「車中泊におすすめの軽自動車」はスーパーハイトワゴンかキャブバンか、それとも軽キャンパーなのか? 

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アフターコロナで密を避けた旅のスタイルが推奨される中、「おひとりさま」で自由気ままに行動できる軽自動車を使った車中泊が人気を集めています。そこで、趣味やレジャーの活動範囲が広がり、災害への備えにもなる車中泊に適した軽自動車を選ぶためのポイントを解説します。

【サマリー】今、軽自動車で車中泊する人が増えている!?

そもそも「車中泊」なるワードが広く知られるようになったのは、リーマンショック後の景気浮揚策として実施された「1,000円高速」や、全国に1194駅(2022年6月現在)ある道の駅の普及。交通費と宿代を浮かして、旅先でのレジャーやグルメを満喫する節約術としてクルマの中で仮眠や宿泊をする「車泊」「車中泊」が定着しました。

その後、2011年の東日本大震災で窮屈な避難所生活を避けてやむを得ず車中泊する光景が報じられると、フラットで快適に横になれるベッドが備わった軽のキャンピングカー=軽キャンパーや、車中泊モデルに注目が集まりました。

軽自動車の魅力は税金や高速の通行料金が普通車に比べて安く、車両サイズがコンパクトなので狭い道でも取り回しが楽なこと。お財布に優しいのでセカンドカーにするのにうってつけで、キャンプや釣り、自転車、登山、サーフィン、写真撮影など趣味との相性も抜群。

趣味のギアを満載して、通行料金を節約するためにETC深夜割引を利用して目的地に早く着いたらシートを倒して車内で熟睡。そして朝イチから活動する……そんなアクティブで賢いライフスタイルに軽自動車の車中泊はピッタリで、自動車メーカーも車中泊を想定した大空間のスーパーハイトワゴンやバンタイプのモデルをラインナップしています。

【車中泊におすすめの軽自動車その1】スーパーハイトワゴンる人が増えている!?

軽スーパーハイトワゴンの全高は1,700mm超。このカテゴリーで圧倒的な人気を誇るのがホンダのN-BOX。ライバル車はスズキ スペーシア、ダイハツ タント、日産ルークス、三菱 eKスペースで、いずれも乗降性に優れる両側スライドドアを備え、シートアレンジが多彩なのが特徴です。

自動ブレーキや追従クルーズコントロールといった先進安全装備もマイナーチェンジや一部改良を機にアップデートを重ねているので安全・快適にドライブできます。

N-BOXは居住性と積載性の高さを両立するセンタータンクレイアウトを生かしたパッケージングが秀逸。前席下に燃料タンクを収め、低い床と自在なシートアレンジ、広い室内空間を実現しています。

Nシリーズで最も車中泊に適しているのは5ナンバーのワゴンではなく、4ナンバー小型貨物登録のN-VAN。N-BOXのプラットフォームをベースとし、低い床を実現するセンタータンクレイアウトを堅持しながら、大開口の助手席センターピラーレスや350kgの最大積載量に対応するためにフロアやサイドシルが専用設計になっています。

N-VANの助手席をダイブダウンさせて後席を格納すると荷室が完全フラットになり、この際のフロア長は2.6m超。キャンプ用のエアマットを敷けば快適に寝られます。

車中泊を意識したディーラーオプションも充実。マルチボードを使うと床から一段高い位置にベッドを設置でき、ベッド下を収納スペースに活用できます。また、網戸のテールゲートメッシュや、キャンプ場のコンセントに接続すると車内にAC100Vを引き込める外部電源入力キットを組み合わせれば、車中泊が格段に快適になります。

【車中泊におすすめの軽自動車その2】キャブオーバーバン

配送業や建設業、農業など幅広い業種で「働くクルマ」として使われているのがキャブオーバーバン。縦置きのエンジンを前席下に置き、プロペラシャフトを介して後輪を駆動することから「キャブオーバー」と呼ばれます。

キャブオーバーの利点はスペース的に余裕のない軽規格の中で最大限の積載空間を確保できること。後輪を駆動することで荷物を満載した状態でもトラクションがしっかり掛かり、坂道発進での空転を抑えられます。弱点はエンジンが居住スペースにあることで生じる騒音や振動、重心が高いために横風の影響を受けやすく、旋回時のロールが大きいこと。

