「嶋田智之の目」新型ダイハツ アトレーが4ナンバー車に回帰! やっぱり遊びグルマは商用モデルが便利なのか?

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2021年12月、ダイハツの軽ワンボックスであるアトレー/ハイゼットがフルモデルチェンジしました。最大のトピックはハイゼットの乗用モデルという位置付けで5ナンバー車だったアトレーが4ナンバーの商用モデルになったこと。でもこれは「アトレーも仕事グルマとして使ってね」ということではなく、「荷室を最大限広くしたので、このクルマで思い切り遊んでね」というメッセージだったのです。

原点回帰で4ナンバー専用モデルになったダイハツ アトレー

2021年12月に発表された新型ダイハツ アトレーが全車4ナンバー仕様になると聞いたとき、うまいところに目をつけたな、と感じたものでした。

もともとはガチの商用バンであるハイゼットに4ナンバーのまま乗用車的なエクィップメントなどを持たせ、ハイゼット・アトレーの名前で1981年に発表されたモデルがルーツ。

ここ20年ほどは5ナンバー専用モデルとして企画販売されていたので、6代目へのモデルチェンジを機に“回帰した”というのが正しいかもしれません。

発表1ヶ月後の受注台数は目標の8倍を記録!

同じダイハツのラインナップにはムーヴがあり、ムーヴカスタムがあり、ムーヴキャンバスがあり、タントもウェイクもタフトもあるわけです。

後輩たちのほうがさらに乗用車風味が強かったりキャラが立っていたりしたわけで、そうしたモデルたちの牽引役だったのにいつしか地味な存在になりかけていたアトレーに改めて色をつけなおそうと考えたのでしょう。

ほかに5ナンバーの軽ワゴンがたくさんあるから、そこに固執する必要はない、と考えたところもあったのかもしれません。いずれにしても新型アトレーのウェブサイトを見ると、4ナンバーに回帰したことのメリットを活かした楽しそうな提案に満ちあふれていて好感を持てちゃいますし、発表1ヵ月後の受注台数が月間目標の8倍を記録することから、多くのユーザーに歓迎されていることもわかっちゃいます。

ナンバープレートの3桁の数字で車両を分類

あ。その前に、もしかしたら混乱されている人もいらっしゃるかもしれませんね。「4ナンバー? 5ナンバー? 商用? 乗用? なんじゃそりゃ……?」と。

多くの人はクルマを購入するときにすらその違いに直面することがないでしょうから、ご存じなくても無理はありません。

軽く面倒くさいお話ではあるのですが、日本の道路運送車両法で定められたナンバープレートの分類番号では、4ナンバーは小型貨物車、5ナンバーは小型乗用車に区分されます。クルマのナンバープレートを見ると、地名の横に2桁または3桁の番号が記されていますよね? その最初の数字が4であるものは4ナンバー、5であるものは5ナンバー、と通称されているのです。

その区分が変わると何が違うのか。実はいろいろ違うのです。税金も違えば車検の期間も違います。軽自動車に関して一例を挙げるなら、毎年納める軽自動車税が5ナンバーの1万800円に対して、4ナンバーは5,000円(自家用の場合)と半額以下だったりします。それより大きな車両(登録車)では、5ナンバーと4ナンバーの税金の差額はさらに広がります。

4ナンバー車=後席の快適性より荷室空間の拡大を重視

それより大きいのが、クルマづくりのレギュレーションの問題。4ナンバーの車両として登録するには、荷物を積む部分の床面積が1平方メートル以上、軽自動車では0.6平方メートル以上なければならない、荷物を積む部分の面積が後部座席に該当する部分より大きくなければならないなどなど、とりわけ荷室に関しての条件がいくつか定められているのです。

よって、4ナンバーの場合はリアシートを広く快適にあつらえることが難しいのです。近頃の軽ワゴンでは主流になっている、リアシートを大きく後ろにスライドさせて足元広々、なんて作り方はできません。4ナンバーは貨物車。あくまでも荷物を積むことを目的としたクルマ、ということなのですね。

でも、逆に荷室にあたるところの使い勝手がいいわけで、普段はフロントのふたつのシートのみでリアシートはオマケぐらいに割り切ってしまいさえすれば、クルマを楽しく使っていける可能性が大きく広がる、ということでもあるのです。そこを気持ちよーくアピールしているのが、新型ダイハツ アトレーなんですよ。

広い荷室を自由に使って、クルマ時間を楽しもう!

