「スバル レガシィアウトバック(3代目・2014~2021年)」ステーションワゴンの汎用性とSUVのタフさを併せ持つ元祖クロスオーバーモデル【人気モデル購入徹底ガイド】

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レガシィ アウトバックは、ステーションワゴンの代名詞だったレガシィ ツーリングワゴンをベースに、最低地上高を200mmにアップさせることでSUVテイストを持たせたモデルです。その5代目は日本におけるスバルのフラッグシップモデルとして、上質感や快適性、高い安全性を備えた一台として、注目を集めました。

【サマリー】先代に続きこの5代目も北米向けの大型ボディを採用

レガシィツーリングワゴンといえば、走りの良さと優れた使い勝手により一時代を築いたモデルでした。アウトバックはその2代目に設定されたクロスオーバーワゴンに端を発したモデル。当初日本では「グランドワゴン」、その後「ランカスター」というサブネームが付けられていましたが、3代目(レガシィとしては4代目)から世界統一呼称として「アウトバック」と命名されました。アウトバックはステーションワゴンの車高を上げたクロスモデルとしてはボルボと並んで元祖と呼んでいい存在でしょう。

アウトバックとしては3代目、実質的にはグランドワゴンから数えて5代目となる本モデル登場時の最大のトピックは、国内向けレガシィツーリングワゴンの廃止でした。つまりこのモデルから、日本のレガシィはセダンのB4とクロスオーバーワゴンのアウトバックというラインナップとなりました。ボディは先代と同じく北米向けサイズ。1,840mmまで拡幅された全幅、4,800mmオーバーの全長など堂々とした車体も注目点です。

【外観スタイル】北米市場を見据えた大柄なボディ

全長4,815mm×全幅1,840mm×全高1,605mmという、国内スバル車としては最大サイズを持つアウトバック。ボディ下部に採用されるプロテクションパネルで“らしさ”を強調しつつ、金属調パーツを組み合わせることで上質感も付加。ワゴンのスタイリッシュさとSUVのタフ&ラギッドさを併せ持つデザインが特徴です。

【インテリア】スポーティさと快適性、上質感を両立

走りの良さも特徴とするレガシィシリーズらしく、インテリアは快適性とともにスポーティさも感じさせるもの。Aピラー付け根部分を前に移動させたことでキャビンを拡大し、従来のウイング調から横基調としたインパネデザインやヒップポイントアップにより開放感も高めています。

【走り・燃費】2.5L NAエンジンに伝統のシンメトリカルAWDを組み合わせる

全車に採用されるスバル伝統のシンメトリカルAWDは、雪道など滑りやすい路面で駆動力とブレーキを統合制御するXモードを搭載したことで悪路での走破性を向上。さらに、低速を維持したまま坂道を下れるヒルディセントコントロール制御も採用しました。

エンジンは先代の後期モデルから搭載されたFB25型2.5L水平対向4気筒DOHCですが、部品の約8割を新しく設計し、さらにCVTにも改良を加えることでJC08モード燃費を13.6km/Lから14.6km/Lにアップしています。

【安全装備】ステレオカメラを使った独自の先進安全装備、アイサイトを標準装備

水平対向エンジン、4WDと並びスバル車の特徴といえるのが、ステレオカメラを用いた先進安全装備、アイサイト。3代目アウトバックに搭載されるアイサイトver.3は、カメラがより広角かつ遠方の対象物まで捕捉し、さらにカラー認識も搭載した進化バージョンです。

性能が向上したプリクラッシュブレーキや全車速追従機能付きクルーズコントロール、車線からはみ出さないようステアリングを制御するアクティブレーンキープ、AT誤発進抑制機構、ブレーキランプ認識制御などが搭載されています。

【グレード構成】ベースグレードと本革シートなどを装備したリミテッドを設定

3代目アウトバック登場時のグレード構成は、ベースグレード(313.2万円)と、上級グレードのリミテッド(340.2万円)の2つというシンプルなもの。両車に走りの差はなく、ベースグレードでもアイサイトは標準装備でした。

大きな違いは足回り。リミテッドには18インチタイヤや、コーナーでの安定感を高めつつも快適な乗り心地を確保したスタブレックス・ライドサスペンションを採用。このほかにもリミテッドにはレザーシートが標準装備されていました。

【マイナーチェンジ&改良一覧】年次改良により安全性や走行性能を進化させる

アウトバックは登場から毎年秋に細かな改良が加えられていきます。

最初の改良は、デビューから約1年後の2015年9月。このときには、斜め後方の車両を検知する死角検知機能、隣の車線の後方から急接近する車両を知らせる車線変更支援、後退時に接近する車両を知らせる後退時支援の3つを備えるアドバンスドセイフティパッケージを標準化。さらに、ヘッドライトのハイビームとロービームを自動で切り替えるハイビームアシストも搭載しました。また、リミテッドグレードにアイボリーの本革内装を追加し、ダークブルー・パールのボディカラーを新設定。リミテッドのスタブレックス・ライドサスペンションの減衰力を見直して乗り心地を向上させています。

