クルー(ニッサン)の青のクルマ

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ニッサン クルー について

車種の特徴

日産のクルーは、1993年から2002年にかけて販売されていたセダンタイプの車です。タクシーや教習車などに多く使われていたため、ドライバーだけではなく、乗客や経営者まで満足できるような、機能を徹底的に優先した実用的なセダンとして開発されました。タクシーとしての使用を考慮し、リアドアは乗客を乗せる左側が50mmほど大きい、左右非対称になっています。室内をロング・ワイド・ハイルーフ化することで、視野を広く取り、ゆったりとした空間を実現しました。特に乗客を乗せる後部座席だけではなく、前方を含めた室内全体を高くすることで、帽子をかぶることの多かった、タクシードライバーの乗り降りのしやすさが考慮されています。インテリアは高級車にも使われているシート構造が採用され、長時間の運転や教習でも疲れにくい設計です。エクステリアデザインはエンブレムがラベル化し、ラジエーターグリルが工夫された、洗車のしやすさに配慮されたデザインです。その他にも、エンジンは経済性と耐久性に定評があった4気筒LPGエンジンのNA20Pや、6気筒ディーゼルエンジンのRD28を搭載。これによって、ランニングコストの低減を可能にするなど、経営者にも満足感を与えることのできる車として開発されています。また、リヤを駆動するFRレイアウトにすることで、クラッチの交換やエンジンやアクセルの整備がしやすい設計になっています。
※記載の文章は2023年3月時点の情報です。

車名の由来

クルーは「仲間」や「一団」、「搭乗員」を表すCREWという英語から名づけられています。その名前が表す通り、タクシードライバーや教習所の教官にとって、働く仲間ともいえるような実用性のある車です。

モデル概要、その魅力は?

実用性が追及され、タクシーや教習車、パトカーとして使われていた初代クルーでしたが、1994年にコンセプトを新たに、個人向け乗用車としてサルーンシリーズが発売しました。「実質機能を極めた、正統派5ナンバーセダン」というテーマのもと、実用性や居住性、乗降性を高めた小型乗用車として登場。エクステリアは流行に左右されないデザインが意識された、ルーフの高いスクエアのスタイリングで、新しいタイプの高級車として格調を備えた、飽きのこないエクステリアとしてデザインされています。当時の国産セダンでは最大であった全高1,460mmと、初代クルーを引き継いだ室内空間の居住性と快適性の高さが特徴です。トランクはゴルフバッグ4個とスポーツバッグ4個がラクに入る大容量。送迎を考慮し、左のリアドアは初代に引き続き個人向け販売用でも50mm大きくなっています。全長4,595mm、全幅1,695mmという5ナンバー車のボディサイズで、最小回転半径は5.0mと、市街地でもすぐれた小回りの良さを発揮。エンジンは扱いやすいRB20Eエンジンを搭載し、直列6気筒エンジンらしい滑らかな走りを実現しています。グレードによって車両重量が若干異なりますが、6気筒FRの車としては車両重量1,250kg前後と軽量のため、軽やかな加速が可能です。AT車は1991年に国土交通省によって定められた、燃費測定方法である「10・15モード」で、当時優れた燃費効率であった10.6km/Lを実現していました。AT車では、フルレンジ電子制御の4速オートマチックやDURT-EAと呼ばれるエンジン・AT総合制御を搭載し、きめ細かい制御によってスムーズで力強い走りをもたらしました。5MT車はダブルコーンシクロやリバースシンクロ機構が採用され、滑らかなシフト操作を可能にしています。安全性も配慮され、アクティブセーフティとして、ウィンカーと連動して車体側面を照らすコーナリングランプや、ブレーキランプを補助する役割のあるハイマウントストップランプを搭載。万が一、事故が起こってしまったときにも対応できるよう、側面衝突の際の強度補強のためのサイドドアビームや衝撃吸収式のステアリングパッドを採用し、内装には燃えにくい素材が使われています。実用性や経済性だけではなく、安全性も兼ね備えた車として、タクシーや教習者としても根強い需要がありました。