アトレーは、ダイハツがこれまで培ってきた軽ワゴンの快適さと便利さにあふれたクルマづくりに加え、「さあ、広々とした荷室の空間を楽しく使っていきましょう!」という提案をあちこちに盛り込んで開発されたクルマ。

車体をスクエアに設計した荷室の部分の長さ1,820mm、幅1,410mm、高さ1,215mmの空間を“第三の居場所”と仮定して、ユーザーが思いどおりに発想を広げて自由に遊び倒していくことを強力に推奨しています。

それをアシストするためのオプションもたっぷり。そのあたり、同じダイハツの軽4ナンバーとしてラインナップされているガチの貨物車、ハイゼットとは異なるところですね。

ダイハツは『アトレー♡学校 #第三の居場所どうつかう』というスペシャルサイトをオープンしていて、そこには様々な分野のスペシャリストといえる人たちによる思いもよらないアイディアがズラリと並んでいます。

これがかなりいいヒントを与えてくれて、夢が広がるので。見ているだけでも楽しい気分になってくるので、ぜひアクセスしてみてください。

◎アトレー♡学校 https://www.daihatsu.co.jp/lineup/atrai/special/

バンライフの流行で、4ナンバー車で遊ぶ人が増えている!

クルマはスポーティなヤツが一番、味のあるヤツが一番……なんて思っている僕ですが、1人でクルマを走らせていく出張仕事が多いので、ふと“どこでも原稿ルーム兼どこでもホテル”なんていうのを夢想してしまいました。

もちろんアトレーでなくても、こうしたクルマは便利で楽しく使えます。友だちの建具職人のトヨタ ハイエースはガチな仕事仕様ですが、仲間で遊びにいくときには5人乗車+道具満載のバーベキュー・スペシャルへと変貌します。彼は誰かがバーベキューを企画する度に駆り出されています。「俺は運び屋かよ」などと悪態をつきながら、まんざらでもなさそうです。

別のソロキャンプ好きの友だちは、それまで使っていた三菱 パジェロミニを手放してホンダN-VANを手に入れ、車内を完璧なソロキャン仕様にアレンジして週末を楽しんでいます。リアシートは常にたたんで床をフラットにしたままにし、運転席の後ろ側には道具を収納できる棚を設置して、助手席はパタンと折りたためば後ろまで伸び伸びと使えるベッドになるよう工夫が凝らされているのです。

広くて便利な4ナンバー車の荷室。あなたならどう使う?

クルマの楽しみ方というのは何種類もあるものですが、こうした4ナンバーの荷室をうまく使い、自分の“自由な時間”を“自由な発想”で楽しんでいくっていうのが、もしかしたらこれから主流のひとつになっていくのかもしれないな、なんて感じています。

そういう意味では、アトレーはかなりの徹底ぶり。そういう使い方を前提にしてクルマづくりをしていることが、様々な部分から感じ取れるのです。スペシャルサイトを見ているうちに夢想が妄想に変わり、ついにはアトレーの4WDをベースにして欲しいオプション、必要なオプション……と選んでいって、合計金額を見てみたら230万円オーバー。

でも、年間30日以上のホテル代が削減できたり、移動中に疲れて狭い車内で横になることもできずうたた寝しちゃう日もあったり、何よりいつだって“ここじゃないどこか”に行って自由な気分でいられるんだ、なんて素直に思えたりすることを考えたら、かなり安上がり。いや、これ欲しいな……。

とはいえ僕には直さなきゃならないオンボロのイタリア車が2台あって、どちらも好きだし微妙に仕事に絡んでいたりもするので、手放す気にはなかなかなれません。そんなわけで新型アトレーは、僕の中では目下のところ“手に入りそうで手に入れられない夢の1台”のような存在でいるのです。

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