ディーゼル車のメリット・デメリットとは?

クルマの購入ノウハウ

一時期は環境への影響が取り沙汰されていたディーゼル車でしたが、10数年前から「クリーンディーゼル」と呼ばれる環境対策を施した新世代のディーゼルエンジンが登場し、欧州を中心に人気となりました。日本でもマツダが積極的にクリーンディーゼル搭載車のラインナップを展開しています。数年前のフォルクスワーゲンを中心とした不正問題の影響は残るものの、依然として燃費に優れ、CO2排出量の少ないディーゼルエンジンには魅力があります。

今回はディーゼル車の概要とディーゼル車に乗ることのメリット・デメリットについてわかりやすく解説していきます。

ディーゼル車とは

ディーゼル車とは「軽油を燃料とするエンジンを搭載しているクルマ」のことを指します。ガソリンエンジンとは異なり、点火の役割を果たすスパークフラグがなく、シリンダー内で圧縮した空気の温度で着火するため、そもそも点火の必要がないというのが特徴です。

かつてはススを多く含んだ有毒な排ガスが発生することで、自治体によっては登録や乗り入れ規制の対象となっていましたが、近年有害物質の排出を抑えた「クリーンディーゼル車」も登場し、エコカーのひとつとして人気が高まっています。

ディーゼルエンジンとガソリンエンジンの違い

では、ガソリン車とディーゼル車のエンジンにはどんな違いがあるのか、またディーゼル車はどのような方におすすめのクルマなのでしょうか。

ガソリンエンジンとディーゼルエンジンを比べてみると、基本的な構造は似ていますが細かな部分に違いがあります。冒頭でも触れていますが、ガソリンエンジンは、空気とガソリンをシリンダー内で圧縮し、スパークプラグで火花を飛ばして着火させることでパワーを生み出します。一方でディーゼルエンジンでは、シリンダー内で圧縮して高温となった空気に軽油を吹きかけ自然着火させることでパワーを生み出します。

そのため、ディーゼルエンジンにはガソリンエンジンに必要なスパークプラグがありません。

また、ディーゼル車はガソリン車と比べて燃費が良いため航続距離が長く、また厚いトルクによりアクセルを踏み込まなくても交通の流れに乗れるため、長距離移動でも疲れにくい傾向があります。このことから、高速道路などで長距離移動をする頻度が高い方におすすめといえます。

ディーゼル車のメリット・デメリット

かつての有害なイメージから一転し、クリーンで経済的な「エコカー」として認知が高まってきているディーゼル車ですが、そのメリットとデメリットを解説していきます。

ディーゼル車のメリット

ディーゼル車のメリットは、おもに下記の4点が挙げられます。

①燃費が良い

ガソリンエンジンに比べ熱エネルギー変換効率が高いため、ディーゼル車のほうが燃費性能に優れます。

②燃料代が安い

ディーゼル車は軽油を燃料とするため、ガソリン車と比べると燃料代を安く抑えることができます。

③加速性能が良い

低回転からトルクが出るので加速性能が良く、信号待ちからの発進などの際は、あまりアクセルを踏み込まなくてもスムーズに加速することができます。また、同様の理由から、高速道路などでの走行を楽にこなすことができ、ロングドライブに向いているクルマといえるでしょう。

④税制面での優遇がある

ディーゼル車のうち、次世代自動車振興センターで審査・承認されたクリーンディーゼル車は、電気自動車やハイブリッド車と同様に補助金の対象となります。

また、環境性能割が減免されたり、2020年度の燃費基準を達成した車の場合に自動車重量税が免除されたりと、税制面での優遇を受けることができます。

ディーゼル車のデメリット

一方でディーゼル車のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。かつてはデメリットだった要素も現在では性能の向上とともに改善されてきていますが、実際にどのようなことがいわれているのか詳しくみていきましょう。

①車両価格が高い

ディーゼル車の場合、高圧縮比に耐えられる強度と燃料噴射の高い精密性がエンジンに求められるため、ガソリンエンジンに比べ、エンジンの設計や製造にコストがかかります。そのため、ディーゼル車は車両価格が高額となる傾向があります。

②専用エンジンオイルが高い

ディーゼル車は専用のエンジンオイルが必要であり、ガソリンエンジン用のものと比べるとやや高価です。そのため、オイル交換費用はガソリン車と比べ多少高額となります。

③メンテナンスコストがかかりやすい(車種によってアドブルーが必要)

ディーゼル車はススが発生しやすくエンジンオイルも汚れやすいため、こまめなオイル交換が必要です。車種によっても差がありますが、一般的なガソリン車のオイル交換頻度は、走行距離5000km~1万km程度、または6ヵ月といわれています。しかし、ロングドレン規格に適合した合成油の使用を条件に15000km又は1年での交換を推奨するメーカーもあります。一方でディーゼル車は5000kmごとに交換が必要な場合があります。

国産車で最もディーゼル車のラインナップが多いマツダは当てはまりませんが、排気ガス清浄性能を維持するために定期的に「アドブルー」と呼ばれる尿素水の補充が必要な車種があります。補充頻度は車種によって差がありますが、一般的におおよそ6000kmに1回程度の頻度で補充が必要な場合が多いです。このように、メンテナンスコストがかかりやすいという点もデメリットのひとつといえるでしょう。

④寒冷地での軽油の取り扱いに要注意

軽油は低温では燃焼しづらいため、寒冷地では凍りやすく目詰まりを起こすリスクがあります。寒冷地で長時間駐車する必要がある場合は、おもに寒冷地で販売されている添加剤が入った特3号軽油と呼ばれる軽油をあらかじめ給油しておくようにしましょう。しかし、地域や時期によって必要な軽油が異なるため、業者に相談をすると良いでしょう。

