「メルセデス・ベンツ Cクラスステーションワゴン(4代目・2014~2021年)」世界のベストセラーDセグメントプレミアム【人気モデル購入徹底ガイド】

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190シリーズから始まる、メルセデス・ベンツのDセグメントカーがCクラスです。サイズは(メルセデスとしては)小柄ながら、メルセデスの魅力が最大限に詰め込まれたプレミアムワゴンであり、世界中から常に注目されている存在です。ここでは、ボディが拡大し上質感を一層高めた、4代目Cクラスステーションワゴンの特徴を紹介します。

電動化を採用した初のCクラス

Cクラスとしては4代目にあたるS205型は、2014年7月に日本で発表されました。Dセグメントに分けられるワゴンであり、初代登場時こそコンパクトを名乗っていたボディサイズは、この世代でついに全幅1.8mを超えています。世界でセグメントのトップセールスを記録したのも、この4代目でした。マイルドハイブリッドやPHEVなど、初めて電動化を取り入れたモデルでもあります。

ボディサイズ拡大により高めた上質感

セダンから3ヵ月遅れで登場した、4代目Cクラスのステーションワゴン。欧州ではエステートと呼ばれますが、日本ではステーションワゴンと名付けられています。

セダンと同様全長4.7m、全幅1.8mをそれぞれ超えるほど大型化したボディサイズは、伸びやかなフォルムを手に入れ、Cd値0.27というクラストップレベルの空力性能も獲得。静粛性を向上させています。シリーズ初の横長リアコンビネーションランプを採用したことも、外観上のトピックです。

スポーティな雰囲気のインテリアデザイン

スポーティな2眼式メーターを備えたコックピットは、シフトレバーがコラム式となる最新メルセデスデザインを採用。エアコンのレジスターは丸型となり、スポーティな雰囲気を演出します。

センターコンソールにはCOMANDシステムの操作スイッチや、ドライブモードの切り替えスイッチを装備。センターディスプレイは8.4インチの液晶タブレットタイプとなり、ナビゲーションだけでなく各種インフォテインメントの表示ができるようになっています。リアシートの分割には、使い勝手のいい4:2:4の3分割可倒式が採用されました。

アルミハイブリッドボディによる走行性能の向上

「アジリティ&インテリジェンス」をコンセプトに開発された4代目Cクラス。その要となったのが、アルミニウムを約50%使用した軽量なハイブリッドボディです。先代に比べサイズがひと回り拡大しているにもかかわらず、ボディは約75kgも軽くなり大幅な軽量化を実現しました。

この恩恵は俊敏な走行性能や、優れた燃費性能、静粛性、乗り心地などあらゆる部分に生きるものでした。先代に比べ、動力性能を犠牲にすることなく燃費性能を20%も向上させています。

エンジンは1.6Lと2Lの直列4気筒直噴ターボが用意され、クリーンディーゼルやPHEVも後ほど追加されました。トランスミッションは全車7速ATとなっています。

ACCやステアリングアシストも備えるADAS

ADAS(先進運転支援システム)は、メルセデスらしく当時のフルスペックが用意されていました。ステレオカメラとレーダーセンサーにより周囲をモニタリングし、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)はステアリングアシストまで備えます。自動ブレーキは歩行者まで検知し、ヘッドライトのハイビームアシストも装着されていました。

各グレードに「スポーツ」を設定

4グレードと控えめだったセダンに比べ、ワゴンは登場当初から7グレードを設定していました。エンジンはセダンと同様に1.6Lと2Lの2種類のみで、2Lのほうだけパワー違いで2種類用意されています。C180とC200は、それぞれノーマル/アバンギャルド/スポーツの3グレード構成で、最上級グレードはセダンと同じC250 スポーツが設定されました。

価格帯は442~724万円とされ、スポーツグレードにはクラス初のエアサスペンションが搭載されました。

実は大きく変わっているマイナーチェンジモデル

当初は2種類のエンジンでデビューした4代目Cクラスは、登場翌年の2015年からラインナップを一気に拡充します。ディーゼルやPHEV、ハイパフォーマンスのメルセデスAMGまで、すべてを2015年内にそろえました。

