「ダイハツ ミラ(7代目・2006~2018年)」シンプルさを追及した軽セダンの最終型【人気モデル購入徹底ガイド】

クルマを選ぶ 車種ガイド

かつて「軽ボンネットバン(ボンバン)」と呼ばれ、スズキ アルトとともに庶民の足として長く愛されたダイハツ ミラ。ミライースやミラトコットなど、その名を残すモデルは現在も新車として販売されていますが、ミラとしてはこの7代目が最終モデルとなりました。乗用モデルのほか、商用モデル(バン)、そして軽自動車で人気の高いカスタムグレードも用意され、11年にわたり生産されました。ここでは乗用車の標準モデルとミラカスタムについて解説します。

【サマリー】軽ワゴンとは異なる快適性を追求

1980年代後半から90年代前半はスポーツモデルが人気を呼び、90年代から2000年代前半は高級路線の派生モデルも登場したミラ。2006年12月登場の7代目ミラは高級仕様だったミラアヴィをミラカスタムとして統合する形で登場しました。ホイールベースを長くすることで室内空間に余裕を持たせるとともに3ドアモデルを廃止して、小さくても利便性の高いモデルに仕上げられました。

【外観スタイル】小さくてもボリュームを感じるスタイル

ロングホイールベースがもたらす安定感を活かし、リアフェンダー部に張りをもたせてどっしりした印象の外観に。標準モデルはフレンドリーで若々しい表情が、ミラカスタムはメッキモールがついたクリアシルバーフロントグリルや4灯タイプのヘッドライト、立体感のあるリアコンビライトで高級感が演出されました。

【インテリア】標準モデルは2トーンカラーの明るいインテリアデザインを採用

2トーンでまとめられたインパネや、明るい色のシートでカジュアルなイメージに。インパネの2トーンは斜め上に伸びていくラインで動きを感じさせるデザインになっています。ミラカスタムはブラック基調のインテリアで上質な雰囲気に仕上げられました。

また、フロントシートは標準モデルがセパレートタイプなのに対し、ミラカスタムはゆったり座れるベンチシートになっています。なお、ミラカスタムのリアシートはヘッドレストが備わりますが、標準モデルは装備されません。

【走り・燃費】デビュー時は複数のトランスミッションを設定

搭載エンジンは最高出力43kW(58ps)を発揮する3気筒NAエンジンと、47kW(64ps)を発揮する3気筒ターボの2種類。ターボはミラカスタムのRSに搭載されます。

7代目ミラが登場したのは軽自動車に搭載されるトランスミッションがATからCVTに移っている過渡期だったため、グレードにより異なります。標準モデルのエントリーグレードであるLは5MTと3AT、標準モデルのXとミラカスタムのLは4AT、標準モデルのXリミテッド系、ミラカスタムのXとRSはCVTになります。

ミラは近所への買い物や送迎など日常の中で利用されることが圧倒的に多いモデル。4.2mという最小回転半径は路地裏のような細い道で威力を発揮します。

【安全装備】衝突安全ボディと歩行者傷害軽減ボディを採用

7代目ミラが登場した頃はまだ、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能などの先進安全装備は一般的ではなく、ミラは生産終了になるまで先進安心装備は搭載されませんでした。

当時注目されていたのは、万が一事故を起こしたときに乗員をしっかり守り、歩行者への傷害を軽減するボディ構造。ダイハツは衝突安全ボディ「TAF」を開発。ミラもTAFを採用しています。

カスタムXとカスタムRSはセーフティパッケージとして7エアバッグシステムがオプション設定されました。

【グレード構成】新車時価格100万円以下のグレードを用意

ミラX

ミラ カスタムX

標準モデル、ミラカスタムともに、エントリーグレードのLと中間グレードのXを設定。そして上級グレードとして標準モデルはXリミテッドとXリミテッドスマートドライブパッケージ、ミラカスタムはターボエンジン搭載のRSが設定されました。

