Kei(スズキ)の銀のクルマ
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スズキ Kei について
車種の特徴
スズキKei(ケイ)は軽自動車初のクロスオーバーSUVとして1998年に発売されました。Keiは、同じくスズキの軽自動車でSUVタイプの「ジムニー」よりは車高が低く、「アルト」よりは車高が高い車です。よって、セダンとSUVの中間のような車種といえるでしょう。Keiはのちに発売される同社の初代「スイフト」の基にもなり、そのタフな走りから販売終了の2009年まで人気を博します。
Keiの特徴の一つが、着座位置の高さ。乗り降りのしやすさや視界の広さを実現しています。1998年の発売時は、3速オートマ、5速マニュアルのシフトで、3ドア仕様でした。2022年現在、軽自動車の主流は5ドアになっていますが、初代Keiをはじめとする当時の3ドア仕様を求める根強いファンも存在します。
Keiの魅力を引き立てる理由には、そのエクステリアも挙げられます。タイヤサイズは13インチと14インチという、当時の軽自動車のなかでは大径のタイプを標準装備。軽自動車でありながら、はつらつとした力強さも感じられます。初代のKeiはSUVを彷彿とさせるグリルとバンパーを備え、他の軽自動車と一線を画しました。室内空間も、全高を確保したことで頭上にゆとりが生まれ、快適なドライブを実現。後席を折りたたむと、フラットになることから、荷物を積む際にも重宝されます。
エンジン仕様は、K6A型を搭載した「C」、F6A型ターボエンジン搭載の「G」・「X」、K6A型ターボエンジンの「S」の4グレードで展開されました。
Keiは1999年になると、3ドアに加えて5ドア仕様が発売となります。翌2000年には3ドアは廃止され、その後は5ドアのみの展開が終売まで続きました。2000年からはエアバッグも標準装備され、安全面も強化。2001年になると、新しく導入されたK6型Mターボエンジン搭載の「Kei N-1」を発表します。街中の走行などで使用する中低速から、高速域までの加速がしやすくなり、安定した走行を実現しました。
2006年発売モデルは、さらに機能性が向上。「Kei A」と「Kei Bターボ」に電動格納式ドアミラーを導入し、全車にヘッドライトの光軸角度調節が可能なマニュアルレベリング機構を装備します。その後も微小な改良を続け、2009年に販売終了となりました。
Keiの特徴を継承している車種は、前述した初代スイフトのほか、スイフトを基に設計されたシボレー・クルーズ、海外車ではスバル・ジャスティ、そして2022年現在でも人気車種のハスラーが挙げられます。このように、Keiは販売終了後もその魅力を引き継がれています。
※記載の文章は2022年7月時点の情報です。
車名の由来
Kei(ケイ)は、軽自動車の「ケイ」からつけられた、わかりやすいネーミングです。新しい軽自動車としてのスタンダードを確立するという思いから名づけられました。軽自動車のなかの軽自動車を目指すという意味も込められています。
最新モデルの概要
Keiは2009年に販売を終了しています。最終モデルとなった2008年発売のグレードは、AとBターボの2つです。シフトはともに4速オートマと5速マニュアルから選択できます。エンジンについて、グレードAは、直列3気筒DOHC12バルブ・可変バルブタイミング機構付きエンジン(最高出力54ps)、Bターボは、水冷直列3気筒DOHC12バルブICターボ・0.6L直列3気筒ターボ(最高出力64ps)を搭載しています。
ベーシックモデルのAに対して、Bターボはエアインテーク用ボンネット、電動リモコンドアミラーなど充実の装備。駆動方式はFFとフルタイム4WDから選べます。Kei Bターボは、グレードの設定期間が7年と長めであるため、現在でも中古車として探しやすいのが特徴です。
インテリアに関しては、A、Bターボともにシートとドアトリムにブルーを採用し、助手席シートにバックポケットも装備しました。エクステリアの面では、A、Bターボともにフロントバンパーとフロントグリルのデザインを一新。より洗練されたデザインになりました。Bターボにはアルミホイールを標準装備とし、ターボらしい力強さを表現しています。
さらに、Keiには2002年にKeiスポーツに代わり登場したKeiワークスのラインナップも設定されており、4輪ディスクブレーキ、黒色の中心に赤色が入ったレカロシートが採用されました。スモークガラスや15インチアルミホイールなども採用し、よりクールさを演出したタイプがKeiワークスです。