キャブオーバータイプでダントツの人気車がダイハツのハイゼットカーゴとアトレー。昨年17年ぶりにフルモデルチェンジを行い、ダイハツの商用車では初めて、クルマづくりの新方針である「DNGA」に基づいた新型プラットフォームやFR(後輪駆動)の軽商用車初となるCVT(無段変速機)を採用。クラストップの燃費性能と運転のしやすさを両立しています。

アトレーは先代モデルでは乗用5ナンバーでしたが、あえて4ナンバーの小型貨物にすることで2人乗車時の最大積載量が350kg にアップ。ベッドや電装品といった車中泊装備の架装、標準装備のユースフルナットを使った荷室のアレンジなど幅広い用途に対応します。

【車中泊におすすめの軽自動車その3】軽キャンパー

文字どおり軽自動車をベースにしたキャンピングカーのこと。ジャンルも多彩で、ダイハツ アトレーやスズキ エブリィをベースにした「バンコン」、軽トラックをベースにした「キャブコン」、軽トラの荷台にキャンピングシェルと呼ばれる着脱可能な居住空間を載せる「トラキャン」、軽規格のトレーラーなどがあり、好みや用途に合ったモデルが選べます。

©湯目由明

ワゴンやバンとの大きな違いは車内で「衣食住」することを前提に作り込まれていること。例えば断熱性。軽キャンパーは天井や壁、床に断熱材を封入しているので鉄板剥き出しのワゴン/バンに比べて冬場の保温性に大きく差が出ます。

さらに、ベッドやサブバッテリー(走行用のメインバッテリーとは別系統の、エンジン停止中に電気を供給するための電源)、サブバッテリーに電気を貯めるための走行充電システムなど、車中泊を快適にする装備が充実しています。

8ナンバーの本格的なキャンピングカーはシンク(流し台)やキッチン、電子レンジやコンロまで備わり、旅先でも「走るマイルーム」の感覚で過ごせます。

©湯目由明

就寝スペースが広く、「しっかり寝られる」ベッドを備えているのも軽キャンパーの特徴。純正シートから座面と背もたれがフルフラットになるキャンピングカー用のマルチシートに換装したり、屋根を持ち上げるとテントが展開するポップアップルーフや、屋根が垂直に持ち上がるエレベータールーフを架装したりと、限られた空間で就寝人数を確保するための工夫を凝らしています。

【車中泊におすすめの軽自動車とは】広さと使い勝手で選びたい

主な目的が車中泊なら段差がなくフラットで快適に寝られるベッドは必須。スーパーハイトワゴンはシートアレンジこそ多彩ですが、完璧にはフラットにならず段差を埋めるための工夫が必要です。おまけにシートをフラットにすると荷物の置き場所にも困ります。

軽キャンパーは「寝る・積む」のすべての条件を満たしていますが、車両代に架装費用が上乗せされるので割高感は否めません。

普段使いと車中泊を両立できるのがキャブオーバーバン。スーパーハイトワゴンに比べて荷物をたくさん積むことを前提に作られているので、後席を倒すと荷室の床が完璧にフラットになり、そのままエアマットを敷くだけで快適な「寝床」が作れます。

アトレーはリアシートを足元スペースに収めて荷室を拡大できる水平格納式リアシートを採用。

エンジンを止めた状態で車内を換気できる「ポップアップ機能付きリアガラス」や豊富な収納ポケット、ボディへの穴開け加工が不要でボルトを取り付けられ、空間アレンジに便利なフックや金具を固定できるユースフルナットを17ヵ所に備えるなど、車中泊ニーズに応える装備が充実しています。

一部グレードに全車速追従型アダプティブクルーズコントロールやハンドル操作をアシストして車線中央を維持するレーンキープコントロールを設定し、軽バンが苦手とするロングドライブも安全・快適にこなせます。

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【まとめ】小さくても様々な用途に対応してくれる軽自動車

趣味や遊びのベースキャンプとして、時には旅先で仕事をこなすワーケーションにも使えて、災害時にはシェルター代わりにもなるのが車中泊できる軽自動車。

「カープレミア」が提案する様々な購入プランを活用し、あなたのライフスタイルにピッタリの車中泊に適した軽自動車を見つけてみてはいかがでしょうか。

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※この記事は、2022年6月時点での情報をもとに執筆しています。

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