デビュー時の新車時価格は87.15〜154.875万円。標準モデルのLおよびXのFF車は新車価格が100万円以下に設定されました。

【マイナーチェンジ&改良一覧】大きな改良を行わずに進化

プラットフォームやエンジンなどを刷新し、オールニューで2006年12月登場した7代目ミラ。派生モデルであるミラアヴィは7代目デビュー時に生産終了になり、クラシカルなイメージのミラジーノも2008年12月に生産終了しました。

世の中の注目が軽ハイトワゴンや軽スーパーハイトワゴン(2007年12月に2代目タントが登場し、一気に軽スーパーハイトワゴンの流れが加速しました)に集まっていたこともあり、コンパクトなミラも、スペース効率を高めたモデルへと生まれ変わりました。

前述したように新プラットフォームの採用でホイールベースを拡大。これにより室内長2,000mm、フロントシートとリアシートの距離(前後カップルディスタンス)を980mmに設定。リアシートは255mmの前後スライド機構が備わります。室内高も1,265mmあるので、ムーヴやワゴンRのような軽ハイトワゴンほどではないですが十分快適に移動できるスペースが確保されています。

そんな7代目ミラは、生産終了となった2018年2月まで大きなマイナーチェンジが行われることはなく、小規模の改良と設定グレードを行う形で商品力を高めていきました。

最初の改良は2007年12月。インパネとドアトリムの色がダークグレーに変更され、標準モデルのLとXにメッキグリルが備わりました。また、Lに電動格納式ドアミラーやスモークガラスが標準装備され、快適性が高められました。

ミラカスタムは4ATだったLがCVTに変更され、ABSとオートエアコンが標準装備に。Xは自立発酵式メーターやマルチインフォメーションディスプレイなどが標準装備になりました。

2010年4月には標準モデルのXのトランスミッションを4ATからCVTに変更。そして上級グレードと同じようにインパネセンターシフトやタコメーター付きの3眼メーター、ABSなどが備わります。このタイミングでLは5MTのみの設定に。そしてミラカスタムのLが廃止となりました。

ミライース登場後も継続販売

2011年5月にはさまざまな低燃費技術を投入し「第3のエコカー」と名乗ったミライースが登場。しかしミラは継続販売されました。2011年7月には4WDのCVT車に第2世代のKFエンジンを搭載。燃費改善を図ります。そしてCVTを搭載しながら2WDで90万円を切る価格に設定したXスペシャルが新設定されました。そしてカスタムXには革巻きステアリングが標準装備されています。

2013年2月、ミラの乗用モデルはXスペシャルの5MTのみ残され、乗用モデルの役割はミライースが引き継ぐことになりました。そして2018年2月に生産が終了となりました。

【ミラのおすすめモデル#1】CVTを搭載したX以上のグレード

軽自動車でも低燃費技術が多数搭載され、先進安全装備が標準装備されるようになっている中でミラを選ぶとしたら、1,550mmの高さ制限がある駐車場にも入る利便性と、中古車価格の安さに注目する人が多いはずです。

その際におさえておきたいのは、ミラの各グレードがどのタイミングでCVTを搭載したか。上級グレードはデビュー時からCVTですが、中間グレードのXは2010年4月にCVTが搭載されています。2011年に新設定されたXスペシャルもCVTを搭載したグレード。燃費性能を考えると、ATよりもCVTのほうが有利です。

【ミラのおすすめモデル#2】ミラカスタムX

シンプルさが魅力のミラですが、「デザインが少し物足りない」「少し高級感が欲しい」という人はミラカスタムに注目を。ミラカスタムはエントリーグレードのLは4ATで、XとRSがCVTに。RSは64psのターボエンジンを搭載します。

街乗りが中心の人、セカンドカーとして手頃な軽自動車を選ぼうと考えているならターボではなくNAエンジンでも十分です。

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【まとめ】シンプルなクルマに乗りたい人に注目してほしい

スライドドアを装備した軽ハイトワゴンに代表されるスペース効率を高めた軽自動車が主流になっている時代だからこそ、セダンタイプの軽自動車は人とは違うクルマに乗りたい人にとっては悪くない選択肢になるはず。また、広すぎるクルマは落ち着かない、シンプルなクルマに乗りたいという人にとっても、最終型ミラは注目してほしいモデルです。

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この記事は2022年9月の情現在報に基づいています。

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