「トヨタ ポルテ(2代目・2012~2020年)」ユーザーファーストのスライドドアプチバン【人気モデル購入徹底ガイド】

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コンパクトトールワゴン市場は年々盛り上がりを見せ、プチバンという新しい言葉も生み出しました。トヨタのプチバンであるポルテは、04年登場の初代が人気を博し2012年に2代目が登場。今回は、その2代目の歴史を追いかけます。

【サマリー】ユーティリティの高さがさらに進化した2代目

ミニバンのような高い室内高を持つコンパクトトールワゴンは、スズキがワゴンRワイドを世に出してから徐々に人気が高まり、トヨタのポルテがジャンルを確立しました。助手席側の大型電動スライドドアは前後席ともに乗り降りでき、その利便性から小さな子供やお年寄りにも優しいクルマとして支持を得ています。

2代目ポルテは初代の正常進化版。フロアのさらなる低床化とフラット化により、ユーティリティを高めたモデルでした。その特徴から、福祉車両としてのニーズも多かったクルマでもあります。

【外観スタイル】スクエアオーバルのモチーフでソフトなイメージに

大型電動スライドドアという大きな特徴をそのまま2代目へと受け継いだポルテ。クールなイメージの兄弟車スペイドの登場により、初代よりもさらにソフトなイメージで丸みを帯びたデザインになりました。スクエアオーバル(長円形)と呼んだモチーフを外装のいたるところに配し、シンプルに仕上げています。

【インテリア】多彩なシートアレンジもできる便利なインテリア

使い勝手の良さがポルテ最大の特徴ともいえます。助手席側の大型電動スライドドアは、車外からはワイヤレスリモコンキーで、車内からは運転席と後席にそれぞれスイッチを設け、さらに操作しやすくなりました。フロア地上高が300mmと低く抑えられていることも、乗降性の良さにつながっています。

FF車はフロアのフラット化も果たしました。助手席シートは700mmものロングスライドを実現。後席の6:4分割可倒式や座面のチップアップ機能の採用も相まって、多彩なシートアレンジが用意されました。

【走り・燃費】2種類のエンジンをラインナップ

エンジンは1.3Lと1.5Lが用意されました。どちらも自然吸気で、スーパーCVT-iと呼ばれるCVTと組み合わせられています。どちらも100馬力前後ですが、JC08モード燃費は1.3Lが19.6km/L、1.5Lが20.6km/Lと、1.5Lのほうが上回っていました。

1.5L車の全グレードに4WDが設定されていたことも、ポルテの特徴です。電子制御により前後のトルクを分配するアクティブトルクコントロール4WDを採用していました。

【安全装備】ADASはデビュー当初に設定なし

先進安全運転支援システム(ADAS)の設定はデビュー当初にはなく、2016年の一部改良以降となります。それまでの安全装備である、トラクションコントロールやビークルスタビリティコントロール(横滑り防止装置)、ブレーキの制動力配分制御などは全グレードに標準装備されています。

【グレード構成】5グレードに6種のパッケージオプションを用意

1.3Lエンジンはビジネスユース用ともいえるシンプルな廉価グレードのVと、標準グレードのXにのみ設定されていました。実質1.5Lエンジンがメインであり、標準グレードのX(Xだけがエンジンを選べました)と、中堅グレードのYとF、上級のGの計4グレードが展開されています。YとFの違いはフロントシートの形状で、Yはベンチシート、Fはセパレートタイプとなっていました。

グレードに加え、快適性を高める6つのパッケージオプションも用意されていました。ユーザーの思いのままに組み合わせることも可能でしたので、中古車を選ぶときにはこれらのパッケージオプションの有無も確認しましょう。

デビュー当時の価格帯は145〜191万円でした。

【マイナーチェンジ&改良一覧】マイナーチェンジがなく一部改良を複数行う

2代目ポルテは2012年にデビューし2020年に生産終了となりましたが、その間マイナーチェンジは一度も行われませんでした。その代わり一部改良が複数回行われ、多くの特別仕様車がリリースされています。

一番大きな改良は、ADASのトヨタセーフティセンス(TSS)が導入された2016年6月の一部改良です。それまでまったく付いていなかった予防安全技術が一気に装備されました。中古車を狙うのなら、この2016年以降モデルは必須条件になってくるでしょう。

