ミニキャブトラック(ミツビシ)の未使用車

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ミツビシ ミニキャブトラック について

車種の特徴

三菱自動車の「ミニキャブ トラック」は、1966年8月に発売された軽商用車です。初代「ミニカ」に搭載されていたエンジンを空冷2サイクルリードバルブ付きの359ccに改良し、キャブオーバー型を採用して乗り心地と荷物の積載性を両立。発売当初の荷台は低床式一方開きのみでしたが、同年の12月には三方開きタイプも追加されました。1971年には最初のフルモデルチェンジを実施し、2代目ミニキャブ トラックは「ミニキャブEL」の名で発売。一方開き・三方開き両タイプとも平面フラット構造によりタイヤえぐりがなく、長尺物を積載できる荷台の広さはクラストップを誇りました。また、カーブドガラスの全面採用や大開口ドア、セパレートシートやフロアシフトの採用といった面で乗用車の要素を取り入れる試みを実行。エンジンは30PSにパワーアップした空冷2サイクルを搭載するも、1年後に水冷2サイクルに変換し、呼称も「ミニキャブW」へと変更しています。
軽自動車規格が拡大された1976年のフルモデルチェンジでは、旧規格のボディサイズに471ccのエンジンを搭載した3代目「ミニキャブ5」を発売。そして翌年の1977年3月、新規格を適用した「ミニキャブワイド55」を発売しました。ボディは全長3,195mm×全幅1,395mmにサイズアップされ、安定感のあるスタイルを実現。また、新規格に合わせた水冷4サイクル546ccバルカンエンジンを開発し、好評を博したサイレントシャフトを搭載して力強さと静寂性を併せ持つ商用車へとランクアップさせました。1982年にはシリーズ初の4WD車を追加しています。
軽商用車の需要が多様化する時代の潮流に合わせ、1984年のフルモデルチェンジでは、走行性能とデザインを追求した4代目ミニキャブ トラックを発売。エンジンに新開発のバルカンIIを搭載するほか、軽自動車初のオートフリーホイールハブを採用することで、走行性に加えて静寂性もアップさせました。ガラス面積を拡大したフロントウィンドウや角型が印象的なヘッドライトは、スタイリッシュな見た目と運転のしやすさに貢献。1987年にはスーパーチャージャー搭載車を発売しています。1991年、軽自動車新規格の適用によりキャビンを90mm、ホイールベースを50mm拡大してフルモデルチェンジした5代目ミニキャブ トラックが発売。機能的で力強いイメージを継承し、荷台床面地上高を下げたり自動荷台低下装置を装備したりして積載性や乗降性、安全性をさらに向上させました。4WD車には新たに開発したパートタイム4WDを用意。走行中の切り替えが可能なオートフリーホイーリング機構により、実用性の高いモデルに昇格しています。1999年のフルモデルチェンジも、軽自動車新規格に合わせて全長を100mm、全幅を80mmサイズアップ。ホイールベースを2,200mmと長めに設定してセミキャブフォルムの6代目を発売しました。今回のチェンジでは、3気筒リーンバーンMVVエンジン搭載により、燃費や環境性能に配慮しつつも低速から高速まで円滑にまわる動力性を実現。そのほか、4速ATや2WD・4WDをボタン操作で切り替えるイージーセレクト4WDシステムを装備するなどしています。2013年8月、日産自動車と三菱自動車はスズキから軽自動車のOEM供給体制をとることに合意。これを機に、ミニキャブ トラックの生産を終了しています。そのため、2014年に発売した現行(7代目)ミニキャブ トラックは、スズキからOEM供給された「キャリイ」の姉妹モデルです。
※記載の文章は、2022年10月時点の情報です。

車名の由来

三菱自動車のミニキャブ トラックは、トラックがキャブオーバー型に転換されつつあった1960年代に開発、発売された軽商用車です。「小さい車体に対して広い荷台を持つキャブオーバー型の車」という特徴を反映した車名であり、造語です。

最新モデル情報

現行のミニキャブ トラックは、2014年2月に発売された7代目モデルです。スズキからOEM供給を受けるミニキャブ トラックは、スズキ「キャリイ」の姉妹モデルにあたります。2022年4月には一部改良を実施。エンジンの吸排側に可変バルブタイミング機構を採用するほか、AT仕様のトランスミッションを4段にしてアイドリングストップ機構を搭載しました。これにより、燃費性能が10%向上しています。また、トリイのロープフックを4カ所に増設して作業時の利便性向上を図りました。