「ホンダ N-BOX(2代目・2017年〜)」正常進化を果たした軽自動車の王者【人気モデル購入徹底ガイド】

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全高1,700mm以上の「スーパーハイト系」カテゴリーを築いた初代ダイハツ タントに続き、2011年に登場した初代ホンダ N-BOX。居住性と積載性の高さを両立するセンタータンクレイアウトが可能にした、革新的な低床パッケージングで、瞬く間にスーパーハイト系のベンチマークに。大ヒットを記録した初代のコンセプトを受け継ぎ、2017年9月にフルモデルチェンジした2代目にあたる現行型N-BOXについて解説します。

【サマリー】広さ・使い勝手・経済性のすべてを備えた軽自動車の王者

発売から5年で4度の軽新車販売台数ナンバー1を獲得するなど、「日本にベストな新しいのりもの」として定着した初代Nシリーズ。

2代目のコンセプトは「N for Life」で、エンジンを含むプラットフォームをすべて刷新。軽乗用車最大級の広い室内空間や多彩なシートアレンジ、全グレード標準装備の安全運転支援システム「Honda SENSING」、優れた燃費性能と走行性能で幅広い世代に好評を得ています。

【外観スタイル】軽であることを意識させない安定感と力強さ

軽自動車の枠を超える車格感、空間の広さを感じさせる造形処理など、初代の魅力を受け継ぎながら、「N-BOX」らしさと「洗練・上質」をキーワードに、シンプルながらも乗る人の豊かなライフスタイルをイメージさせるプレミアム感を演出。

ベルトラインを高くし、リヤビューは大きく張り出したテールゲートの端にリアコンビランプを配して安定感と力強さを表現しています。

初代N-BOXの顔を印象付けた、親しみやすい丸目を継承した標準仕様はヘッドライトが     フルLEDになり斬新なイメージに。N-BOXカスタムは「セレブリティ・スタイル」をテーマに、光輝パーツや押し出し感の強いエアロパーツで存在感を強めています。

【インテリア】洗練でモダン、広がり感にもこだわった快適空間

限られた空間の中で実際のサイズ以上の広さを感じさせる視覚的な効果を狙った、横基調のインパネ周り。運転席側、カーナビ、助手席側の各パネルをレイヤー(層)構造にすることで、奥行き感や上質感を演出しています。

N-BOXカスタムはエクステリアと同様のコンセプトで、ルーフライニングまでブラックで統一。ブロンズやバーガンディのアクセントカラーを添えて、上質なムードに仕立てています。

【シートアレンジ】センタータンクレイアウトを生かした多彩な展開

スーパースライドシート仕様は助手席に軽乗用車初の570mmロングスライド機構を採用。前席をセパレートタイプにすることで後席と運転席間の移動が楽に行えます。

また。座面を広く使えてソファ感覚でゆったり座れるベンチシート仕様、テールゲート側から車内へのアクセスが容易になり、介護から趣味まで幅広く使えるスロープ仕様も設定。

左右独立して190mmスライドできるチップアップ&ダイブダウン機構付きリアスライドシート(5:5分割式・3段リクライニング付き)は全グレードに標準装備です。

【走り・燃費】軽乗用車初のVTECと電動ウェイストゲートを採用

NA(自然吸気)エンジンには、低回転域と高回転域それぞれに最適になるようにバルブの開閉タイミングとリフト量を切り替えるバルブコントロール機構「VTEC」を軽乗用車として初めて吸気側に採用。先代から継承したVTC(可変バルブタイミング・コントロール機構)と併せて吸排気効率が大幅に向上しました。

ターボ車には軽乗用車初の電動ウェイストゲートを採用。排気の一部がタービンに流入しないように迂回させる機構で、過給圧を任意で調整できるのでレスポンスの向上や低燃費化に寄与します。WLTCモード燃費はNA(G・FF)が21.2km/L、ターボ(EX・ターボFF)は20.2km/Lです。

【安全装備】ホンダセンシングを全車標準装備

従来のシステムに対して「後方誤発進抑制機能」などを追加したHonda SENSINGを、ホンダの軽乗用車として初搭載。クルーズコントロールに前走車を検知する機能を追加し、高速道路などで適切な車間と車速をキープできるACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)や、車線維持支援システムのLKASなど10の先進機能で安全運転をサポートします。

2020年12月のマイナーチェンジで後方誤発進抑制機能にも用いるソナーセンサーを4個に増やし、後方の障害物の接近を検知しドライバーに注意を促す「パーキングセンサーシステム」を追加。

2021年12月の一部改良では待望のオートブレーキホールド付き電子制御パーキングブレーキが全車標準装備に。併せてACCに渋滞追従機能を追加。高速道路での渋滞時におけるドライバーの負担軽減を図りました。

【グレード構成】標準仕様とカスタムの2本立て

2代目N-BOXは標準仕様とカスタム仕様で内外装の仕立てが大きく異なります。

■標準モデル(写真上)

ベーシックなG、装備充実のG Lはともにベンチシート仕様、G EXはスーパースライドシート仕様です。

■カスタム(写真上)

専用フロントバンパー、メッキのフロントグリル、大型テールスポイラーなどでワイド感と押し出し感を強調。ターボ車には15インチアルミホイールや、レザー調のプライムスムースと滑らかな感触のトリコットを組み合わせたコンビシート、本革巻きステアリングホイールなど数々の専用装備が追加されます。