新1.5Lエンジンを投入し燃費改善

登場時1.3Lは新開発エンジンを搭載していましたが、2015年7月の一部改良で1.5LのFF車にも新エンジンが投入されました。アイドリングストップ機構を標準装備し、JC08モード燃費は20.6km/Lから22.2km/Lへと改善。引き続きエコカー減税の対象車となっています。内外装にも小変更が加えられ、価格帯は163.6〜201.3万円に設定されました。なお、この改良で1.3Lは廃止となり、エンジンは1.5Lに一本化しています。

トヨタセーフティセンスCを標準装備

2016年6月に行われた一部改良では、ADASのToyota Safety Sense Cを採用。全グレードに標準装備化しました。TSS Cはレーザーレーダーと単眼カメラを組み合わせ、プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームをセットにしたADAS。先行車発進告知や緊急ブレーキシグナルも併せて採用され、安全装備を充実化しています。価格帯は、177.8〜207.8万円とされました。

トヨタセーフティセンスのアップデート

2019年7月の一部改良では、Toyota Safety Senseに歩行者検知機能を追加。さらに、ペダル踏み間違いを防止するインテリジェントクリアランスソナーをオプション設定しました。そのほかには、ボディカラーに2トーンカラーを採用。メーター内のマルチインフォメーションディスプレイも、視認性が向上しました。価格帯は182.8〜212.9万円となっています。

安全装備の後付けやアップデートも用意

トヨタではすでに購入済みの車種にも後から追加できる予防安全装備を用意していて、ポルテにも対応しています。2019年6月に後付けの踏み間違い加速抑制システムを、2020年9月にはToyota Safety Senseに歩行者検知機能を、それぞれ追加できるアップグレードメニューを設定。全国のトヨタディーラーで装着できるようになりました。これは中古車を購入した人でも利用できるアップデートですので、積極的に利用したいところです。

【ポルテのおすすめモデル#1】ADASが最も充実している最後期モデル

2代目ポルテは生涯通じてマイナーチェンジが行われませんでしたので、どの世代のモデルを買っても基本はデザインが変わりません。しかし、ADASは後期になればなるほど機能が充実してきますので、なるべく後期モデルを狙いたいところです。おすすめは最後期の2020年7月以降の世代です。

ADASは、運転する人の年齢は関係なく付けておきたい安全装置です。最後期モデルはプリクラッシュセーフティが歩行者対応になっているのはもちろんですが、踏み間違い誤発進抑制装置も付いています。

市場に出回っている台数こそ少ないですが、安心を買うことができるなら積極的に選びたいです。この世代からラインナップした2トーンのボディカラーも、最後期ならではの仕様といえるでしょう。

電動スライドドアやロングスライドの助手席などの主要装備は全グレードに標準装着されていますので、グレードは仕様の好みで選んでいいでしょう。しいて挙げるなら、UVカットガラスやナノイー付きオートエアコンが備わった最上級のGがおすすめです。

【ポルテのおすすめモデル#2】Toyota Safety Sense Cが付いた16年6月以降のモデル

おすすめしたとはいえ、最後期モデルは圧倒的に市場の台数が少ないのは事実。見つからない人には、2016年6月の一部改良以降のモデルをおすすめします。

理由はADASのToyota Safety Sense Cが装備されているからです。そして、このToyota Safety Sense Cはアップデートプログラムに対応していますので、最後期モデルのToyota Safety Sense Cと同じ歩行者検知機能を後からでも追加することができます。

踏み間違い誤発進抑制装置も同じようにディーラーで付けられますので、お気に入りのボディカラーなどの良い個体が見つかれば2016年6月以降のモデルでもいいでしょう。

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【まとめ】ポルテの代わりはポルテだけ!?

大型スライドドアを採用した珍しいプチバンのポルテは、乗る人のことを考えたユーザーファーストのクルマです。扱いやすいコンパクトボディと乗降性や使い勝手の良さをすべて兼ね備えたクルマは、現在でも珍しい存在。福祉車両としても重宝されていることも納得ができます。ポルテの利便性はポルテでしか味わえませんので、市場に出回っているうちに手に入れておきたいところです。

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