イスト(トヨタ)のクルマ
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トヨタ イスト について
車種の特徴
トヨタイストは、「for your 1st」、高レベルのコンパクトカーを目標に開発され、2002年5月に発売されました。5ドアコンパクトハッチバックの初代ヴィッツがベースとなっていますが、SUVを彷彿させる張り出したタイヤハウスと15インチの大径タイヤを採用しているのが特徴です。
発売当初、搭載した直列4気筒エンジンは、排気量1.3Lと1.5Lの2種類の新世代BEAMSを採用しています。1.3Lエンジンを搭載した車両には2WD/FFモデルを、1.5Lエンジンが搭載された車両では、2WD/FFモデルとフルタイム4WDモデルの2ユニットを設定。スーパーインテリジェント4速ATと、偏平率の高い大きな15インチ大径タイヤが、操作性と走行時の安定性を実現させています。また、国土交通省低排出ガス車認定制度において、当時の高水準である「平成12年年基準排出ガス75%低減レベル」を全モデルで達成し、優れた環境性能を保持しています。2007年にはフルチェンジを実施し、2代目イストが誕生。テーマを「New Style,New Position」に変更し、クロスオーバースタイルを意識したコンパクトカーとなりました。2BOXとSUVを融合させ、街中での使いやすさと、走りの力強さを併せ持った仕様です。エンジンも初代モデル以上に排気量や性能性を向上させています。初代搭載の1.3Lエンジンは1.5Lに、1.5Lエンジンは1.8Lに排気量をアップさせました。1.5Lエンジンには、エンジンの吸気を行う可変バルブタイミングの機能が備わったVVT-iが、1.8LにはDual VVT-iが付属されています。よって滑らかな加速と省燃費が同時に実現可能となりました。さらに2代目イストでも「平成17年基準排出ガス50%低減レベル」認定を全モデルで取得しており、環境にも配慮されています。この2代目イストは、北米では「サイオンxD」として、ヨーロッパにおいては「アーバンクルーザー」という名称で販売され世界戦略車とされていました。日本では2016年4月までで新車販売を終了しています。
※記載の文章は2023年3月時点の情報です。
車名の由来
車名のイストは、スタイリストやアーティストなど、英語の「~をする人」を意味する接尾辞から名付けられました。
モデル概要、その魅力は?
2代目となるイストのボディサイズは、全長3,930mm×全幅1,725mm×全高1,525mmです。全長4m未満のコンパクトながらも、全幅は3ナンバーサイズと大きく、16インチ大径タイヤでどっしりとした存在感と個性的で斬新なデザインを特徴としています。グレードは、標準の「150X」、上級クラスである「150G」、1.8L搭載の「180G」をラインアップ。その他特別仕様車も発売しています。バンパー下部をブラックにしたことで、力強いスタイリングが印象的になりました。しかし2009年発売モデルからフルカラードバンパーも新たに追加され、車の後ろ姿の印象を左右するリヤスポイラーを大型化。さらに、ディスチャージヘッドランプを「150X」と「150G」に標準装備したことでより、スポーティでスタイリッシュな雰囲気を演出しています。インテリアは、先代イストから大幅に変更され、フローティングセンタークラスターデザインが採用されました。コンセントリックメーターを運転席の正面に設置したことで、機能性を重視しながらもスタイリッシュな印象を与えます。また、前後席間距離を30mm延長して後席スペースが拡充、6:4分割可倒式リヤシートを搭載しました。これにより、リクライニングとスライドを可能としたことで、同乗者の乗り心地も向上しています。さらに、豊富な収納スペースとラゲッジスペース下部のデッキボードを設置することで、収納力も充実し、実用性も兼ね備えました。
トヨタイストは、安全性能も優れています。全方位コンパチビリティの高強度ボディGOAを採用し、前後席にはSRSカーテンシールドエアバッグを搭載しました。ドライバーや同乗者の安全性を高める充実したエアバッグとともに、衝撃時のむち打ちなどを低減するアクティブヘッドレストも装備。もしもの時のけがを軽減させます。加えて、歩行者と接することの多いフロントガラスやボンネットなどが、衝撃を軽減する構造の歩行者障害軽減ボディの採用。歩行者の安全にも考慮しています。このようにトヨタイストは、まさにクロスオーバースタイルを再現したような車です。