ブーム到来!キャンピングカーの「お値段」徹底ガイド

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コロナ禍で3密を避けたキャンプや車中泊、テレワークに活用する人が増え、災害時には避難場所としても使えることから、本格的なブームが到来しているキャンピングカー。

かつては「マニアックな乗り物」「高嶺の花」という印象が強かったキャンピングカーですが、ここ数年で普及が進み、カー用品店や新車ディーラーとのコラボモデルも登場。さらに、キャンピングカーの構造要件が大幅に緩和されるなど、身近な存在になったキャンピングカーの気になるお値段を解説します。

【サマリー】キャンピングカーの定義とは

ひとえにキャンピングカーといっても様々な種類があります。まずはキャンピングカーの定義から。キャンピングカーは道路運送車両法の施行規則に基づく通達により「特種用途自動車」とされていて、ナンバープレートの車種番号は「8」になります。

8ナンバーを取得するには構造要件を満たさなければなりません。そのひとつが室内高。従来はシンク(流し台)付近の床面から天井までの高さが1,600mm必要でしたが、構造要件が緩和されて1,200mmに。例えばバンやミニバン、軽自動車をベースにする場合、高さを確保するための工夫(床の掘り下げやルーフ架装)といった大掛かりな改造を施さなくても8ナンバー登録ができるようになりました。

構造要件に含まれる「ベッドの数」も変更され、乗車定員の3分の1以上(端数は切捨て)の大人用ベッドを装着すればOKに。例えば乗車定員が4人の軽自動車をキャンピングカーにする場合、従来は2人分以上のベッドが必要でしたが、要件緩和によって1人分のベッドスペースが備わっていればキャンピングカー登録ができるようになりました。

もっとも、登録形態にこだわらなければベース車の登録ナンバーのまま(乗用車の3や5、商用車の4など)、ベッドと電装品のみを架装したシンプルな「車中泊仕様」も選べます。

ところで、キャンピングカーはベース車のボディタイプによって様々なカテゴリーに分類されています。次項ではカテゴリーごとに特徴とおおまかな新車価格を解説します。

【キャンピングカーのお値段その1】軽キャンパー

軽自動車をベースにしたキャンピングカー=軽キャンパーは、ダイハツ ハイゼットカーゴやスズキ エブリィなどの商用バンをベースにしたバンコンバージョン(バンコン)、軽トラックをベースにしたキャブコンバージョン(キャブコン)、居住空間のシェルを着脱できるトラックキャンパー(トラキャン)、軽規格のトレーラーなど選択肢が豊富で、好みや用途に合ったモデルが選べます。

価格はバンベースのシンプルな車中泊仕様で100万円台後半から、8ナンバーのバンコンで200万円台後半から、架装に手間のかかるキャブコンは300万円台から。最もリーズナブルなのがトラキャンで、軽トラの荷台に載せる「積載物」扱いのために税金や車検が不要。車両価格を除けば150万円以下から選べます。

軽キャンのメリットは登録車に対して税金や保険料、高速道路の通行料が優遇されること。コンパクトボディを活かした機動力の高さも魅力で、夫婦2人旅やソロキャンプに最適。根強いニーズがあるため中古市場でのリセールバリューが高いのも魅力的です。

【キャンピングカーのお値段その2】バンコン

トヨタ ハイエースや日産 キャラバン、NV200バネットなどのワンボックス車、トヨタ ノアや日産 セレナ、ホンダ ステップワゴンなどの3列シートミニバンなど、バンタイプのクルマをベースにキャンピングカーや車中泊仕様にコンバージョン=変換、転換したのがバンコンバージョン(バンコン)です。

普段使いとレジャーを1台で両立できることからキャンピンカーのカテゴリーでは最も人気が高く、キャピングカーのビルダーや販売店が加盟する日本RV協会の「キャンピングカー白書2021」によると、2020年のバンコンの生産台数比率は日本で作られるキャンピングカー全体の31.2%を占めるなど、データでも人気ぶりが裏付けられています。

レイアウトのバリ―ションも豊富で、ミニバンのように多人数乗車に対応したものや、ゆとりの2人旅仕様、大人2人+子ども2人分の就寝スペースを確保したファミリー仕様、積載性を重視したトランスポーター仕様など、家族構成や用途に合わせたモデルを選べます。

バンコンの価格帯は幅広く、トヨタ タウンエースバンや日産 NV200バネットベースで200万円台後半から、ハイエース、キャラバンベースで300万円台後半から、ハイエースのスーパーロング(ハイルーフ)ベースは400万円台後半からハイエンドモデルだと800万円超。輸入車のフィアット デュカトベースは900万円から1,000万円を超えるものもあります。

