ランサーエボリューション(ミツビシ)の赤のクルマ
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ミツビシ ランサーエボリューション について
車種の特徴
「ランサーエボリューション」は、1992年に初代モデルが発売されて以降、モデルチェンジを4度繰り返し、2006年には全グレードが生産終了となりました。初代の「ランサーエボリューションI (CD9A)」は、WRC(世界ラリー選手権)で勝利を勝ち取るために作られました。当初三菱は、ランサーエボリューションよりひとまわり大きいギャランで参戦していたのですが、より戦闘力の高いモデルを求めて作られたのが初代のモデルです。1.5~1.8L級のランサーというセダンをもとに2.0Lターボエンジンとエンジンのパワーを活かすため、4WD駆動システムが備わりました。1994年には、フロント部分のサスペンション・ジオメトリーを見直した「ランサーエボリューションII(CE9A)」が登場しています。1995年に空力デバイスが段違いに改良されて登場したのが、「ランサーエボリューションIII(CE9A)」です。ランサーエボリューションIII は、ジャッキーチェン主演の映画に登場したことで大きな話題となりました。2.0Lターボエンジンの4G63は、初代モデルで240馬力だったものが、バージョンアップするごとに10馬力を足していき、ランサーエボリューションIIIでは270馬力に達していたのが特徴です。1995年には、ラリー戦で初めて優勝を果たし、世界にランサーエボリューションという名を轟かせました。以降、多くのタイトルを獲得しています。初代モデルが販売されてから4年という短いスパンでフルモデルチェンジが行われ、1996年に登場したのが「ランサーエボリューションⅣ(CN9A)」です。大きい丸型のフォグランプが取り付けられ、見た目が大きく変更されました。さらに、AYC(アクティブ・ヨー・コントロール)がGSRグレードに搭載されたことで、後輪の駆動が左右で電子制御されるようになります。以降発売されたランサーエボリューションシリーズでもAYCが導入されることになりました。1998年には、「ランサーエボリューションV(CP9A)」に、1999年には、「ランサーエボリューションVI」へとモデルチェンジしています。2001年からは、第3世代といわれる「ランサーエボリューションVII・VIII・VIII MR・IX・IX MR」が登場しています。第3世代ではセダンだけでなく、ステーションワゴンの登場やAT仕様がラインナップに加わるなど、モータースポーツ用ベース車といった位置付けだけではなくなりました。2007年に登場したのが、「ランサーエボリューションX(CZ4A)」です。初代から使用していた4G63エンジンがついに終わりを迎え、ランサーエボリューションXから搭載されたのは4B11型エンジンです。ランサーエボリューションは初登場してから全て限定販売でしたが、ランサーエボリューションXはカタログモデルとして初めて販売されたのも特徴です。
※記載の文章は、2021年11月時点の情報です。
車名の由来
ランサーエボリューション(LANCER EVOLUTION)は、ランサー(LANCER):槍騎兵とエボリューション(EVOLUTION):進化や発展という意味の造語です。ランサーはヨーロッパの騎士道時代のエリートのことで、土台はただの馬(大衆車)だとしても、鍛え上げた腕利きの騎士(運転手)が駆れば、立派な槍騎兵になるという意味が込められています。大衆車では最も勇ましい車名といえ、名前負けしない活躍をしました。
最終モデル情報
「どこか哀愁漂う”槍騎兵”」をコンセプトに、23年間続いたランサーエボリューション最後のモデルとして、「ランサーエボリューション ファイナルエディション」が2015年4月に発表されました。「走りに生きた誇り」というキャッチフレーズも最後の改革に相応しく、最終モデルの雰囲気を助長しています。「ランサーエボリューションファイナルエディション」は、シリーズ10代目になる「ランサーエボリューションX」を基本にしており、足回りやエンジンなどの性能を強化したモデルです。1000台が限定販売され、事前予約受付を開始してからわずか4ヶ月で完売となりました。