世界で最も小さなキャンピングカーが、日本独自の軽自動車規格で作られた軽キャンピングカー、略して軽キャン。スペース的に制約のある軽規格のなかで、工夫を凝らしてベッドやシンク（流し台）、エンジンを停めた状態でも「サブバッテリー」と呼ばれる補助バッテリーから電気を供給する電装システムを架装した本格派から、ベッドと収納だけの車中泊に特化したモデル、流行りのバンライフ仕様まで、用途や予算に応じたモデルが選べます。
【新車①】バンショップミカミ ／ テントむし Fタイプ（ベース車両：ダイハツ ハイゼットトラック）
トミカの題材にもなるなど、軽キャンパーブームのきっかけを作った軽キャブコン（軽トラベースのキャンピングカー）のパイオニア。初代モデルは2005年にデビューし、アイコンの「丸窓」やポップな色使い、頭上空間を広げるポップアップルーフといった特長を受け継ぎながら、最新モデルではオプションでDC（直流）クーラーや電子レンジなど快適装備の追加にも対応しています。
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【新車②】オートショップアズマ ／ K-ai Type D（ベース車両：ダイハツ ハイゼットトラック）
軽自動車規格でベッド、シンクやコンロなどキャンピンカーの構造要件を満たした黄色8ナンバーの本格派軽キャンパー。屋根が垂直に持ち上がるエレベータールーフが架装され、ルーフアップ時は軽自動車とは思えないぐらいの開放感が得られます。就寝スペースはソファ兼ベッドとエレベータールーフ内のロフトベッドで、大人2名＋子供2名分を確保。ルーフを閉じると全高2ｍ以下に収まり、自走式の立体駐車場にも乗り入れられます。
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【新車③】ホワイトハウス ／ Ｎ-BOXキャンパーネオ（ベース車両：ホンダ Ｎ-BOX）
大人気の軽スーパーハイトワゴン、Ｎ-BOXをベースに家族4人分のベッドや対座モードにアレンジできるオリジナル回転シートを架装。ベッドスペースはフラットにしたシートの上に敷く折り畳み式ベッドと、ポップアップルーフ（オプション）のロフトスペースの2ヵ所。走行充電システムやソーラー発電、FFヒーター、防虫ネット、サイドオーニングなどオプションも充実しています。
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【新車④】MYSミスティック ／ J-cabin Mini W（ベース車両：ダイハツ ハイゼットトラック）
軽トラックの荷台に載せる「積載物」扱いのキャンピングシェルで、軽トラックキャンパー（軽トラキャン）と呼ばれるカテゴリーのモデル。ルーフサイドをラウンドさせた山小屋風のデザインが特長で、2016年のグッドデザイン賞を受賞。室内もウッディテイストあふれる山小屋風で、ソファと補助マットを組み合わせて簡単にベッドメイクできます。
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【新車⑤】リンエイプロダクト ／ マイクロバカンチェス ふたり旅（ベース車両：マツダ スクラム）
大人２人がゆったり寝られるフラットなベッドに、冷蔵庫や電子レンジを収めたキャビネットを車両後方に配置。100Ｗソーラー発電システムや走行充電式サブバッテリーシステム、2,000Ｗ正弦波インバーター、AC100V仕様の省エネ型電子レンジ、40Ｌ冷凍冷蔵庫、リヤ大型テレビなど、ハイエースクラスのバンコンに匹敵する快適アイテムを標準装備しています。
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【新車⑥】岡モータース ／ ミニチュアクルーズ（ベース車両：スズキ エブリイ）
日常の足にも遊びにも気軽に使える軽バンベース。ミニマム空間にゆったり2人で寝られる広さのリクライニング機能付きベッドや、シンクやキャビネットなど本格キャンパー装備を凝縮。収納スペースが充実していて、ベッド下やセカンドシートの足元、ルーフサイドなど、本来デッドスペースになりがちな場所を無駄なく活用しています。
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【新車⑦】メティオ ／ ラクネル リリィ ハイゼットカーゴVer.（ベース車両：ハイゼット カーゴ）
軽量・高強度のアルミチャンネル材を使い、ベッドフレームやキャビネットの骨格を構成。後席を格納したフラットな空間にベッドとキャビネットをボルトオンで組み付けることで、車両側への穴開け加工などを施さずに快適な旅空間に仕立てています。テーブルを囲む対座やベッド、4人乗車など用途や人数に応じて自由にレイアウトをアレンジできます。