2018年にはマイナーチェンジを実施。外装の変更や、メーターのフルディスプレイ化、マイルドハイブリッド化など大幅な改良が行われています。毎年特別仕様車や限定車が登場していることも特徴で、好みの仕様があればこれらもおすすめできる存在です。

ラインナップの完全化は2015年

2015年はラインナップを完成させるべく、怒涛のリリースラッシュとなりました。5月にハイパフォーマンスモデルの「メルセデスAMG C63」を登場させ、その後もAMGスポーツモデル第1弾モデル「C450 AMG 4マチック」(7月)、クリーンディーゼル「C220d」(9月)、PHEVの「C350e」(12月)と立て続けに発売しています。これらのモデルのあいだには特別仕様車や限定車も登場し、Cクラスにとっては拡充の年となりました。

2016年と2017年にも、一部改良や追加モデルが登場。4気筒モデルにも4マチックグレードが増え、トランスミッションは9速ATへと進化しました。

パワートレインやADASを最新式へアップデート

2018年のマイナーチェンジでは、内外装やパワートレイン、ADASにまで及ぶ大幅な変更が行われました。

外観では、前後のバンパーデザインが変わり、灯火類もLED技術を駆使したデザインへと変わりました。メルセデスAMG C63では、他車種の63シリーズ同様フロントグリルが縦さん模様のパナメリカーナグリルに変わっています。インテリアでは、メーターがフルディスプレイタイプへと置き換わったことが一番目を引きます。

C200アバンギャルドに搭載される1.5L直4ターボには、BSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)と48V電気システムを組み合わせたマイルドハイブリッドが採用されました。14馬力/160Nmのモーターアシストを、おもにターボ過給圧が高まるまでのあいだに作動させるシステムです。

ADASでは、自動車線変更機能であるアクティブレーンチェンジングアシストを搭載。Sクラスと同レベルの最新技術が採用されました。

ラインナップ全体の価格帯は473~604万円と設定され、メルセデスAMGは959~1,398万円となっています。

その後、2019年の一部改良ではPHEVのC350eが再設定され、2020年にはADASのレーダーセーフティパッケージが全グレード標準装備化されました。

【Cクラスステーションワゴンのおすすめモデル#1】ADASが装着されている後期型

2018年のビッグマイナーチェンジは、全コンポーネントの約50%、6,500点にも及ぶパーツが変更されています。見た目こそ大きく変わらないものの、ここまで変更を受けているとおすすめは後期型になってしまいます。

当時のSクラスと同レベルのADASや、マイルドハイブリッドももちろんですが、細かいところまで見ていくと、ステアリングの形状もSクラスと同じ当時の最新型にアップデートされていたりします。ACCのスイッチも右スポークへ集中配置されています。

前期型と比較すれば、全体的に満足度が高いのは間違いなく後期型でしょう。ADASがオプションのグレードもありますので、装着の有無は必ず確認しましょう。

【Cクラスステーションワゴンのおすすめモデル#2】輸入車では珍しい走行中充電ができるPHEV

最近では増え始めてきた輸入車のPHEVですが、CクラスがPHEVを投入した2015年はまだレアな存在。このころは、国産のプリウスやアウトランダーがPHEVではメジャーな存在でした。バッテリーの容量も国産勢に比べれば少なく、EV走行距離もカタログ値で28kmほどとかなり控えめです。

ただ、近所への買い物のときや早朝深夜の住宅街などではEVとして使え、ロングドライブなどでは充電の心配なしに走れるという、PHEVならではの魅力は十分です。

PHEVならほかの車種も増えましたし、価格もそんなに安くはないかもしれません。でもCクラスの素性の良さとPHEVという組み合わせを味わいたいと思った人なら、きっと満足できる選択となるはずです。

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Dセグメントでは、今やBMW 3シリーズよりもベンチマークにされているCクラス。スポーティとラグジュアリーが程良いバランスで融合している、クラスを代表するワゴンです。

駆動方式やパワートレインのラインナップが豊富なので、自分にあったモデルを見つけやすいのも魅力。台数も多いので、中古車を選ぶ際にはなるべく状態の良い個体を選ぶようにしましょう。

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