50年以上続く老舗ブランド「スズキ ジムニー」歴代モデルを一挙紹介!軽さを武器に悪路走破性で他車を圧倒してきた軽クロカン

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2018年7月に発売された4代目(現行型・JB64型)はデビューから4年以上経過してなお納車までに1年以上かかる人気モデルとなりました。初代ジムニーがデビューしたのは1970年4月。それから50年以上守り続けている伝統こそが、現在のジムニーの人気の秘密です。歴代ジムニーがどんなモデルだったかを振り返りながら、最新モデルの魅力を紐解いていきましょう。

【現行型・JB64型ジムニーの魅力】ジムニー50年の伝統を継承した唯一無二の本格軽クロカン

デザインにも悪路を走るための機能を盛り込んだ

20年にわたり製造されたJB23型ジムニーからフルモデルチェンジした現行モデルJB64型は、スクエアボディ+丸目ヘッドライトというジムニー王道のスタイルに回帰しました。これは荒れた林道で車体が傾いたときも状況把握がしやすい、降雪時に雪がたまりづらいという機能を考えてのこと。ジムニーはデザインにもヘビーデューティーなプロの道具としての機能を盛り込んでいるのです。

一般的に軽自動車は室内空間を広く取るためにエンジンを横置きにしたFFレイアウト(前輪駆動)を採用します。ところがジムニーはエンジンを縦置きにしたFRレイアウトベースの4WDを採用し、エンジンをフロントタイヤより後方に配置しました。これは岩などが多い場所や急な坂道に侵入する際のアプローチアングルをしっかり取れるようにするため。ジムニーのボンネットがほかの軽自動車に比べて長いのはFRレイアウトならではのスタイルだからです。

伝統的な機能を頑なに守り続ける

現在の4WD車では前後のトルクを自動配分するフルタイム4WDが主流となっています。しかしジムニーはドライバーがみずから2WD⇔4WDを切り替える堅牢な機械式副変速機付きパートタイム4WDを採用。

フレームもモノコック式ではなく頑丈なラダーフレーム構造を継承。ただ、JB64型ではXメンバーと前後のクロスメンバーを加えた新開発のラダーフレームを採用することでねじり剛性が先代より約1.5倍高くなっています。そして車体とラダーフレームをつなぐボディマウントゴムも新設計して、乗り心地と操縦安定性を向上させました。

サスペンションは4輪独立懸架式ではなく3リンクリジッドアクスル式サスペンションを採用。これはデコボコした道を走る際に下回りをぶつけるリスクを軽減するとともに、タイヤをしっかり路面に接地させる効果があります。ステアリングはボールナット式を採用しています。

これらの機能もジムニーの伝統として長く受け継がれてきたものになります。

【初代・LJ10/LJ20/SJ10型】圧倒的な悪路走破性でプロの需要を満たした軽4WD

【ジムニー前史】「ホープスター・ON型4WD」の製造権獲得から歴史がスタート

初代ジムニーは1970年4月に発売されました。その誕生までには裏話があります。このクルマはもともと、ホープ自動車(後に遊具メーカーに業態転換)が開発した軽自動車初となる本格4WD「ホープスター・ON型4WD」として発売されました。その製造権をスズキが買い取り、改良を加えてジムニーとしてデビューしました。

製造権の買い取りはスズキ社内で大反対がありましたが、当時常務取締役だった鈴木修氏が反対を押し切り買い取りを推進。この英断が50年以上続くベストセラー車誕生のきっかけとなったのです。

【LJ10型】プロの道具という用途のほか、レジャー使用も想定

LJ10型ジムニー

初代ジムニーLJ10型は軽トラック・キャリイの359cc2サイクル空冷2気筒エンジンを搭載。最高出力は25ps/6,000rpm、最大トルクは3.4kg-m/5,000rpmを発揮しました。

