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トヨタ iQ について
車種の特徴
IQはマイクロプレミアムカーとして、トヨタ自動車株式会社から2008年11月発売されました。全長が2,885mmと、3mに満たないサイズとなっており全長3.4m以下を制限とする軽自動車の規定よりもコンパクトなサイズです。コンパクトサイズを実現するために多くの企業努力を行い、インテリア部分ではエアコンの小型化やシートバックの薄型化、インストルメントパネルを中央部に納めました。エンジン、燃料部分でもエンジンに対してタイヤの位置を前に設定し、フラット化した燃料タンクを床下に搭載するなどの手法を取ることで小型化を可能にしています。
最小回転半径は当時世界最小レベルとなる3.9mで小回りもきき、コンパクトでありながらも大人3名と子ども1名の乗車定員4名を実現しました。エンジンは、直列3気筒1.0Lエンジンを搭載し、自動無段変速機(SuperCVT-i)とエンジンとの統合制御により1.0L車としてはトップレベルの10・15モード走行燃費23.0㎞/Lを達成しています。
グレードは、標準グレードの「100X」、上級グレードの「100G」、「100Gレザーパッケージ」の3種類です。2009年8月発売モデルからは直列4気筒1.3Lエンジンを搭載したグレード「130G」、「130Gレザーパッケージ」も追加。運転席の高さが60mm調整可能となる「運転席シート上下アジャスター」や、「ドアアームレストポケット」を装備するなど全車一部改良も実施しました。また、100G、130Gがベースの特別仕様車「プラス」、2人乗り特別仕様車「2Seater(2シーター)」も設定。100X2シーターは乗車定員を2名とすることで後部座席部分が全てラゲッジスペースとなり積載容量を拡大することが可能となりました。
IQは2008年~2009年日本カーオブ・ザ・イヤーやグッドデザイン賞を受賞しましたが、軽自動車の普及が要因のひとつとなり一代限りで2016年販売を終了しました。
※記載の文章は2023年3月時点の情報です。
車名の由来
IQの車名の由来は、「I」は個性(individuality)を表し同時に知性(intelligence)
と革新(innovation)という意味も合わせもっています。「Q」は品質(quality)を表現すると同時に、立体的な(cubic)の言葉の音と新しい価値観と、ライフスタイルへのきっかけ(cue)という言葉に由来しています。
モデル概要、その魅力は?
IQのボディカラーは、「ジェイドグリーンメタリック」、「スーパーレッドV」、「ディープアメジストマイカメタリック」、「ブラックマイカ」、「シルバーメタリック」、「グレイッシュブルーメタリック」、「シルキーゴールドマイカメタリック」などがあります。中にはやや暗めの赤茶色が印象的なマルーン系「ブロンズマイカメタリック」も。メーカーオプションの「ホワイトパールクリスタルシャイン」も選択可能です。2009年8月発売モデルからは、「イエロー」、「コバルトブルーメタリック」、「グレーメタリック」が、2010年8月発売モデルからは「オレンジメタリック」が追加され、カラーバリエーションがさらに豊富となりました。
室内環境は、多くの車では助手席前にあるインストルメントパネルがIQでは中央部にあることで助手席の膝まわりにゆとりが生まれ、スライド固定位置を最前にした状態でも乗車可能に。前席の薄型シートバックの採用やパーキングブレーキレバー、シフトレバーを並列に配置することで、後席の膝まわりにもゆとりができ、後席乗員の足置きスペースも確保しています。
当時世界初となる後部窓ガラス(リヤウインドウカーテンシールド)用エアバッグを含む9つのエアバッグを装備し、あらゆる角度からの衝撃から乗員を保護。助手席の座面に装備されている「SRSシートクッションエアバッグ」は前面衝突時に膨らむことで乗員が前方に移動するのを減少し、シートベルトの動きとともに身体全体を保護する効果を高めます。
2010年10月モデルでは、130Gグレードに6速マニュアルトランスミッションを搭載しアイドリングストップシステム(TOYOTA Stop&Start System)を採用したパッケージ、「130MT→(ゴー)」と「130G MT→(ゴー)レザーパッケージ」を新しく追加。スポーティーな走行が楽しめるIQも登場しました。
IQは短期間で改良やカラーの追加を行い、コンパクトながらも安全性能、乗りやすさを追求した車です。