■スロープ仕様(写真上)

初代のN-BOX+に代わって2018年4月に追加されたスロープ仕様を、標準/カスタム双方に設定しています。

普段はフラットな床として、引き出すとスロープとして使える「スーパーフレックススロープ」をN-BOX+に対し約4.5㎏軽量化。さらに「4人乗車モード」と「車いす乗車モード」の切り替え手順を簡略化し、使い勝手が格段に向上しました。

【マイナーチェンジ&改良一覧】安全装備の機能向上で高い商品力をキープ

大空間を実現したセンタータンクレイアウトなど初代の魅力を引き継ぎながらプラットフォームを刷新して、より使いやすく安全に進化した2代目N-BOX。ダイハツ タントやスズキ スペーシア、日産 ルークス/三菱 eKスペースといったライバルひしめく激戦区の軽スーパーハイトワゴン市場で競争力を保ち続けるために、マイナーチェンジや一部改良を施して先進安全装備をバージョンアップしています。

2019年10月:一部改良 Honda SENSINGの性能向上

全車標準装備の先進安全運転支援システム「Honda SENSING」のうち、衝突回避ブレーキ(CMBS)を横断自転車に対応させるとともに、街灯のない夜間の歩行者検知が進化。リヤワイドカメラは従来の30万画素から100万画素に画素数が向上し、より明確な後方確認が可能になりました。

快適機能も充実。従来4WD車のみに採用していた「運転席&助手席ヒーター」と、ターボ車のみに採用していた「左右独立式リヤセンターアームレスト」が標準装備になりました。N-BOXカスタムには本革巻きセレクトノブを採用。従来採用されている本革巻きステアリングと併せて上質感を際立たせます。

2020年12月:マイナーチェンジ 内外装のデザインを変更

N-BOX、N-BOXカスタムともに内外装のデザインを変更。N-BOXのエクステリアはヘッドライトとグリルの形状が変更され、より親しみやすいルックスに。インテリアはダークブラウン基調に刷新しています。

N-BOXカスタムはアッパーグリルのメッキを立体的にしてより存在感のあるフェイスに。併せてフロントライセンスを中央に配し、メッキバーをリヤバンパーに追加しました。インテリアは定評あるブラック基調やシート表皮はそのままに、マルチブラック塗装の加飾を刷新。Honda SENSINGには後方の障害物の接近を検知し、ドライバーに注意喚起するパーキングセンサーシステムが追加されました。

2021年12月:一部改良 電動パーキングブレーキとACCの渋滞追従機能を追加

信号待ちなどの停車中、ブレーキペダルから足を離しても停止状態がキープされ、アクセルを踏むとブレーキが自動解除されて坂道発進などが楽になる、オートホールドブレーキ機能付きの電子制御パーキングブレーキを全車に標準装備。併せて先行車に追従して加速・減速を行い、適切な車間距離を保つACCに渋滞追従機能を追加。高速道路などでの渋滞時、先行車が停車すると自車も停車し、ドライバーの負担が軽減されます。

【N-BOXのおすすめモデル#1】2019年10月以降の G EX

現行型のデビュー時はHonda SENSINGを全車標準装備にするなど、先進安全装備の充実度でライバルを大きくリードしていましたが、2020年にフルモデルチェンジした日産 ルークス/三菱 eKスペースは運転支援機構のプロパイロット(三菱はマイパイロット)を搭載するなど、まさに先進安全装備の性能は各社「追いつけ、追い越せ」の状況。

N-BOXもマイナーチェンジと一部改良でHonda SENSINGを進化させているので「最新モデルが最善」の選択ですが、中古車としてのバリューを考えると、先進安全装備がアップデートされ、運転性&助手席ヒーターなどが標準装備になった2019年10月の一部改良以降のモデルがおすすめ。なおN-BOXは基本、先進安全装備が付いていますが、一部に「レス仕様」が存在しています。極めて稀ですが、念のため確認しておいた方が良いでしょう。

街乗りメインなら自然吸気エンジンでも十分軽快な走りを味わえ、N-BOXならではの使い勝手のよさが光るスーパースライドシート仕様の G EXがおすすめです。

【N-BOXのおすすめモデル#2】2020年12月以降のカスタムLターボ

2020年12月のマイナーチェンジでN-BOXとの違いを明確にするためにエクステリアを刷新。特に目を引くのがライセンスプレートの位置で、N-BOXが運転席寄りに少しオフセットしているのに対し、カスタムは中央配置。内外装ともに加飾パーツの使い方が見直され、より上質な仕立てになりました。

高速道路や山道でカスタムらしい走りを求めるなら、動力性能にゆとりのあるターボ一択。電動ウェイストゲートの効果でターボラグも少なく、質の高い走りを堪能できます。

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【まとめ】ライバルの追従を許さない高い商品力とネームバリュー

そろそろフルモデルチェンジから5年を迎えますが、軽規格内で最大効率を求めた優れたパッケージング、ユーザー目線で考え抜かれたシートアレンジと充実の快適装備、先進安全装備の随時アップデートと、商品力やブランドイメージの高さでライバルの追従を許しません。

街ですれ違う機会が多いのは人気の証。乗り降りしやすい低床設計、両側スライドドア、大開口のバックドアはとても使い勝手が良く、子育てファミリーからシニアまで幅広いユーザーに支持されるのも納得できます。

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