フレーム構造は屈強なラダーフレームを採用し、前後リジッドアクスル式サスペンション、高低2速を備えた副変速機(トランスファー)を備えた4WDシステムを採用。

ボディはフルオープンタイプで、フロントガラスは前に倒すことができる構造になります。当時のカタログを見ると、その圧倒的な4WD性能から山岳部や建設現場などでの需要を見込むと同時に、レジャーシーンでも使われることを想定していたことが伺えます。表紙には「男の相棒」「自然に挑戦する男のくるま」というキャッチコピーが書かれました。

【LJ20型】待望のバンタイプをラインナップ

LJ20型ジムニー

1972年には水冷エンジンを搭載したLJ20型が登場。最高出力は28psに、最大トルクは3.8kg-mに高められました。LJ20にはフルオープンモデルに加え、ルーフを備えたバンタイプも設定されました。

【SJ10型】新軽自動車規格に対応し、539ccエンジンを搭載

SJ10型ジムニー

1976年1月に軽自動車規格が変更となり、全長が3,200mm以下、全幅が1,400mm以下、排気量が550cc以下に高められました。この企画に対応したのがジムニー55(SJ10型)です。

ボディタイプはLJ20同様にフルオープンタイプとバンをラインナップ。搭載される539cc 2ストローク水冷3気筒エンジンは最高出力26ps、最大トルク5.3kg-mを発揮しました。

【2代目・SJ30/JA71/JA11/JA12・JA22型】モダンで都会的なデザインに進化

【SJ30型】4つのボディタイプで多彩なニーズに対応

SJ30型ジムニー

1981年5月、ジムニーは初のフルモデルチェンジを行いました。この代からボディが直線基調ながらモダンなイメージに変更され、カタログでも外国人カップルが都会でデートを楽しむ写真やジムニーのかたわらでランドヨットをしている写真が掲載されるなど、レジャー用途をかなり意識した作りになりました。

搭載エンジンはSJ10と基本的には同じもので、最高出力が28ps、最大トルクが5.4kg-mにアップしています。

ボディタイプはキャンバスドア、はー不メタルドア、フルメタルドア、バンをラインナップ。もちろんこの世代でもラダーフレーム、副変速機付きパートタイム4WD、リジットアクスル式サスペンションが継承されました。

【JA71型】4サイクルインタークーラーターボエンジンを搭載

JA71型ジムニー

JA71型が登場したのは1986年1月。デビュー時はSA30型(1987年11月まで発売)との併売という形になりました。

この型のトピックは4サイクルインタークーラーターボエンジンが搭載されたこと。最高出力は52.5ps、最大トルクは7.2kg-mと大幅にパワーアップしました。このタイミングでトランスミッションは4MTから5MTに変更されています。

ボディタイプはフルメタルドア、バン、パノラミックルーフと名付けられたサンルーフ付きのハイルーフタイプをラインナップ。インタークーラーエンジン搭載車にはスポーティなバケットタイプのシートが用意されました。

【JA11型】軽規格の改定で660ccエンジンを搭載

JA11型ジムニー

1990年1月、衝突安全性を高めるために軽自動車の規格が変更され、全長3,300mm以下、排気量660cc以下となりました。そして同年2月、新規格に対応したJA11型が登場します。

トピックはもちろん657ccのインタークーラーターボエンジンが搭載されたこと。最高出力は58ps、最大トルクは8.8kg-mにまで高められました。

ボディタイプはフルメタルドア、バン、パノラミックルーフの3種類になります。

【JA12/22型】コイルスプリングサスペンションでオンロードの快適性を向上

JA12/22型ジムニー

悪路走破性に優れるジムニーですが、歴代ジムニーはリーフスプリング(板バネ)だったこともありオンロードでの快適性が劣るという欠点もありました。1994年12月に三菱からパジェロミニが登場。パジェロミニは普段使いでの快適性や操縦安定性を高めた軽SUVとして大ヒット。スズキもこの事態を無視できなくなりました。

そして1995年11月に登場したのがJA12型、JA22型ジムニーです。サスペンションがコイルスプリング式になったことで舗装路での操縦安定性が向上。これまでのジムニーが貨物車のみだったのに対し、このモデルでは乗用モデルがラインナップされているのも普段使いを意識した変更です。

