「トヨタ ランドクルーザープラド(4代目・2009年~)」タフさと優雅さを兼ね備えたランドクルーザーの弟分【人気モデル購入徹底ガイド】

クルマを選ぶ 車種ガイド

都市型のクロスオーバーSUVが全盛の昨今ですが、タフなクロカンSUVもコアなユーザーから根強い人気があります。その代表格が、トヨタ ランドクルーザープラド。新車はデビューから13年以上経過した現在でもなお長期の納車待ちが発生していて、中古車相場もなかなか下がらない状況です。

【サマリー】前身モデルはランクル70のライトデューティー版として登場

1951年に誕生したトヨタ ジープBJ型を祖に持つランドクルーザーシリーズの一員であるプラド。ランクルは王道であるヘビーデューティー系が主でしたが、1967年に快適性が高められたステーションワゴン系、そして1985年にはランドクルーザー70系のワゴンモデル(ライトデューティー系)と、3つの系統に分かれます。

プラドはライトデューティー系に分類されるモデルで、1990年から車名にプラドの名称が使われるようになりました。

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【外観スタイル】力強さと都会的なイメージが共存

ランドクルーザーの外観は、本格的クロカンモデルならではのたくましいフォルムでありながら、洗練されたイメージも盛り込まれているのが特徴です。これは歴代プラドの伝統とも言える手法で、ライトデューティーモデルの軽快さを感じさせるデザインと言えるでしょう。前後のフェンダーは樹脂製のモールではなく、ボディ同色となっています。

【インテリア】グレードにより5人乗りと7人乗りを設定

コンパクトカーだとインパネは水平基調のデザインで広さを演出するのが王道。プラドでは逆に垂直方向にラインを入れることで、クルマの『厚み』が表現されています。インテリア自体はシンプルな造形。その分、メタル調のリングが施された2つのオプティトロンメーターが存在感を高めています。

居住スペースはリアも十分な広さを確保。エントリーグレード以外は3列シートを備えた7人乗りになります。3列目シートは左右跳ね上げ式ではなく床下格納式なので、たくさんの荷物を積む際も格納したシートが邪魔になりません。

【走り・燃費】オフロード走行をサポートする先進装備を搭載

デビュー時のエンジンは2.7L直4ガソリンと4L V6ガソリンの2種類。燃費はお世辞にもいいとは言えず、2.7Lが8.8km/L、4L V6が8.2km/L(いずれも10・15モード)となります。

駆動方式は全グレードでトルセンLSD付きのフルタイム4WDに。最上級グレードのTZ-Gはリアが電子制御エアサスペンションになり、車高をハイ・ノーマル・ローの3つから選ぶことができました。

また、オフロードでエンジンとブレーキを自動制御して極低速を維持するクロールコントロール、走行環境に応じてモードを選択できるマルチテレインセレクト、車両周囲の状況を前後左右のカメラで捉えて悪路でドライバーの走行をサポートするマルチテレインモニターなどが用意されました。

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【安全装備】先進安全装備の充実は2017年9月以降

デビュー時は最上級グレードのTZ-Gにミリ波レーダー方式のプリクラッシュセーフティシステムをオプション設定。先進安全装備が本格的に導入されたのは2017年9月のマイナーチェンジからになります。

このタイミングで衝突回避支援パッケージである「Toyota Safety Sense P」が全グレード標準装備になり、TZ-GとTX Lレザーパッケージにはブラインドスポットモニターがオプション設定されました。

【グレード構成】2015年6月にディーゼルエンジンを追加

デビュー時のプラドは2.7L直4と4L V6の2系統が用意され、2.7LのTXは2列シートの5人乗りと3列シートの7人乗りが設定されました。ほかはすべて7人乗りになります。4L V6はエントリーグレードのTX、中間グレードのTZ、上級グレードのTZ-Gという3タイプが設定されました。デビュー時の価格帯は315〜475万円でした。

2015年6月の一部改良で4L V6が廃止になり、代わりに新開発の2.8Lクリーンディーゼルターボを用意。ガソリン車はTXとTX Lパッケージで、どちらも5人乗りと7人乗りを設定。ディーゼルは5人乗りのTX、7人乗りのTX LパッケージとTZ-Gが用意されました。

