ハイブリッド車を「買ってはいけない」のはこんな人!5つのワーストケース

クルマを賢く買う クルマの購入ノウハウ

いまや多くの車種に設定され、クルマ選びの定番となっているハイブリッド車。でもよくわからずになんとなくハイブリッド車を選んでしまうと、後から実は損をしていた……ということに気付くこともあります。一般的なガソリン車のほうが適している「ハイブリッド車を買ってはいけない」ケースとはどのようなものか、考えてみました。

ハイブリッド車の魅力は燃費性能。でもそれだけの理由で選んでいいのか?

1997年に初代トヨタ プリウスが発売されてから四半世紀。2009年にいわゆるエコカー減税とエコカー補助金がスタートしたことでハイブリッドカーは一気に普及し、現在ではトヨタ以外のメーカーを含め多くの車種でハイブリッド車がラインナップされています。

ハイブリッド車といえば真っ先に燃費の良さが頭に浮かびます。でも燃費がいいからという理由だけでハイブリッドカーを選ぶと、思わぬ落とし穴にはまるケースも考えられます。また、ハイブリッド車ならではの先進性がかえってネガティブな印象を与えるきっかけになってしまうこともあるのです。

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【ハイブリッド車を買ってはいけないケース1】年間走行距離が少ない人

車種により違いはありますが、一般的にハイブリッド車は同モデルのガソリン車より30万〜60万円ほど高い価格設定になります。これはガソリンエンジンとモーターという2つのパワーユニットに加え、専用バッテリーやシステムをコントロールするためのさまざまなユニットが搭載されるから。

比較的手に入れやすい価格設定であるコンパクトカーのトヨタ ヤリスは、ハイブリッドG(213万円)とガソリンモデルのG(177万3,000円)で35万7,000円の価格差があります。

たとえば年間1万km走る人がヤリスのガソリン車を選んだ場合、1年間の燃料代(1L=165円。WLTC燃費で算出)は約7万7,000円。これに対しハイブリッド車を選んだ場合の1年間の燃料代は約4万6,000円。車両価格差の元を取るためには10年以上乗り続けなければなりません。

買い物や送り迎えなどちょい乗りが多く年間数千kmしか乗らない人だと元を取るためにはさらに多くの年数が必要になります。もちろん、手放す際の下取り価格はハイブリッド車の方が値落ちは少ない傾向にありますが、それでも新車時の価格差を埋めるほどではありません。

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【ハイブリッド車を買ってはいけないケース2】高速道路の走行が多い人

年間走行距離が多くても、それが高速道路中心という人もハイブリッドカーはあまり向かない可能性があります。

ハイブリッド車はモーターの動力を併用することでガソリン消費を抑えています。多くのハイブリッドカーはモーターを駆動させるための電気を減速時のエネルギー(回生ブレーキ)で生み出しています。そのためストップ&ゴーが多い市街地では多くの電気を蓄えられるのでガソリン車に比べて燃費が良くなりますが、高速道路を一定速度で巡航していると思ったほど燃費が延びないケースがあります。

また、エンジンが発電に徹し、その電気でモーターを駆動させるタイプのハイブリッド車は、減速エネルギーを蓄えられずに高速道路でエンジンがずっと動いているというケースもあります。

高速道路を巡航する際は実はガソリンエンジンのほうが効率よく走れるため、ホンダのハイブリッド車(e:HEV)や三菱のPHEV車は高速道路の巡航時にガソリンエンジンでタイヤを直接駆動させて燃費を抑えるようにしています。

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【ハイブリッド車を買ってはいけないケース3】ロードノイズや風切り音が好きではない人

多くの人はあまり意識をしていないかもしれないですが、走行中のクルマの中にはさまざまな「音」が入ってきます。代表的なものがエンジン音、風切り音、ロードノイズなどです。

自動車メーカーはこれらの音を小さくするためにさまざまな技術を開発していますが、音を完全に消すのは難しいのが実情です。

ハイブリッド車はエンジンを停止しモーターのみの力で走行する時間があります。当然この時はエンジン音が聞こえません。だから静かでいいのですが、人によってはエンジン音が聞こえなくなったことで逆に風切り音やロードノイズが気になるようになったということもあるようです。

どんな音が聞こえてくるかは実際に所有していろいろなシチュエーションを走ってみないとわかりませんが、静かになることで逆に今まで気にならなかった音が聞こえる可能性があることは購入前に知っておいたほうがいいでしょう。

【ハイブリッド車を買ってはいけないケース4】維持費を抑えたい人

低燃費で燃料代の節約が期待できるハイブリッド車。車種によっては購入時にエコカー減税、環境性能割などの優遇があるほか、プラグインハイブリッド車(PHEV)は購入時の補助金を受け取ることもできます。

逆に大きなリスクとなるのが購入後にトラブルが発生したり、本来の性能を発揮できなくなったりすることで部品交換が必要になった場合の修理代。

ハイブリッドシステムにはさまざまな電子部品が使用されていて、万が一不具合が発生するとユニットごと交換になるケースもあります。すると高額な修理費用が必要になるケースも考えられます。

また、よくいわれるのが駆動用バッテリーの劣化。バッテリーの性能が落ちて十分な電気を蓄えられなくなると本来の性能を発揮できなくなります。こちらも交換費用は数十万円かかります。

もちろん自動車メーカーはユーザーの負担を減らすために重要部位を保証対象にしています。最近では中古車も有償であれば大半に保証を付けられるようになりました。ただ保証には期間があるので、維持費を抑えたい人は購入時に保証期間やトラブルがあった際の修理代の目安などを確認することをおすすめします。

【ハイブリッド車を買ってはいけないケース5】軽快な走りを楽しみたい人

これまで何度も書いてきたように、ハイブリッド車はエンジンとモーターという2つのパワーユニットのほか、駆動用バッテリーなどの重量物を搭載しています。そのため車両重量はガソリン車に比べるとかなり重くなります。

ガソリン車とハイブリッド車をラインナップしているモデルの車両重量を見ると

  • トヨタ ヤリス:1.5G 1,000kg、ハイブリッドG 1,060kg
  • ホンダ ヴェゼル:G 1,250kg、e:HEV X 1,350kg
  • 日産 セレナ:XV 1,680kg、e-POWER XV 1,760kg

と、概ね大人1〜2名分の重量差があることがわかります。

ガソリン車とハイブリッド車を乗り比べてみると、車両重量が軽い分ガソリン車のほうが軽やかな走りや、コーナリングではステアリング操作に応じてフロントがすっとコーナーに入っていくような感覚を味わえます。

反対に車両重量が重いハイブリッド車はガソリン車よりも地面への接地感が大きかったり、重さがあるゆえにしっとりとした乗り味を堪能できたりします。

どちらが好みかは人それぞれ。違いは走り出してすぐ感じることができるはずなので、可能なら両方試乗してどちらが好きかを判断しましょう。

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【まとめ】モーターならではの先進的な走りやステータスを味わえるのはハイブリッド車ならでは

ここではあえて「ハイブリッド車を買ってはいけない」という刺激的な切り口で記事をすすめました。でも、ハイブリッド車にはガソリン車では決して味わうことのできないメリットもたくさんあります。

代表的なものがガソリンエンジンにモーターアシストが加わることによる強烈な加速感。モーターのみで走行する時間もある車種だと、ガソリン車との違いをより強く感じることができます。

また、環境への配慮をしているという意識を持てることもハイブリッド車ならではの特徴ですし、ハイブリッド車に乗ることでステータスを感じる人もいるはず。

クルマはパワートレインの違いによりメリットが異なるので、購入時はどれを選ぶかじっくり検討してみてください。

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