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スバル レガシィツーリングワゴン について
車種の特徴
スバル「レガシィツーリングワゴン」は、1989年にシンメトリカルAWDシステムを搭載する上級ステーションワゴンとして登場しました。低重心の水平対向エンジンを搭載し、走行安定性の高さやパワフルな走行性能が特徴。
それまでワゴンと言えば、商用車といったイメージがありましたが、そのイメージを変えたのが「レガシィツーリングワゴン」です。セダンのような走行性能を持ちながらも使い勝手の良さが人気を博し、ステーションワゴンの先駆け的存在に。
レガシィツーリングワゴンは、発売開始から4度のモデルチェンジを経ています。初代は、水平対向4気筒エンジンや四輪駆動システムを搭載し、高い走行性能とワゴンの実用性を備えた次世代のステーションワゴンとして登場しました。枠のないサッシュレスドアやルーフキャリアを乗せた2段ルーフが特徴の斬新なデザインです。スタイリッシュな外観で2Lターボエンジンを備えた「GT系」が人気の2代目は、水平対向エンジンのラインナップも拡大され、ダイナミックな走りを実現しました。2Lツインターボエンジンの最大トルクが35.0kg-m（約343N･m・5速MT）に大きくアップした3代目は、走行性能・安全性能ともに大幅に向上。ワゴン専用のマルチリンク式リヤサスペンションを取り入れたことにより、カーゴスペースが拡大され利便性も高まりました。
初代から5ナンバーサイズで収まってきたボディが、4代目で初めて3ナンバーサイズに拡大され、走行の安定性がさらに向上。「走りと機能と美しさの融合」をテーマのもと、100kg近い軽量化に成功し、美しいエクステリアデザインに。室内設備もリヤシートをボタン一つでフルフラットにできるワンタッチフォールディング機構の採用や、リヤゲートの開口部の見直しにより使いやすく快適な車内を実現しています。さらにスバルの安全運転支援システム「アイサイト」が初めて搭載され、この年の日本カー・オブ・ザ・イヤーにも輝きました。最終モデルの5代目は、エンジンが2.0Lから2.5Lに変更となり、ボディを拡大し、安全性能を向上させた「アイサイト（Ver.2）」を搭載しています。初代から採用されていたサッシュレスドアから枠ありのサッシュドアに変更されるなど、デザインの大きな変更もあったモデルでした。
ツーリングワゴンブームの火付け役ともいえる存在でしたが、ワゴン市場は次第に縮小していき、後継の「レヴォーグ」に引き継ぐ形で2014年10月に国内販売を終了しています。
※記載の文章は2022年4月時点の情報です。
車名の由来
「レガシィツーリングワゴン」の「レガシィ」には、「大いなる遺産・伝承物」といった意味があります。スバルの伝統的な技術でもある、水平対向エンジンや4WDシステムなどを“伝承”しながら、新しい時代に向けて進化し続けるといった意味合いも込められています。
また、ワゴンの性能を維持しつつ上質な走りを求めた新世代のワゴンとして「ツーリングワゴン」と命名されました。
モデル概要、魅力とは？
ツーリングワゴンとは、「セダン並みの走行性能を持ち、広いトランクルームを備えたワゴン車」です。走行性と実用性を兼ね備えたレガシィツーリングワゴンは、市街地走行や高速道路を走るロングドライブ、アウトドアなどを楽しむ人々に適した車種になります。
また、安定した走りに加え、スバル独自の運転支援システム「アイサイト」などの安全装備の充実、ラグジュアリーな室内装備などもレガシィツーリングワゴンの魅力の一つだといえるでしょう。
日本以外でも豪州や北米を中心に多く販売されており、ステーションワゴン市場を引っ張る存在です。
SUVやミニバンなどに押されつつありますが、販売終了後も中古車市場では、熱心なスバル車のファンやファミリー層などから根強い人気のレガシィツーリングワゴン。スバル伝統の走りの良さやコンセプトは、新型の「レヴォーグ」に引き継がれています。
