プロが選ぶ「カッコいいワゴン」3つのスタイル&おすすめ9車種

クルマを選ぶ テーマ別特集

一時期と比べ車種がグッと少なくなったワゴンですが、逆にミニバンやSUVがこれだけ溢れる今、キャンプ場で見かけたりすると「おっ!」となることもあるでしょう。荷物を載せて快適に移動できる性能を再評価したくなる、そんなカッコいいワゴンを紹介します。

国産ワゴンは減少しているが、輸入ワゴンはまだまだ元気

かつて「アウトドア」ではなく「レジャー」と呼ばれていた頃、一気に車種が増えたワゴン。しかし同じような需要に応えるミニバンやSUVが次々に登場すると、次第に減ってしまいました。

しかし数が減った今、キャンプ場などで見かけると逆に新鮮です。また背が低い分、乗り心地や走行性能ではミニバンやSUVより有利ですし、脚立がなくてもルーフにボードを載せられるなど、やっぱりその実力は侮れません。そんなワゴンからカッコいいモデルを選んでみました。

従来のワゴンモデルのほか、新しい価値を提供するワゴンもある

国産ワゴンの代表車だったスバル レガシィツーリングワゴンも2014年に消滅。現在日本車のワゴンはトヨタ カローラツーリングワゴンとスバル レヴォーグのみです。

一方輸入車は、かつてサーファーに人気だったアメリカンワゴンこそ姿を消しましたが、ヨーロッパ勢のワゴンはまだまだ元気。特にドイツ車は、メルセデス・ベンツのCクラスやEクラスなど、セダンの基幹車種にはワゴンも併せてラインナップされていますし、最近はアウディ RS6アバントのように、ハイパフォーマンスワゴンまで登場しています。

かつてレガシィツーリングワゴンは、ワゴン=商用バンのイメージを払拭してヒットしましたが、現在は従来のワゴンのイメージとは異なる、新しい価値を備えたワゴンがいくつもあるのです。

従来型ワゴンと2種類の進化系ワゴンを紹介

今回は従来型ワゴンの進化系に加えて、新しいワゴンスタイルを提唱する2軸を加えた3つの軸で、カッコいいワゴンを紹介します。

『快速スポーティワゴン』

まずは、かつてレガシィツーリングワゴンが築いた方向性を今も継承しているワゴンから。移動中を快速に、気持ち良く走れるカッコいいスポーティワゴンです。日本の2台のワゴンはいずれもこの軸に当てはまります。荷物を積んで快適に移動し、目的地でたっぷり遊ぶ。そんな従来のワゴンの使い方を突き詰めた、カッコいいワゴンです。

『SUVテイストを備えたワゴン』

アウトドアを楽しむなら、SUVのように少し最低地上高が高い方が悪路を走りやすい。しかもワゴンをリフトアップしたら、実はこれがカッコいいのです。悪路を気にせず走れる実利と、ワゴンでもSUVでもない新しいフォルムを兼ね備えたカッコいいワゴン。人気の高まりを受け、最近はこの手のワゴンが増えています。

『シューティングブレーク風ワゴン』

かつてイギリスの貴族が猟銃や獲物を載せるために、クーペをワゴンにカスタムさせたのが始まりといわれるシューティングブレーク。最初がクーペですから積載量より見た目が大事とばかりに、テールゲートをグッと寝せ、車高も抑えられたフォルムで、これがカッコいい。この魅力に気づいたいくつかのメーカーが、シューティングブレーク風ワゴンをここ数年発表しています。

スポーティか、SUVテイストか、シューティングブレークか

ここからはカッコいいワゴンを、上で紹介した3つの軸で紹介します。

スポーティワゴンのフォルムは、現代に合わせて見事にアップデートされていますし、従来のワゴンをリフトアップしたようなSUVテイストのワゴンは新たなカッコ良さがあります。一方でかつてのシューティングブレークをヒントに流麗なスタイルに特化したワゴンも新鮮。SUV全盛の今、いずれもワゴンに再注目したくなるカッコいいワゴンです。

快速スポーティワゴン BEST3

人と荷物をいち早く目的地に届けるという意味からすれば、正常進化といえるのがスポーティなワゴン。ヨーロッパでも現在主流のスタイルです。見るからに走りの良さを予感させるような、スタイリッシュなフォルムは今もなおカッコいいワゴンの代表格です。

