新車と中古車、買うならどっちがいい?妥当な予算は?【今さら訊けない…に編集長が答える Vol.1】

クルマを選ぶ テーマ別特集 クルマを賢く買う クルマの購入ノウハウ

カープレミア編集長がよく尋ねられる初歩的・基本的な質問に答えるシリーズ記事。今回は、これからクルマを買おうとしている方から、よく受ける質問に最新の自動車業界状況を絡めてお答えします。

新車と中古車、買うならどっちがいい?

新車も中古車もどちらも一長一短ですね。新車は、当然ですが誰も乗っていないきれいな新しいクルマを手に入れることができます。中古車なら、同じモデルなら新車より安く買うことができますが、あくまで中古。前のオーナーがどんな扱い方をしたのか、目に見えないところに問題があったりしないかどうかといった不安、精神衛生上は新車に劣るといったデメリットがありますね。

最近の中古車は安心できる

中古車情報を検索していただくとわかりますが、現在中古車市場で流通しているクルマのほとんどに、何らかの保証が付いています。また第三者機関が車両ごとに品質を鑑定した評価証を与える制度を受けた中古車もたくさん出回っています。

中古車の品質への疑念を持ちがちなのは、団塊ジュニア以上の世代でしょうね。Z世代なら、物心ついたときからネット上のオークションや、フリマに親しんでいて、中古品を買うことへの抵抗感が少ないのでしょう。

確かに、かつては中古車の品質に不安を覚えさせる事件はたくさんありました。その代表が「メーターの巻き戻し」。これは、オドメーター(累積走行距離計)を不正に巻き戻しして、実際の走行距離を改ざんするものです。あとは「ニコイチ」。これは、複数の事故車などを組み合わせて1台にしたクルマのことです。

今のクルマでは、走行距離はコンピューターが計測してデジタル表示されるので、改ざんしたとしてもその履歴が残ってしまいます。事故などによって構造的な部分にダメージを負ったことのあるクルマは、「修復歴あり」として表示することが徹底されています。仮に、何らかの問題を隠した中古車が販売され、あとになってからそれが発覚したとしたら、程度がひどければニュースになりそうですし、SNSで拡散されてしまう可能性もあります。インターネットの普及が、品質の悪い中古車を市場に流通させないという抑止力にも繋がっているという背景があります。もちろん、自動車公正取引協議会などの業界団体からも厳しい指導が入ります。

というわけで、最近の中古車はかなりの程度安心できます(ただし、ちゃんとしたお店なら)。

新車の納期が遅い

コロナ禍になって新車の納期がずいぶんと遅くなりました。軽自動車でも納期がいつになるかわからないモデルがいくつかあります。その背景に、コロナ感染拡大により従業員が確保できなくなって引き起こされた半導体不足があります。

中古車価格が全体的に高くなった

コロナ感染リスクを嫌ってクルマ移動に傾く人が増え、中古車需要が高まりました。また、新車の納期遅れは中古車購入者を増加させています。こんな状況ですから、中古車相場価格が全体的に押し上げられてしまったのです。

そもそも「新車 or 中古車」で考えない

直近の新車納期遅れ、中古車価格高騰はますます「新車と中古車、どっちがいいの?」の疑問を大きく膨らませています。しかし、そんな状況に関係なく、仮に新車納期が早くなっても、中古車相場価格が落ち着いたとしても

新車か中古車、どっちがいいかをクルマ購入基準の第1段階にしない

のがおすすめです。新車か中古車、どっちにするのかよりも先に、買いたいクルマを決めましょう。1台に決めなくても、複数台買いたいクルマの候補を挙げておきましょう。

欲しいクルマが決まれば、あとは予算との折り合いです。予算では新車で買えなくても中古車なら買えることは普通にあることです。また、新しいモデルでも中古車なら新車では買えないグレード、装備がついたクルマが買えます。

サブスクのように総予算ではなく月々の支払額から検討するのも最近増えつつある考え方です。カープレミアなら月々の支払額からクルマを選べることは、本サイトの読者であればもうご存知のことでしょう(笑)。

「新車 or 中古車」で決めてからクルマ選びをすると、選択の幅が狭くなってしまいます。ただ、精神衛生面を大切にされる方で新車か中古車で悩むのであれば、そこはグレードや装備をガマンしたとしても、新車を選んだほうが幸せになるのではないでしょうか?

