パンダ(フィアット)のクルマ
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フィアット パンダ について
車種の特徴
パンダはイタリアを代表するカーブランド、FIAT社から発売されている車です。1970 年代前半のオイルショックによりガソリンなどの燃料が高騰したことから、クルマ市場では低燃費のクルマが求められるようになりました。FIAT社も低燃費のコンパクトカーの開発を迫られ、1980年に初代パンダが生まれました。初代 パンダは、日本車の日産初代マーチもデザインしたデザイン界の巨匠「ジョルジェット・ジウジアーロ」が設計を担当しています。開発費、製造コストを下げるため窓のすべてを板ガラス にするアイデアを投入し、直線と平面による目新しいデザインが特徴です。内装も、取り外し可能なリアシートやキャンパス地の布をパイプフレームに張った「ハンモック型シート」を採用。室内空間を快適にするため、車体の前部にあるエンジンで前輪を駆動するFFエンジンを使用するなど、スペース効率が優れた 独創的なデザインでした。
初代パンダはセリエ1とも呼ばれていました。1986年にビッグマイナーチェンジを迎えその後のパンダは「Serie2(セリエ2)」と呼ばれています。セリエ2には「Fireエンジン」が初めて搭載されました。Fireエンジンは、ロボットの組み立てによる高い工作精度と低コストで生産可能なこと、燃費が優れているなどの多くの特徴をもつ新世代小型専用エンジンでした。
2代目パンダは、日本では2004年に「パンダしチャオ!」のキャッチコピーとともに登場しました。1997年に登場してから好評のルノー車のカングーを意識したデザインで、地上高160㎜で高低差などのある運転しにくい道での走行性能も高いSUV仕様となり、初代パンダとは大幅に異なるエクステリアに変化しました。
3代目パンダは、2011年に登場し現行モデルとなっています。FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)イタリア・ヘリテージ部門の責任者、ロベルト・ジョリートがデザインし現代的で丸みを帯びたかわいらしいデザインが特徴です。
※記載の文章は、2023年1月時点の情報です。
車名の由来
パンダ (panda)という車名は、中国の白と黒の2色の体毛が特徴のジャイアントパンダに由来しています。初代パンダを開発する際の試作車が、白と黒の2色に塗られていたことからパンダと名前がついたといわれています。
最新モデル情報
最新 モデルのパンダのラインアップには「PANDA EASY」が設定されており、四角と丸のあいだをとったような形の「スクワークル」を随所に使っているのが 印象的なデザインです。フォグランプもスクワークルの形状で、雨天や濃霧の際の視覚を確保し対向車や後続車にクルマの存在を知らせるのにも役立ちます。
エンジンは「ツインエアエンジン」を採用しています。ツインエアエンジンとは、直列2気筒エンジンのことをいい、燃費消費量と二酸化炭素を削減するエコ性能でありながらも85馬力のターボの加速で躍動感のある走りが特徴です。トランスミッションは「ATモード付5速シーケンシャルトランスミッション(デュアロジック)」のセミオートマチックトランスミッション。ゆったりとしたドライブを楽しむ際は、オートマチックモードを、自分の思いのままにシフトチェンジを楽しむ際は、マニュアルモードを選択することができます。
ボディカラーは、「アイスホワイト(ソリッド)」「アモーレレッド(スペシャルソリッド)」「モードグレー(スペシャルソリッド)」の3色から、インテリアカラーも「ブラック」「グレー」の2色から選択可能です。安全性能も標準装備されており、坂道を走行する際に安心な「ヒルホールドシステム付きESC(エレクトロニックスタビリティコントロール)」を搭載。ヒルホールドシステムとは上り坂を走行する際に約5%以上の勾配を感知すると、自動で作動する坂道発進補助機能です。ブレーキペダルを踏みこみ、足を離しても約2秒間ブレーキが作動したままとなり、その間にアクセルペダルに踏みかえれば急勾配な坂道でも円滑に坂道発進を行うことができます。
パンダはコンパクトに見えますがラゲッジルームのスペースは日常使いしやすい225リットルで、さらに6:4分割可倒式リアシートを全て倒すことで最大870リットルまで拡大し、大きな荷物も載せられます。
パンダは、ツインエンジンの快適な走りを実感でき実用性も兼ね備えている遊び心のある車です。