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【中古車①】インディアナ・RV ／ インディ727（ベース車両：ダイハツ ハイゼットトラック）
ヨーロッパのキャンピンカーが採用しているアルミボディパネルでキャンピングシェルを形成。断熱性とリサイクル性に優れ、かつ軽量。バキュームプレス工法によって断熱性を損なわず、継ぎ目が目立たない美しいパネルに仕上げています。レイアウトは2種類で、横向きソファシートの「タイプL」と、前向き／後ろ向き／フラットにアレンジできるマルチアクションシートを使った「タイプS」が選べます。
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【中古車②】フィールドライフ ／ バロッコ（ベース車両：ダイハツ ハイゼットトラック）
「軽キャンパーで本格派のモーターホームを……」というコンセプトの下に作られた軽キャブコン。ビルダーのフィールドライフは1990年代前半にスバルサンバーをベースに軽キャンパーを作ったパイオニアで、現在でもマイクロバスベースのモーターホーム「シリウス」を手掛けるなど技術力に定評があり、バロッコには断熱ボディパネルや内装、家具、電装など同社ならではのノウハウが注がれています。
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【中古車③】オートワン ／ 給電くんポップアップルーフ（ベース車両：スズキ エブリイ）
「家電製品を車内やアウトドアで使えたら便利になる」という発想から生まれた電化キャンパー。走行時に発電した電気をサブバッテリーに蓄電する「走行充電システム」や、停車中も太陽光発電できる30Ｗソーラーパネル、バッテリーの電気を車外に取り出せるAC100Vの外部出力コンセント、AC外部入力、700Ｗインバーターを標準装備。サブバッテリーとインバーターの容量アップ（オプション）で、電子レンジやホットプレートなど消費電力の大きい家電品が使えるようになります。
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軽キャンピングカーの新車・中古の値段はいくらくらい？
軽キャンパーのジャンルは
１：軽バンやスーパーハイトワゴンをベースにした「バンコン」
２：軽トラにキャンピングシェルを架装した「軽キャブコン」
３：軽トラの荷台に着脱式のシェルを載せる「軽トラキャン」
の3タイプ。
１の新車価格は100万円台後半から300万円、中古価格は100万円台から200万円台
２の新車価格は200万円台後半から400万円台、中古価格は200万円台から300万円台
３の新車価格は100万円台後半から200万円台後半、中古価格は100万円台
になります。
軽キャンパーは中古市場での値落ちがとても少なく、新車登録から10年以上経過した走行5万km台の軽キャブコンでも250万円前後のプライスがつけられています。
軽キャンピングカーの選び方
手軽に乗れて維持費の安い軽キャンパーは根強い人気で、新車と中古車の価格差が小さいのが特徴です。ボディカラーや装備内容を妥協してまで中古車を選ぶぐらいなら、思い切って新車にしたほうが得策ですし、リセールバリューがいいので手放すときも高値で買い取ってもらえます。
ただし、新車の納期はとても長く、例えばテントむしは2022年12月時点で2年8ヵ月かかります。軽バンベースの車中泊仕様はベッドや家具を組み付けるだけのライトな架装内容なので納期は数ヵ月程度。ポップアップルーフなど架装に手間の掛かるオプションを選ぶと納期が長くなります。
8ナンバーのキャンピングカーには構造要件を満たすためにシンク（流し台）がついていますが、使い勝手はシャワーを車外に引き出せるタイプのほうが優れています。
サブバッテリーシステムは高性能なポータブル電源で代用することも可能で、冷蔵庫も据え置き型よりアウトドアで使えるポータブルタイプのほうが重宝します。オプションを選ぶ際はキャンピングカーの展示会などで使い勝手を吟味してから選ぶことをおすすめします。
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【まとめ】ミニマムサイズでも、秘密基地として旅を存分に楽しめる！
ミニマム空間に快適装備を詰め込んだ軽キャンパーは「秘密基地」のような感覚で使えて、ソロキャンプやカップルにピッタリの旅空間。コンパクトボディならではの機動力の高さを活かした自由気ままなクルマ旅を楽しみましょう。
※この記事は、2023年1月時点での情報で執筆しています