まずは、予算を決める

欲しいクルマがあるのであれば、新車の購入費が予算内に収まっているかどうかでかんたんに判断ができます。特に欲しいクルマがないけれど、クルマを買い換えなければならないなどのときは、まずは予算を決めて、その予算で買える新車を探してみてください。新車を探しているうちに、気になるクルマ、欲しいクルマが見つかるでしょう。そうして候補を挙げていって、新車で買えるかどうかを判断し、新車で買えないなら中古車を探すという段取りにするといいでしょう。

クルマの購入予算はいくらが妥当?

「クルマの購入価格は年収の半分が目安」という専門家がたくさんいます。が、それはクルマの買い方が現金一括払いかローンかの2択しかなかった時代のちょっと古い話だなと思いますね。当時は「ニコニコ現金払い」という言葉もあったぐらい。ローンはなかなか終わらない辛い支払いが待ち受けていることに対しての表現でした。

現在は、クルマのサブスクとも呼ばれるカーリース(厳密にいうと、サブスクリプションサービスの定義とは異なるため、サブスクという表現をやめたカーリース事業者があります)、残クレと呼ばれる残価設定型クレジット(クレジット支払期間終了時のクルマの下取り価格=残価をクレジットを組むときの総額から予め差し引いておき、月々の支払額を少なくできる分割払い契約)が普及してきました。もちろん、カープレミアでも、あ、しつこいですね(笑)。

クルマの車両価格に着目すると、平成初期の1990年代に比べると、ざっくり2倍になっています。当時は、新車価格が100万円以下のコンパクトカーは無数にあり、軽自動車は100万円以下が普通、高級車は300万円以上のクルマといった状況でした。対して、当時と現在の平均年収は大差がありません。日本の給料が上がっていない状況に対して、クルマの価格は倍になってしまいました。欧米でもクルマの価格はおおむね2倍となっていますが、平均年収もおおむね2倍になっています。クルマだけが高くなったのではないのです。

支払い方法の選択肢が多様になった現代では、購入価格よりも月額いくら捻出できるかで予算を判断したり、売るときのリセールバリューも加味して総額を考えるのが、賢い考え方だと思います。

クルマを資産として捉えるか、消耗品として捉えるか?

クルマは「耐久消費財」である、と義務教育で習った記憶があります。どっちかといえば、クルマは消耗品。しかし、クルマの価値は買ってすぐには大きく下がらないため、資産とみなすこともできます。「リセールバリュー」という言葉がありますが、これは売却時の価値のことを示すものです。

前述した残クレは、まさしくクルマの資産価値を考慮した新しい買い方です。車種によっては、5年乗っても新車価格の40%以上のリセールバリューが付くものがあります。トヨタ アルファードの販売台数が伸びた理由の一つに、残価率が40%以上と高く、下のクラスとなるノア・ヴォクシーの残クレの月払い額に7,000円ほどプラスするだけでアルファードに乗れてしまう、というものがありました。

クルマを資産として捉えた場合、言わずもがなですが人気の高い車種しか候補に上がらなくなります。今でいえば、人気はSUV、ミニバンに集中しています。また、資産価値は年々下がっていくため、1回目の車検で次のクルマへ乗り換えていくサイクルが一番効率的になる傾向があります。

これを逆手にとって、1回目の車検を迎える前に下取りに出されたリセールバリューの高い中古車を買って、5年目の車検前に乗り換えるという方法もあります。3年目と5年目の残価率の差が小さいクルマだと、とても賢い乗り方になります。

クルマを資産と捉えると何かと気を使う

まぁ、当たり前の話ですね。クルマをぶつけたりしないようにするとか、洗車をこまめにきれいに乗るとか、愛車の資産価値を下げないように気を使ったカーライフを送るようになってしまう方は多いでしょう。

「クルマは道具」「クルマは足」という方もたくさんいらっしゃいます。クルマは消耗品と捉えれば、資産価値という呪縛(言い方は悪いですが、あえて)から解放されます。リセールバリューを気にせず、好きなクルマを買い、好きなときに次のクルマに買い換えることができます。ただ、買ったクルマのリセールバリューが低い場合、なるべく長く乗らないと高い「消耗品」代を支払うことになってしまいます。現金一括で買った場合、乗った月数で割るとわかりますね。

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結論

新車と中古車、買うならどっちがいい?

結論は、どっちも一長一短あり。欲しいクルマと予算との兼ね合いで変わってきます。

クルマを買うときの妥当な予算は?

特に公式のような計算で求められるものではありません。あなたの可処分所得と毎月使うお金との兼ね合いで変わってきます。無理なく月々の支払いができ、維持ができる金額が妥当な予算ということです。

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(文:宇野 智)
※この記事は2022年11月現在の情報に基づいています。

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