2016年9月の改良では、アイサイトver.3に車線中央維持機能を追加し、アクティブレーンキープの作動速度をこれまでの65km/h以上から60km/h以上と低速化しました。また、全車にステアリングヒーターを標準装備化。新色としてオークブラウン・パールのボディカラーを設定しました。

初の大型改良では内外装の変更も実施

初のマイナーチェンジを行ったのは2017年9月。LEDヘッドライトやフォグランプ、フロントグリル、前後バンパー、アルミホイール、ドアミラーなどのエクステリアデザインを変更し、ワイルドネスグリーン・メタリックとクリムゾンレッド・パールの新外板色を設定しました。インテリアでは、インパネのセンターパネルやステアリングが新しいデザインとなり、従来はディーラーオプションだったオーディオリモートコントロールスイッチの採用や、リアUSB電源の追加などを実施しています。

走行性能では、前後サスペンションや電動パワーステアリングを改良し、フラットな乗り心地と安定感のあるハンドリングを手に入れています。また、エンジン部品の軽量化や低フリクション化、制御の最適化を行い、CVTはマニュアルモード時の変速段数が6段から7段となりました。

安全性能については、後退時自動ブレーキシステムを新搭載し、全車速追従機能付きクルーズコントロールの設定速度を120km/hまで拡大。さらに、フロント&サイドビューモニターやアダプティブドライビングビームを搭載するアイサイトセイフティプラスを採用し、ステアリング連動ヘッドライトやリアビューカメラにステアリング連動ガイド線機能を追加しています。

2018年9月にはアイサイトのプリクラッシュブレーキ制御を改良し、車両と同じ方向に進む歩行者や自転車を検知した場合の減速制御の作動タイミングを早期化。低速走行中に障害物があった場合、アクセルを誤って踏み込んだと判断したときにプリクラッシュブレーキが作動するようになりました。また、新色としてストームグレー・メタリックとマグネタイトグレー・メタリックを設定しました。

また、撥水ファブリックと合成皮革を使った専用シートや、ブラックとイエローグリーンを用いたフロントグリルやドアサイドクラッディング、可動式大型ブラックルーフレールを装備するXブレイクを新設定しています。2019年9月の改良では、ベースグレードを廃止するとともに、スポーティな内外装を採用しつつ価格を抑えた新グレード、Bスポーツを設定。このBスポーツとリミテッドに新色のクールグレーカーキを採用し、リミテッドにはブラウンレザー内装も用意しました。

同時に、Xモードに雪道や砂利道など滑りやすい路面に適した「SNOW・DIRT」モードと、深雪やぬかるみなどタイヤが埋まるような状況で使用する「DEEP SNOW・MUD」モードを搭載。悪路走破性を向上させています。

2020年8月にも改良が行われましたが、このときの変更はWLTCモード燃費表記の対応のみとなります。なお、この改良時にセダンのB4は廃止となり、国内向けレガシィはこのアウトバックのみとなりました。

【レガシィアウトバックのおすすめモデル#1】2017年9月の改良モデル

もともと高い安全性を備えたアウトバックですが、2017年の改良では自慢の安全性にさらに磨きをかけました。アイサイトセイフティプラスに追加されたフロントとサイドビューモニターは、やや大柄なボディを持つアウトバックの使い勝手を高めてくれます。また、100km/hを超える制限速度の高速道路が増えつつある今、全車速追従機能付きクルーズコントロールの設定速度が120km/hまで高められたことも見逃せません。

内外装のデザインがより洗練されたこともトピックです。フロントグリルやヘッドライト、インパネセンター部のデザインが変更されたことで、スバルのフラッグシップにふさわしい上質さを手に入れました。乗り心地も向上し、ハンドリングもよりリニアに。走行性能や安全性能のグレード差はあまりないため、ベースグレードでも満足度は十分に高いといえます。

【レガシィアウトバックのおすすめモデル#2】2018年に追加されたXブレイク

クロスオーバーモデルであるアウトバックらしさという点では、2018年に追加設定されたXブレイクがおすすめです。このグレードはタフなイメージを高める大型ルーフレールを備え、さらに新採用の撥水シート表皮や、インパネやシフトブーツにイエローグリーンステッチのアクセントカラーを採用するなどアウトドアテイストを高めたインテリアを特徴としています。

このときの改良では、プリクラッシュブレーキの制御を変更して対歩行者・対自転車への安全性をより高めました。低速走行時のアクセルの踏み間違いなどでもブレーキが作動するようになったこともトピックです。タフさに磨きをかけた内外装、さらに進化した安全性能と、アウトバックの完成形といえる一台に仕上がっています。

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【まとめ】走行性能と安全性、使い勝手に優れたオールマイティな一台

レガシィツーリングワゴンを祖とし、クロスオーバーモデルのはしりといえるアウトバック。並みのSUVを超える200mmの最低地上高と優れた4WD性能は、キャンプやスキーといったアウトドアレジャーでも重宝します。さらに、安全性を高めるだけでなく運転中の疲労も軽減してくれる先進安全技術も搭載。街乗りから荷物を満載にした長距離移動まで、様々な場面でドライバーをサポートしてくれる頼もしい相棒といえるでしょう。

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