警告灯点灯 原因を解決する方法

警告灯点灯のイメージ

記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

POINT

  • トランスファー、デフ、油圧センサーを含めたセンサー類に不具合が発生すると駆動系の警告灯が点灯する
  • 警告灯は赤色と黄色があり、赤はそのまま運転するのは危険、黄色は注意が必要となる
  • 故障箇所を修理することで警告灯は消える

【原因】トランスファーやデフ、センサー類が故障すると警告灯が点灯する

駆動系の警告灯が点灯するのは、トランスファー、デフ(デファレンシャル)、油圧センサーを含めたセンサー類の不具合が主な原因となります。

警告灯の色には赤色と黄色があり、赤色の場合はそのまま運転するのは危険ですので、ただちに走行を取りやめ、速やかな点検・修理が必要となります。黄色の場合は走行に注意が必要で、なるべく早く点検・修理に入れる必要があります。

トランスミッションやVSC、デフに異常が発生したときに、センサーが検知して駆動系の警告灯を点灯させます。

駆動モーターなどハイブリッド車の駆動系に不具合が発生した場合は、駆動系の警告灯ではなく、ハイブリッド警告灯が点灯することになるようです。また、車種によっては駆動系の警告は、エンジン警告灯に集約されて点灯することがあります。

4WD車に備わるトランスファーは、トランスミッションよりも後ろ側に備わり、ドライブシャフトを介して前後に駆動力を分配・伝達する装置です。クロカン系SUVやなどの不整地走行を考慮した4WD車に備わるトランスファーは、副変速機によってトランスミッションの機能を補うものが多く、急坂での登坂や牽引などのさらに駆動力が必要な場面で重要な役割を果たします。トランスファーの構造としては、前輪と後輪を常に駆動させるフルタイム方式と、手動で駆動方式を選択し、必要に応じて手動で4WDを選択するパートタイム式があります。フルタイム式にはセンターデフ式とオンデマンド式があり、前者はセンターデフによって前後車輪の回転差を吸収し、後者は状況に応じて2WDと4WDを自動で切り替えます。

デフは駆動輪左右のタイヤの回転数を調整する装置で、コーナリング時に車輪の外側と内側では走行距離に差が生まれるため、外側の回転数を大きく、内側の回転数を小さくすることで安定したコーナリングを実現します。デフサイドシールは、ドライブシャフトからデフに接続される部分に使用されるゴム製のオイルシールで、デフオイルを密封して漏れを防止する役割が与えられています。

デフに装着された油圧センサーは、デフ内部の油圧をモニターし、電気信号としてECUあるいは油圧計に伝達します。ほかにもデフには油温センサー、車速センサーなどを備えるクルマがあります。

【解決方法】故障箇所を特定し、適切な修理をすることで警告灯は消える

トランスファーの不具合で駆動系の警告灯が点灯した場合は、トランスファー内部でオイル漏れなどの不具合の発生が疑われます。

トランスファーからのオイル漏れがある場合は、トランスファーを分解整備し、オイルシールなど不具合を起こしたパーツを交換する必要があります。

デフが原因の不具合で駆動系警告灯が点灯した場合は、デフサイドオイルシールからのオイル漏れやデフケースの破損が疑われます。デフサイドオイルシールが経年劣化によって摩耗や肉やせすると、デフオイルを密封することができずにオイル漏れを起こします。

オイル漏れを起こしたデフは、内部を潤滑できず、ギアの保護性能やオイルによる冷却ができないため、重大なトラブルを引き起こす懸念があります。デフのオイル漏れを確認した場合は、整備工場にてデフをオーバーホールし、劣化したデフサイドオイルシールやデフケースの接合部分のガスケットパッキンなどを交換します。

油圧センサーを含むセンサー類の不具合で駆動系の警告灯が点灯した場合は、OBD(車載式故障診断装置)を使用して故障箇所を特定し、不具合を起こしたセンサーを新品に交換します。

(山崎 龍)

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柴 健太郎

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※修理内容は修理工場での作業事例を説明するもので自己修理を推奨するものではありません。

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