⑤ガソリンエンジンに比べるとうるさい(性能向上によりだいぶ静かになってきている)

ディーゼルエンジンの特性上、ガソリンエンジンに比べエンジン音が大きい傾向があります。また、そのエンジン音もディーゼル車特有のガラガラとした音が目立つため、気になる方にとってはデメリットとなるでしょう。

しかし、最近のディーゼル車は大幅に性能が向上しているため、かつてと比べると静粛性は大幅に改良されています。近くで聞いていてもほとんど気にならない車種も多くなっているため、今後さらに改良が進んでいくことでデメリットの解消が期待できます。

⑥ちょい乗りに向いていない

先述のとおり、ディーゼル車は特性上ススが発生しやすいため、全てのディーゼル車にはススを除去するDPF機能が搭載されています。

エンジン性能の低下や燃費の悪化の原因となるススを燃やすDPF再生は、車種によって異なりますが250〜300km走行ごとに自動で行われ、終了まで5〜10分、数キロ走行し続ける必要があります。また、DPF再生は低速での走行が続いたり、短時間の使用を繰り返していると自動で行われず、故障を引き起こす場合があります。

そういった点からディーゼル車はちょい乗りには向いていません。

⑦長期保有の場合、税制面で不利に

ガソリン車の場合、新車登録から13年経過で自動車税が重課となるのに対し、ディーゼル車の場合、新車登録後11年経過で1割増しとなるため、長く保有する場合はディーゼル車のほうが税制面で不利になってしまいます。また、エコカー扱いされるクリーンディーゼル車も13年が経過した時点で重課されます。

⑧過去の悪いイメージが残っている

かつてのディーゼル車では、大量の黒煙を吐きながら大きな騒音と振動を発して走行していた車種もあったため、中にはそのイメージが根強く残っている方がいます。厳しい規制をクリアした現在のディーゼル車には、かつてのネガティブな特徴が当てはまらないケースも多いです。

ディーゼル車に乗る場合の注意点:ディーゼル車にガソリンを入れてしまうと?

ディーゼル車は軽油を燃料としていますが、誤ってガソリンを入れてしまった場合、どうなるのでしょうか。

まず、ガソリンと軽油では潤滑性が異なるため、燃料噴射ポンプの破損を引き起こします。エンジンがかかった場合、出力が大幅に下がる上に排ガスに白煙が混じり、噴射ノズルや燃料ポンプが故障し、最終的に走行不能に陥ります。

もし入れ間違いに気づいたら、エンジンを始動せずにすぐにガソリンスタンドのスタッフやロードサービスに連絡し、対応してもらうようにしましょう。

また、セルフのガソリンスタンドの給油ノズルは必ずレギュラーガソリンが「赤」、ハイオクガソリンが「黄」、そして軽油が「緑」に色分けされていますので、緑の給油ノズルから給油すると覚えておきましょう。軽自動車にはガソリンエンジンしか存在しないので注意しましょう。

ディーゼル車の購入を検討するならカープレミア

低燃費で力強く、さらに税制優遇の対象にもなるディーゼル車は、クルマの購入検討において魅力的な選択肢のひとつです。そんなディーゼル車を賢く所有するには、「カープレミア」での購入がおすすめです。

先にご紹介したような、

・車両価格が高額
・メンテナンスコストがかかりやすい
・長期保有の場合、税制面で不利に

といったディーゼル車を所有することのデメリットを「カープレミア」のご利用によって解決することができます。

「カープレミア」は、「あなたのカーライフをもっと賢く、もっと安心に。」をモットーに「カーライフのトータルサポート」を推進しております。

エコカーをはじめとした人気車種を多く取り扱っており、それぞれのライフスタイルに合った多彩な購入プランをご用意しているため、ディーゼル車にもピッタリな購入方法を選択することができます。ここでは、カープレミアを利用するメリットと購入プランをご紹介します。

個々人に適した支払い方法を選択可能

「カープレミア」では、いかにストレスなくお支払いいただけるかを考え、支払総額だけでなく、月々の支払額にも注目した様々な購入プランをご用意しております。「カープレミア」なら、一人ひとりに最適なお支払い方法を見つけることができます。

カープレミアクレジット

毎月定額をお支払いするプランです。月々の計画が立てやすい定番のお支払い方法です。

自由返済型プラン

収入、支出の増減に合わせて毎月のお支払額やお支払い回数を自由に調整できるプランです。お支払いの途中でも支払い方法の変更が可能なので、ライフスタイルの変化に合わせてお支払い計画を調整できます。

残価据置プラン

新車車両本体価格から将来の推定下取り価格(残価)を差し引くプランで、毎月お支払いが必要なのは車両価格の一部のみです。そのため、毎月のお支払いが少額で済むのが特長です。また「カープレミアクレジット」と比較すると、月々同じ支払額でもワンランク上のクルマに乗ることができます。契約期間終了時には買い替え・売却・残価の再分割クレジットのうちいずれかの選択となります。

カープレミアクラブリース

車両代だけでなく、税金や車検、整備費用などを毎月のお支払いに含めることができるプランです。毎月のお支払いが一定になり、クルマにまつわる不意の出費をさけることができるという特長があります。

まとめ

ディーゼル車はかつてのネガティブなイメージを払拭し、環境性能と動力性能を高いレベルで両立した魅力的なクルマです。とりわけ長距離移動が多い方にメリットが多く、旅行やレジャーで活躍することは間違いないでしょう。

「カープレミア」がご提案する賢い購入プランを活用し、あなたのライフスタイルにピッタリのディーゼル車を見つけてみてはいかがでしょうか。

カープレミアなら月々の支払額でクルマを探せる

関連記事

中古車検索は月額比較のカープレミアがおすすめ!

中古車検索は月額比較のカープレミアがおすすめ!