【キャンピングカーのお値段その3】キャブコン

トラックのシャシーに「シェル」といわれる箱型の居住空間を載せたモデルがキャブコンバージョン、略してキャブコン。メリットは窓やドアの位置、シートや家具の配置を自由に決められること。ガラスエリアの広いバンコンに比べて断熱性に優れ、室内高にも余裕があるため車内で快適に過ごせます。トラックベースのほかにワンックス車やSUVのボディをカットしてシェルを架装した「ボディカットキャブコン」も存在します。

価格は取り回しのいいトヨタ タウンエーストラックベースで400万円台から、トヨタ カムロードベースで500万円台から1,000万円超。ハイエースのボディカットキャブコンは600万台から。フィアット デュカトベースは1,000万円オーバーで、カムロードベースの高価格帯モデルが比較対象になります。

【キャンピングカーのお値段その4】フルコン/セミフルコン/バスコン

日本で買えるキャンピングカーの中で最も高価なのがこのカテゴリー。フルコンバージョン(フルコン)は運転台とエンジン、駆動系、足回りのついたストリップシャシーの状態から、コーチビルダーが独自の内外装で仕立てるキャンピングカーの最高峰モデルです。

セミフルコンはマイクロバスの運転席/助手席以降を独自ボディで架装したモデル、バスコンバージョン(バスコン)は文字どおりマイクロバスをベースにしたモデル。

バスコンは900万円台から、セミフルコンは1,000万円台から、フルコンは1,500万円オーバーで、リア2軸・全長8m超のモデルだと総額3,000万円以上で、まさに「走る御殿」です。

【キャンピングカーのお値段その5】キャンピングトレーラー

ヘッド車と呼ばれる牽引車に連結され、無動力で走行するトレーラー。同サイズの自走式(動力付きキャンピングカー)に比べて圧倒的に室内が広く、機械的な故障も少なくリーズナブル。車両総重量が750kg以下なら牽引免許は不要です。

価格は牽引免許のいらない総重量750kg以下のモデルで200万円台前半から、牽引免許が必要なダブルアクスル(2軸)のハイエンドモデルで1,500万円超になります。

【キャンピングカーの人気オプション】快適性を高めるオプションのお値段は

フル装備のキャンピングカーを除くと、ベッド兼用シート、シンク(流し台)&給排水タンクなどの水回り、調理器具(コンロ)など8ナンバーの構造要件を満たすための設備は標準装備で、それ以外はオプション扱いで必要に応じて選びます。

人気のオプションはFFヒーター。ガソリンや軽油などクルマの燃料をバイパスさせて使用する燃焼式ヒーターで、エンジン停止中でも暖房を使えるのが利点です。本体は20万円前後で、別途取り付け費用が掛かります。

夏の暑さ対策に人気なのが家庭用エアコン。消費電力が大きいのでサブバッテリーやバッテリーの直流(DC)を交流(AC)に変換するインバーターの容量アップが必須で、バンコンの場合は室外機の設置場所にも工夫が必要です。

車中泊仕様や低価格帯のバンコンでオプション扱いになることが多い外部電源入力。キャンプ場のAC電源を車内に引き込んでサブバッテリーに充電するための装備で、充電器と外部電源入力ソケット、車内のACコンセントがセットになって5万円前後になります。

【キャンピングカーの中古車】すぐに乗れる中古車という選択もアリ!?

新車のキャンピングカーは在庫車以外「すぐに乗れない」のがネック。オプションやシートの色や柄を選んでから作る「セミオーダー」が主流なので、注文してから納車まで最短でも数ヵ月から半年以上掛かり、昨今のベース車の生産遅れや半導体不足も影響して数年待ちというケースもあります。

内装色やオプションの好みが合えば中古車という選択肢も。ただし「中古だから安い」というセオリーはキャンピングカーには通用せず、例えば2020年式・走行6000kmの軽キャブコンは新車価格が330万円なのに対し、中古車価格は400万円。走行距離の少ない高年式の物件は「すぐに乗れる」ことが付加価値になってプレミアムが付いています。

10年落ちのバンコン(ハイエースベース・走行5万7000km)でも、新車価格が448万円で現在の中古車価格は398万円。値落ちがとても少なく、リセールバリューの高さが中古車相場に反映されています。

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【まとめ】自由な時間を楽しみたい人はキャンピングカーに注目!

家族や仲間、ペットとの絆を深め、人生の想い出作りの旅を演出するキャンピングカー。アフターコロナの密を避けた安心・安全な旅の手段としても注目されています。

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※この記事は、2022年6月時点での情報をもとに執筆しています。

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