L、e-POWER Xとe-POWERメダリストは34㎞/Lになります。

【安全装備】2018年7月の仕様向上で安全装備を拡充

2017年9月の仕様向上で、長距離ドライブの負担を軽減する「インテリジェントクルーズコントロール」や、車線逸脱防止支援システムの「インテリジェントLI」を一部グレードに採用。アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いによる衝突防止を支援する「踏み間違い衝突防止アシスト」の作動車速域拡大(約25km/hまで)や、ハイビームとロービームを自動で切り替える「ハイビームアシスト」を、一部グレードを除き標準装備にすることで、国が推進する安全運転サポート車(セーフティ・サポートカーS)のワイドに対応させました。

2018年7月の仕様向上ではe-POWER Sを除く全グレードに、踏み間違い衝突防止アシストを標準装備。さらに、ガソリン車でもe-POWERと同様に前方の歩行者検知が可能になったほか、e-POWERの一部グレードに採用していたインテリジェント クルーズコントロールとインテリジェントLIをガソリン車に拡大採用しました。

【グレード構成】多様なニーズに応える幅広いラインナップ

2代目ノートは装備やキャラクターの違いにより大きく4つのタイプに分かれています。

■標準モデル(写真上)

装備充実のX、シンプルなSを設定。

■メダリスト(写真上)

スエード調トリコットと合皮を組み合わせたシート地や専用色の設定など、内外装ともにプレミアム感を高めた上級グレード。

■NISMO(写真上)

モータースポーツで培った技術を投入し、走りのパフォーマンスを高めたニスモロードカー。パワートレイン、車体、タイヤ、サスペンション、空力などをトータルで煮詰めることでバランスに優れた運動性能を実現しています。専用チューンを施したHR16DEエンジンに5速MTを組み合わせた「NISMO S」や、インバーターとコンピューターに専用チューニングを施し最高出力と最大トルクを引き上げた「e-POWER NISMO S」など、通好みの仕様をラインナップしています。

■オーテック(写真上)

カスタムカーや福祉車両などを手掛けるオーテックジャパンがクラフトマンシップを注いだプレミアムスポーティ志向のブランド。内外装ともに厳選した素材を用いながら細部のディテールにこだわり、上質感と個性を演出しています。

【マイナーチェンジ&改良一覧】新技術の投入で日産の基幹モデルに成長

ボディからサスペンション、エンジン、ガソリンタンクに至るまでのメカ部分を小さくすることで、クラス最大級の室内空間を実現した2代目ノート。しかし発売当初はハイブリッドの設定がないことや内装クオリティにやや難があったことなどで販売台数は伸び悩んでいました。

大きな転機となったのは2016年。新電動パワートレインのe-POWERを最量販車種のノートに初搭載したことで一躍人気車に。e-POWER投入によるイメージアップ効果は絶大で、2018年に日産車初の年間ベストセラーを獲得。名実ともに国産Bセグメントのトップブランドに成長しました。

2015年7月:マイナーチェンジ 全グレードに衝突被害軽減ブレーキを標準装備

一部グレードでメーカーオプション設定だったエマージェンシーブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)とLDW(車線逸脱警報)が全グレードで標準装備に。また、HR12DDRエンジン搭載車への「停車前アイドリングストップ」の採用や、2WD全グレードのエンジンとトランスミッションのチューニングを最適化することで燃費向上を図りました。

2016年11月:一部仕様向上 新電動パワートレインe-POWERを追加

2016年11月の一部仕様向上で新世代の日産デザインを象徴する「Vモーショングリル」とシャープさを増した新デザインのヘッドランプ、ロー&ワイド感を強調するバンパーが採用され、フロントフェイスのイメージが刷新されました。

最大のトピックはガソリンエンジンとモーターを融合させた新電動パワートレイン「e-POWER」の追加。発電専用のガソリンエンジン、発電機、インバーター、モーターが一体になったコンパクトなパワートレインと高電圧バッテリーで構成され、モーターのみで100%駆動する仕組み。アクセルペダルの踏み戻しだけで加減速をスムーズに行え、アクセルオフで停止まで可能な「ワンペダル感覚」のドライブフィールが特徴です。なお、e-POWERとモーターアシスト方式の4WDを組み合わせたe-POWERの4WD車は2018年7月に追加されました。

【ノートのおすすめモデル#1】2018年7月以降のe-POWER X

2代目ノートの真骨頂はEV感覚のドライブフィールを味わえるe-POWER。エンジンは発電機として「黒子」に徹し、走り出しから最大トルクを発生させるモーター駆動ならではの力強い加速感は、特にストップ&ゴーを繰り返す市街地走行でメリットを体感できます。おすすめは国が推進するセーフティ・サポートカーSのワイドに対応させるために、「踏み間違い衝突防止アシスト」が標準装備になった2018年7月以降のモデルです。

【ノートのおすすめモデル#2】NISMO S

3代目ノートは全車e-POWERになるなど、コンパクトカーも「電動化」がトレンドですが、直噴システム、ミラーサイクル、スーパーチャージャーで燃費を追求したHR12DDR型搭載車を筆頭に、ガソリンエンジンのバリエーションが豊富なのも2代目ノートの魅力。なかでも気になる存在が走りの楽しさを追求した「NISMO S」です。

基準車には設定のない1.6L自然吸気のHR16DEエンジンに5速マニュアルミッションを組み合わせて、シャシーや足回りもハードな走りに応えられるように専用チューンが施されています。エンジンは高回転まで気持ち良く吹き上がるようにセッティングされていて、シフトワークを駆使しながら自由自在に操る楽しさを味わえます。

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【まとめ】取り回しのよさと室内の広さ、燃費を求める人におすすめ

ハイブリッドのトヨタ アクアやホンダ フィットなど、ライバルひしめくBセグメントのコンパクトカー市場を席巻した2代目ノート。最大のセールスポイントは「e-POWER」で、モーター駆動による力強い加速感など、EVライクな走りが多くのユーザーを惹き付けました。

「これまでのコンパクトカーになかった爽快な走りと、使いやすい装備で自在に楽しめるコンパクトカー」をコンセプトにした初代ノートのデビューは2005年。2012年に発売された2代目はクラス最大級の室内空間を武器に電動パワートレイン「e-POWER」の搭載や先進安全装備の拡充など、常に商品力を保ち続けることでモデル末期まで好セールスを維持。ノート自体もデビューから15年間で累計販売台数が約146万台を記録するなど、日産を代表する看板モデルに成長しました。

5ナンバーサイズに収まる取り回しの良さと広い室内空間、先進性のあるパワートレインなど、コンパクトカーの基本性能を磨いた2代目の魅力は色あせません。

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