フィアットデュカトがいよいよ正規導入!大型キャンピングカーのブーム到来の予感!?

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キャンピングカーのベース車、いわゆる「種車」はトヨタ ハイエースやカムロードといった国産車が主流ですが、輸入車の主力はフィアット デュカト。

キャンピングカー大国のヨーロッパではシェア7割を超え、バンボディの大空間を活かしたバンコンバージョン(バンコン)から、シャシーの上にシェルと呼ばれる居住空間を架装したキャブコンバージョン(キャブコン)、エンジンと運転席、シャシーのみのストリップシャシーにオリジナルボディを架装したフルコンバージョン(フルコン)まで多彩なラインアップを誇ります。日本導入が正式発表されたフィアット デュカトについて解説します。

【サマリー】キャンピングカーベース車両の世界標準、フィアットデュカトとは

 

フィアットプロフェッショナルのベストセラー商用車がDUCATO(デュカト)。1981年のデビュー以来、物流や輸送といった商用車セグメントのみならず、キャンピングカーのベース車にも多用されていて、2020年と2021年にはヨーロッパにおけるLCV(ライトコマーシャルビークル=小型商用車)のベストセラーモデルになりました。

デュカトの2020年の世界販売台数は約15万台で、2019年に比べて8%増加。欧州では機動力に優れたバンコンの売れ行きが好調で、デュカトの好セールスを下支えしています。

日本でもアドリアモービル、ハイマー、デスレフといった欧州ビルダーの日本総代理店がデュカトベースのキャンピングカーを独自に輸入・販売しています。

【デュカトの導入予定モデル】標準、ロング、ロング・ハイルーフの3タイプ

2022年モデルとして導入されるデュカトは以下の3タイプ。

標準ボディの「L2H2」は全長5,413×全幅2,050×全高2,524×ホイールベース3,450㎜で、室内スペースは11.5㎥。

ロングボディの「L3H2」は全長5,998×全幅2,050×全高2,524×ホイールベース4,035㎜で、室内スペースは13㎥。

ロングボディ・ハイルーフの「L3H3」は全長5,998×全幅2,050×全高2,764㎜×ホイールベース4,035㎜で、室内スペースは15㎥。

室内高はL2H2とL3H2が1,932㎜、L3H3は2,172㎜。3タイプともキャンピングカー架装、ビジネスユースに適したウォークスルーレイアウトの双方に対応します。

最大積載重量は、L2H2が1,645㎏、L3H2とL3H3は1,540㎏。いずれも大開口のスライディングサイドドアと横開きのリアドアを備え、荷物の積載性を高めています。

このうちスタンダードな国産バンコンのベース車であるハイエースのスーパーロング(SL)とサイズが近いのはL2H2ですが、2mを超える全幅とロングホイールベース(ハイエースSLに対し+340㎜)は駐車スペースや取り回しがネックになりそうです。

【販売方法、価格は】未架装状態で469万円~

デュカトの販売方法は主にFCAジャパンの正規ディーラーからコーチビルダーと呼ばれる架装業者などへのB to B(法人間取引)を想定し、ビルダーが架装を施したうえでキャンピングカー、トランスポーターとして販売される予定です。

既存のディーラーネットワークだけでなく全国のキャンピングカービルダー各社などとも提携し、全国に正規販売店ネットワークを構築する計画で、輸入車につきもののアフターサービスに対する不安が解消されることを期待したいところです。

未架装のメーカー希望小売価格は469万円~で、2022年下半期のデリバリー開始を予定しています。

【デュカトのスペックは】ゆとりある動力性能は欧州車ならでは

日本に導入予定のデュカトは、最高出力180hp/3,500回転、最大トルク450Nmを1,000~1,750回転で発生させる排気量2,184㏄のマルチジェット3ディーゼルターボエンジンを搭載。9速ATを組み合わせてスムーズな変速フィールと好燃費が期待できそうです。

ちなみに燃費は欧州仕様の参考値でL2H2とL3H2が10.1㎞/L、L3H3は9.6㎞/L。サスペンションはフロントがストラット、リアがリーフリジッド。ブレーキは前後ともにディスクで、タイヤサイズは225/75R16。駆動方式はFF(前輪駆動)のみになります。

商用車でありながら乗用車レベルの先進安全機能を搭載。自動ブレーキや長距離ドライブを快適にするクルーズコントロール、レーンデパーチャーウォーニング、リアビュー画像を表示するデジタルルームミラーが備わります。

【フィアットデュカトベースのキャンピングカーその1】バンコン&キャブコン

FCAジャパンが日本に導入するデュカトはバンタイプ(写真奧のオレンジのクルマ)のみ。写真手前のキャブコンはキャブ(運転席&助手席)のみを残し、フレーム上に独自のキャンピングシェルと呼ばれる居住空間を架装したモデルで、サンリビング、アドリアモービルなど海外ビルダーのモデルが日本に正規輸入されています。

【フィアットデュカトベースのキャンピングカーその2】フルコン

運転台とエンジン、駆動系、足回り、タイヤのついたストリップシャシー(ベアシャシー)の状態から、ビルダーが独自の内外装に仕立てたキャンピングカーの最高峰。デュカトはエンジンと駆動系をフロントに集約したFF(前輪駆動)で、プロペラシャフトなどの伝達系が床下を通っていないので低床になり、乗降性に優れています。写真は東和モータース販売が扱うドイツのビルダー、デスレフの「パルスI 7051 EB」。

【まとめ】キャンピングカーの新たな可能性を広げてくれるモデル

これまで一人勝ちだったハイエースやカムロードの強力なライバルになりそうな、フィアットデュカトの正規導入。日本の道路事情を考えると、かなりサイズが大きい感じもしますが、架装のしやすさや充実した先進安全装備、動力性能の高さなど、数々のセールスポイントはそれを補って余りあるものです。

ハードとしての魅力は十二分。あとは正規ディーラー網の手厚いアフターサービスと、日本のビルダーによる日本人の嗜好や生活様式に合ったモデルが登場すれば、国産車を脅かす存在になるかもしれません。

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※この記事は2022年7月現在の情報に基づいています。

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