現在はガソリン車にグレード変更はなく、ディーゼル車はTX Lパッケージで5人乗りと7人乗りが設定されています。

【マイナーチェンジ&改良一覧】2013年9月に最初の変更を実施

2009年9月にデビューした4代目プラドは2013年9月に最初の改良を行います。グリルが大型化されて力強い印象になり、TZとTZ-GのヘッドライトにLEDが採用されました(ロービームとクリアランスライト)。メーター周りには、大型のマルチインフォメーションディスプレイを採用。傾斜角モニターやデフロックの作動状況など、オフロード走行を支援する情報などが表示されます。

そしてサスペンションチューニングが変更され、主にオンロードでの走行安定性や乗り心地が向上。マルチテレインセレクトは5つのモードが設定されました。

2015年6月:エンジンラインナップを変更

前述したように、2015年6月には4L V6エンジンが廃止され、新たに2.8Lクリーンディーゼルがラインナップに加わりました。このエンジンは最高出力130kW(177ps)/3400rpm、最大トルク450Nm(45.9kg-m)/1600〜2400rpmを発揮し、燃費はJC08モードで11.8km/Lを達成。2.7LガソリンエンジンはATが6速に変更され、燃費がJC08モードで9.0km/Lになりました。

2017年9月:内外装を刷新、「Toyota Safety Sense P」が標準装備に

このマイナーチェンジでは衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」とドライブスタートコントロールが全グレード標準装備されました。上級グレードのTZ-GはリアディファレンシャルにトルセンLSDが装備され、ブラインドスポットモニターも標準装備となっています。

内外装も大きく変更。前方視界向上のためにエンジンフード中央がえぐれた形状になったほか、フロントライトの形状も変更されています。インテリアはモダンなデザインに変更されました。

2020年8月にはディーゼルエンジンのターボチャージャーを大型化して最高出力が204psに高められました。このタイミングでプリクラッシュセーフティが夜間の歩行者と昼間の自転車運転者に対応しています。

2021年6月にはこれまで設定がなかったセンサーで障害物を検知するパーキングサポートブレーキ(静止物)が標準装備されました。

【ランドクルーザープラドのおすすめモデル#1】2017年6月以降のTZ-G

プラドは大柄で車両重量も2t以上あるため、余裕を持って走るならトルクフルなディーゼルエンジンがおすすめ。2017年6月以降のモデルならToyota Safety Sense Pが標準装備されているので、先進安全装備にこだわりたい人も満足できます。

最上級グレードのTZ-Gなら本革シート、運転席&助手席パワーシートなどが標準装備になります。

贅沢な雰囲気を味わえるTZ-Gですが、プラドはもともとガソリン車のほうが流通量が多く、加えてTZ-Gは新車時価格が475万円と高価だったので、中古車の流通量はかなり少ないのが難点。そのため中古車相場はプレミア相場になっていますが、それでも探す価値のあるグレードだと思います。

【ランドクルーザープラドのおすすめモデル#2】2017年6月以前のTX Lパッケージ(ガソリン)

プラドは中古車での人気が高いため、他のSUVと比較すると中古車相場はかなり高めで推移しています。それでも少しでも安く手に入れたいと思うなら、Toyota Safety Sense Pが搭載される以前のモデルが狙い目です。

ベースグレードのTXだとステアリングがウレタンだったりシートがモケットだったりと、プレミアム感が乏しくなってしまいます。でもTX Lパッケージならインテリアに本革が使用され、シートヒーター付きの前席パワーシートが標準装備になるなど所有欲を満たしてくれる装備が多数ついてきます。

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【まとめ】クロスオーバーSUVにはないタフさが魅力

洗練されたクロスオーバータイプが街にあふれている時代だからこそ、人とは違うモデルに乗りたい。ランドクルーザープラドはそんな思いを満たしてくれる数少ないモデルです。また、アウトドアテイストやミリタリーテイストのファッションにもハマるし、何より大自然の中でキャンプなどを楽しむ時に映えるモデルでもあります。

今どきのSUVに比べると街なかでの取り回しにはやや苦労するかもしれませんが、それを吹き飛ばすだけの魅力に溢れています。

デビューから13年以上経過しても人気は衰えることがなく、世界的な新車の納期遅れが続く中でプラドも新車がオーダーストップ状態に。そのため手に入れる手段は中古車しかなく、今後ますます中古車相場は上昇していくでしょう。欲しい人は早めに購入することをおすすめします。

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※この記事は2022年11月現在の情報に基づいています。

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