【懐かしの旧車おすすめ9モデル】国産全メーカーから代表車1台ずつ選出!

クルマを選ぶ テーマ別特集

明確な定義はありませんが、旧車は国産車、クラシックカーは外車と分けて使われているようです。本記事では、国産メーカー各社から代表を1モデルずつ選びました。買える、買えないは別にして、「博物館にもし1台だけ展示されるなら」の視点で筆者がおすすめする全9モデルをどうぞご覧ください。

【トヨタ】2000GT

旧車代表。博物館に1台だけしか展示できないならこれか

トヨタとヤマハの共同開発で誕生、1967年から1970年に生産されたスポーツカー「2000GT」。当時では最高の性能を誇りました。

2シーターの2ドアクーペで流れるようなデザインはまさに芸術品。ボディとツライチの曲面フロントウィンドウガラスは、匠の技でしかなしえません。

ヤマハの直列6気筒DOHC 2.0Lエンジンは最高出力150PSを発生、5速フルシンクロメッシュ・トランスミッションや4輪ディスクブレーキなどの当時の先進技術をすべて投入、その後のトヨタ車が基本採用していく技術の礎となりました。
当時の車両価格は238万円。クラウン2台分、カローラなら6台分の価格。当時の大卒初任給は約26,000円の時代ですから、現在の価格に換算すると、2,000万円程となります。

トヨタ 2000GTの総生産台数は337台、現存車は約100台とされています。相場価格は、5,000万〜1億円のようですが、滅多に売りに出されません。

【日産】スカイライン GT-R(ハコスカ)

日本のモータースポーツの歴史に名を刻む名車中の名車

「ハコスカ」の愛称で親しまれる3代目スカイラインの最高峰「GT-R」。レース用エンジンを改良して街中の走行でも扱えるようにした、S20型直列6気筒2.0Lエンジンを搭載、最高出力160PSを発揮しました。エンジンはレース仕様が色濃く、アルミニウム鋳造シリンダーヘッドやアルミニウム合金ピストン、ステンレス鋼製エキゾーストマニホールドを採用していました。

また、キャブレターをレース仕様のソレックス製ないしはウェーバー製に換装するだけで、200PSを軽く超えることができた、というところもハコスカの魅力でした。

当時は、多くの国民がモータースポーツに興味関心をもっており、華々しい成果を収めたクルマは流涎モノ。

ハコスカは、セダンとクーペの2タイプあり、生産台数はセダンが832台、クーペが1,197台とされています。

相場価格は、コンディションが良い個体で2,000万円以上。程度が良くないタマでも500万円は下らないといった状況です。なお、他のグレードをベースにGT-Rの外観に仕立てたタマも多くあり、それでも安くて300万円以上します。

【ホンダ】N360

N-BOXの始祖。現在にも受け継がれる「M・M思想」は当時から

愛称は「Nコロ」。現在のホンダの軽自動車、Nシリーズの原点が「N360」です。デビューは1967年、1971年まで生産されました。

当時の日本は「新三種の神器」と呼ばれる、カラーテレビ・クーラー・乗用車(すべて英語の頭文字にCが付くことから「3C」とも呼ばれた)の普及が急速に進んでいました。「マイカー」という言葉が生まれたのもそのころです。

その乗用車の普及に一役貢献したのが「N360」。発売後3年連続で軽自動車販売台数トップの座を守りました。現在のN-BOXと相通じる部分です。

ホンダは「M・M思想」と呼ばれ「マン・マキシマム/メカ・ミニマム」すなわち『人のためのスペースは最大限に、メカニズムは最小に』を合言葉でクルマを開発。N360ではM・M思想が淀みなく採用され、当時珍しいFFを採用、ライバルに差を付けた高出力エンジンを搭載しながらも低価格を実現しました。