JA12型とJA22型の違いはエンジン。JA12型が従来のF6A型を搭載し、JA22型はK6A型エンジンを採用。最高出力はどちらも64psで最大トルクはJA12型が10.0kg-m、JA22型は10.5 kg-mになります。

1997年5月のマイナーチェンジで、4WDシステムが「ドライブアクション4×4」に変更コされました。それまでは2WDと4WDを切り替える際に一度クルマから降りてロック作業を行う必要がありましたが、トランスファーレバーの操作だけで切り替えが可能となったのです。

【3代目・JB23型】20年間製造された新規格軽クロカン

JB23型ジムニー

1998年10月に登場した3代目ジムニー(JB23型)は、軽自動車規格の改正(ボディサイズの拡大。現在の軽自動車規格)に合わせる形でほかの軽自動車と一緒にデビューしました。

現行型が(JB64型)で登場するまで20年にわたり生産されたJB23型は、途中で何度か改良が行われ、1型から10型まで存在します。その中から特に大きな変更点をピックアップします。

<1型〜3型>曲線を活かした乗用車ライクなデザインを採用

伝統のラダーフレーム、縦置きエンジン、3リンクリジッドアクスル式サスペンションを継承しながら、これまでにない曲線を多用したモダンなデザインを採用しました。この世代からバンと幌タイプは廃止され、5ナンバーの乗用車のみのラインナップになりました。足回りはJA12/JA22型で採用されたコイルスプリング式を継承しています。

1999年10月(2型)にはエアバッグとABSが全グレード標準装備となり、エンジンには排ガス規制に対応するための変更が施されました。そして2000年4月(3型)にもエンジンマネジメントの変更が行われました。

<4型>グリルとエンジンフードの形状を変更

2002年1月の変更ではグリルとエンジンフードの形状が変わり、これまでグリル一体型だったエンジンフードが、グリルと分離されました。そしてインタークーラーが大型化され、中・低回転域のトルクが改善されています。

<5型〜8型>2WD⇔4WDの切り替えをボタン式に変更

2004年10月(5型)の変更では大掛かりな改良が施されました。最大のトピックは2WDと4WDを切り替えるトランスファーがレバー式からインパネにあるボタン式スイッチで切り替えるタイプになったこと。そしてATのシフトレバーがゲート式に変更されたことです。MTのギア比もこのタイミングで変更されました。

2005年6月(6型)の変更ではドアミラーの形状が変更されるとともにヘッドライトのレベライザーを搭載。2008年6月(7型)にはエンジンに改良が施されて中・低回転域のトルクが改善。そして2WDから4-Lに直接シフトを入れることもできるようになりました。2010年9月(8型)にはエキゾーストマニホールドに触媒が追加されました。

<9型、10型>エンジンフードを高くし安全性が向上

1998年10月にデビューしたジムニーの生産を続けるためには新しい保安基準に対応させなくてはなりません。2012年5月(9型)の変更ではエンジンフードが高くなるデザイン変更が施されました。これは衝突時の歩行者頭部への衝撃緩和に対応した措置になります。

2014年8月(10型)の変更ではメーター内にインフォメーションディスプレイを搭載されました。

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【まとめ】軽クロカンの絶対王者として常に進化し続ける

JB23型でボタン式に変更されたトランスファーは、現行型であるJB64型で再びレバー式に変更されました。クロカン4WDとしての走りを支える堅牢なラダーフレームは、剛性を高めるために新設計されました。

伝統を守りつつも、プロの道具としての機能を高めるため常に進化を続けているジムニー。その意味では「最新のジムニーが最良のジムニー」といえるかもしれません。

一方でジムニーの面白さは、歴代モデルにも今のジムニーにはない魅力が詰まっていること。JA11型、JA12型、JA22型はアウトドアを楽しむ人から今でも絶大な支持を受け、中古車相場が高騰中。JB23型も林道を走る人からの支持は高く、状態のいいMT車は高値で取引されています。

性能で選ぶのも、スタイルで選ぶのも、ジムニーの楽しさ。ぜひ気に入った1台を手に入れてください。

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※この記事は2022年10月現在の情報に基づいています。

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