第1位「スバル レヴォーグ」名車レガシィの魂を受け継ぐスポーティツアラー

●310.2〜409.2万円 ●全長4755mm / 全幅1795mm / 全高1500mm

レガシィツーリングワゴンが北米市場向けにボディが大きくなったことで、日本サイズとして誕生したのがレヴォーグです。

シャープなヘッドライトがスポーティ感を、スッと切れ上がってキャラクターラインが今にも走り出しそうな姿勢を、という具合にレガシィで培われたスポーツツアラーとしての最新機能がカッコいいフォルムでも表現されています。

伝統の水平対向4気筒ターボエンジンは1.8Lモデルと2.4Lモデルがあり、2.4Lモデルは同社のスポーツ部門STIが手がけたスポーツモデルです。トランスミッションはいずれもCVTで、もちろん4WDです。

第2位「トヨタ カローラツーリング」従来のカローラ観を覆す、スポーティでカッコいいフォルム

●201.3〜299.75万円 ●全長4495mm / 全幅1745mm / 全高1460mm

世界中で販売されるカローラシリーズ。その最新型のワゴンは日本市場に合わせ、海外モデルより全長や全幅が抑えられたものの、全幅はわずかに1700mmを超えます。つまりワイドで安定感のあるフォルムだけは手放さなかったのです。リアゲートもかなり寝かせられ、従来のカローラ観を良い意味で覆す、カッコいいフォルムを手に入れました。

パワートレインは1.8Lエンジン+モーターのハイブリッドと、1.8Lエンジン×CVT、さらにスポーツツアラーとして1.2Lターボ×6速MTも用意されています。なおハイブリッドには4WDも用意されています。

第3位「ルノー メガーヌスポーツツアラー」最速モデルの素性の良さを隠しきれないツアラー

●330万円 ●全長4635mm / 全幅1815mm / 全高1495mm

当時ニュルブルクリンクのFF最速を記録したスペシャルモデル、メガーヌR.S.。そのプラットフォームを用いて作られたワゴンがメガーヌスポーツツアラーです。

R.S.はハッチバックで、心臓部なども違うとはいえ、走りのポテンシャルの高さは隠せません。かといってガチガチな乗り心地ではなく、しなやかで快適な足回り。サーキットではなく公道を爽快に走れるスポーツワゴンです。そんな性能がワイドでアグレッシブなデザインでしっかり表現されています。

搭載されるエンジンは1.3Lターボ。これに7速EDC(2ペダルMT)が組み合わされます。駆動方式は2WDのみ。

SUVテイストを備えたワゴン BEST3

ぬかるんだ道や石の転がる道を気兼ねなく走行できるよう、最低地上高を上げた4WDワゴンの派生モデルが登場し始めたのは今から20年以上前のこと。以降、さまざまなモデルが登場しています。その中からカッコいい、SUVテイストのワゴンを紹介します。

第1位「スバル アウトバック」レガシィツーリングワゴンの悪路走破性を高めたモデル

●414.7〜429万円 ●全長4870mm / 全幅1875mm / 全高1675mm(リミテッドEX)

レガシィツーリングワゴンの派生モデルからスタートしたアウトバック。アクティブ志向の強い人向けに開発されただけあり、マットブラックで覆われた力強いフロント下部や足元のデザイン、躍動感のあるフェンダー形状などが魅力です。

さらに現行型では上質感を強調した「リミテッド」と、アクティブ感を強調した「Xブレーク」の2タイプから選べるようになりました。

伝統の水平対向4気筒は1.8Lターボ、これにCVTが組み合わされます。もちろん伝統の4WDが搭載され、最低地上高213mmが確保されています。

第2位「ボルボV60クロスカントリー」モダンで上質なのに、泥も似合う北欧デザイン

●579〜674万円 ●全長4785mm / 全幅1895mm / 全高1505mm

ステーションワゴンで日本での人気を獲得したボルボにも、以前からその派生モデルとしてSUVテイストワゴンがラインナップしていました。

現行型V60クロスカントリーは、その名の通りV60の派生モデル。V60のモダンで上質なワゴンスタイルを、ブラックのパーツがフェンダーなどボディ下部を覆うことで、タフで力強いイメージが加わりました。

2Lターボエンジンに8速ATが組み合わされます。もちろん4WDのみ。最低地上高はV60より65mm高い210mmです。

第3位「メルセデス・ベンツ Eクラスオールテレイン」メルセデス・ベンツ初のSUVテイストなワゴン

●966.0万円 ●全長4955mm / 全幅1860mm / 全高1495mm

メルセデス・ベンツ初となるSUVテイストワゴンのベースに選ばれたのはEクラスワゴン。スマートなフォルムはそのままに、最低地上高が25mm高められ、シルバーのアンダーカバーやブラックのホイールアーチなどにより、精悍さが加えられています。余裕のある、少し大人のアウトドアといった感じです。