生産台数は不明。相場価格は100万円からという状況です。

【マツダ】コスモスポーツ

国産初のロータリーエンジン搭載。マツダ・スピリットが詰まった名車

国産車初のロータリーエンジンを搭載し、1967年5月にデビュー、1972年まで1,176台が生産されました。

コスモの車名に似つかわしい宇宙的なフォルムに、982ccのロータリーエンジン2基を搭載、最高出力は前期型で110PS、後期型で128PSを発生していました。

現在の中古車相場価格は、1,000〜1,500万円。ロータリーエンジンのメンテナンスが難しいのが難点。

【スバル】スバル360

日本のモータリゼーションの夜明けはこのクルマ。日本史にも残る。


「てんとう虫」の愛称で親しまれ、日本のマイカー普及に大きく貢献したスバル 360。デビューは1958年、1970年まで生産されました。

前述したホンダ N360がデビューするまでは、軽自動車販売台数トップの座に君臨していました。クルマはいつの時代でも「最新こそ最良」というもの。

日本のモータリゼーションの貢献度合いは、スバル360のほうが上。1960年代に「マイカー」という言葉を定着させた貢献は大きい。日本の自動車の歴史だけでなく、戦後の日本の全体的な歴史を語る上でも欠かすことができない1台です。

こういう背景に加え、愛らしいスタイルもあって、ホンダ N360 よりも中古車相場価格は高く、コンディションの良いタマは200万円台からとなっています。

【三菱】コルトギャランGTO

三菱ハイパフォーマンスモデルの始祖

出典:wikipedia.org Author:TTTNIS CC0 “Mitsubishi Colt Galant”

1970年に誕生した、2ドア・ハードトップ・クーペ「コルトギャラン GTO」。GTOは、「Gran Turismo Omologato(イタリア語でGTレース用ホモロゲーションモデル)」の頭文字をとったもの。元祖GTOはフェラーリ 250GTOで、これも名車です。

「GTO」は、のちの三菱のパフォーマンスモデル、スタリオン、ランサー、ランサー・エボリューション、復活したGTOなどにも継承されてきました。

総生産台数は95,720台と旧車にしては多い部類。相場価格は、300万円台からとなっています。

【スズキ】スズライト

日本初の軽自動車にして初の前輪駆動

1955年、初の軽自動車としてデビューした「スズライト」。車名の由来は社名の「スズキ」と『軽』を意味する英語の「ライト」からの造語。

スズライトは、セダン、バン、ピックアップの3タイプをラインナップして登場しています。当時はまだ日本の自動車産業が黎明期のころ。

スズキは、制限が多い軽自動車(現在の軽自動車よりはるかに小さく、排気量は360cc)ではキャビンが広く使えるFFレイアウトが必要と考え、ドイツの自動車メーカーだった「ロイト」の前輪駆動車をお手本にしたそうです。

当時の軽自動車は、普通自動車免許ではなく、二輪車の免許で乗れるという特権がありました。そのころの日本は、四輪の免許所持者は少なく二輪のほうが多い時代で、四輪免許を取りに行く時間がない忙しい町医者がこぞってスズライトを買い、往診に使ったというエピソードがあります。

スズライトのデビューの3年後には、スバル 360が登場し一世を風靡しますが、スズキがスズライトを生産した一定の成功がなければ、日本のモータリゼーションの発達はもっと違ったものになっていたことでしょう。

博物館に旧車を2台だけしか展示できないのであれば、トヨタ 2000GTとスズライトを並べたい、歴史的価値のあるクルマです。

相場価格は流通台数が希少のため明言は避けたいですが、100〜200万円の個体が散見されています。

【ダイハツ】ミゼット

街の商店を支えた三輪自動車

戦前から、オート三輪メーカーとして高いシェアを獲得していたダイハツが、戦後復興のさなかの1957年に発売した小型三輪自動車が「ミゼット」。車名の由来は、超小型を意味する英語の「Midget」。

当時の自動車のCMは珍しかったが、「街のヘリコプター」のCMキャッチコピーで一躍注目を集めました。低価格と実用性の高さから、街の商店、個人事業主から圧倒的な支持を獲得。

ミゼットの相場価格も流通台数が希少のため明言は避けたいですが、100〜200万円の個体が散見されています。

【いすゞ】117クーペ

イタルデザインを創立したジウジアーロが「117クーペ」のデザインを監修、1968年にデビューしました。生産は1981年まで続き、生産台数は8万6,192台とされ、現存する個体も旧車の中では比較的多い部類に入ります。相場価格はコンディションにより、100万円台からありますが、300万円台が主軸、状態の良いタマは700万円を超えることもあります。

時代を超えてもジウジアーロ・デザインは色あせず、今の時代には作れなくなってしまった造形は本当に貴重です。

全国にも愛好家が多数。本記事で選出した旧車の中では、一番手に入れやすいクルマとなります。

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