搭載されたエンジンは2Lディーゼルターボ。これに9速ATと同社独自の4WD「4マチック」が組み合わされます。電子制御式エアサスペンションによって、極上の乗り心地はもちろん、3段階ある車高から選択できます。

シューティングブレーク風ワゴン BEST3

かつてイギリスの貴族たちが狩猟に使ったクルマをシューティングブレークと呼びました。60〜70年代にはクーペのルーフを延長してラゲージを作り、銃や猟犬を乗せたのだとか。今では往年のクーペベースのような流麗なワゴンが「シューティングブレーク」と名付けられています。

第1位「フォルクスワーゲン アルテオン シューティングブレーク」いつものフォルクスワーゲンとは異なるスタイリッシュワゴン

●596.9〜687.5万円 ●全長4870mm / 全幅1875mm / 全高1445mm

同社には高い実用性に定評のあるワゴン、パサートバリアントがありますが、それとキャラクターを大きく異なるアルテオン シューティングブレークもラインナップに加えられました。

長くてワイドなボンネット、大きく寝かせられたリアウインドウ、張り出したフェンダーなどスポーティかつエレガントで、まさに貴族の遊びに使われそうなカッコよさを備えています。

搭載されるエンジンは2Lターボ。これに7速DSG(2ペダルMT)と同社独自の4WD「4モーション」が組み合わされます。

第2位「メルセデス・ベンツ CLAシューティングブレーク」流線型フォルムでまとめられた、貴重なコンパクトワゴン

●509〜605万円 ●全長4690mm / 全幅1830mm / 全高1435mm

同社のAクラスに4ドアクーペとして加えられたのがCLA。そのCLAのワゴンがCLAシューティングブレークです。リアが大きく寝かせられ、サメの尖った鼻先を思わせるフロントからリアエンドまで流線型でまとめられたフォルムが印象的です。

パワートレインは2Lディーゼルターボ×8速DCT(2ペダルMT)と2Lガソリンターボ×7速AT、1.4Lガソリンターボ×7速ATの3種類。その他にAMGが手を加えた2種類の2Lガソリンターボ搭載車もあります。

2Lガソリンターボ車はいずれも4WD、他は2WD(FF)となります。Aクラスにはワゴンがないため、貴重なコンパクトワゴンです。

第3位「ジャガー XFスポーツブレーク」発祥の地に生まれた、スポーツブランドのワゴン

●722.0〜858.0万円 ●全長4975mm / 全幅1880mm / 全高1495mm

同社のラグジュアリーセダン、XFに加えられたのがXFスポーツブレーク。シューティングではなく、あえてスポーツと名乗ったのは、シューティングブレーク発祥の地のワゴンであるゆえ「言わずもがな」ということでしょう。

そもそも狩猟は貴族にとってスポーツですし、さらにジャガーという伝統的なスポーツカーブランドはワゴンもスポーティだと主張するためかもしれません。いずれにせよ十分にスポーティでエレガントな一台です。

パワートレインは2Lディーゼルターボのマイルドハイブリッド×8速AT、2Lガソリンターボ×8速ATの2種類。マイルドハイブリッドは4WD、ガソリン車は2WD(FR)です。

ワゴンでも積載量は十分、ルーフにギアを載せる姿もサマになる

背が高い分荷室の広いSUVと比べ、確かに積載量では劣りますが、最近はコンパクトなギアでスマートにキャンプを楽しむ人も多いように、実はワゴンでも積載量は十分です。

それでも足りないのであれば、ルーフに収納ボックスを載せるという方法もあります。背の低いワゴンのほうが荷物を載せやすいですし、ワゴンのルーフにボードや自転車を載せるスタイルもまたカッコいいのでは? ワゴンだからできることやカッコ良さを再評価してみませんか。

スポーティ、シューティングブレーク、SUVテイストと選択肢が増えている

日本では絶滅寸前のワゴンですが、ヨーロッパでは従来のワゴン像を変えるような、新しいワゴンスタイルがいくつも誕生しています。巷にSUVが溢れる昨今、スポーティなワゴンやSUVテイスト、シューティングブレーク風といったカッコいいワゴンも選択肢に加えてみませんか。

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