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メルセデス・ベンツ SLクラス について
車種の特徴
メルセデス・ベンツSLクラスは、オープン2ドアのクーペで、メルセデス・ベンツのロードスターでは、最高級モデルとして位置づけられています。メルセデス・ベンツSLクラスは、1952年開催のル・マン24時間耐久レースで優勝したレースカー、300SL (W194)が起源です。この300SLがベースとなり、1954年ニューヨーク国際オートショーにて初代が登場。初代300SLは、300SL(クーペ)(W198)と190SL(オープン)(W121)の2タイプが用意されました。300SLは、真上にドアが開き、両ドアが開いている状態がカモメの羽に見えることからガルウィングと呼ばれていました。他車にない特徴を持った本格的なスポーツカーです。一方、190SL(オープン)(W121)は、300SLと共通のシルエットを持ちながらも、エレガントでスポーティな「2シーターGT」として作られました。何度か改良を繰り返していますが、フルモデルチェンジは1898年の4代目が発売される際でした。電動式ソフトトップが採用され、可動式のロールバーが導入されたのが特徴です。2001年登場の5代目では、電動式ハードトップが搭載され、手動のハードトップやソフトトップが廃止されました。2012年には、現行車である6代目が登場。フルアルミニウムボディシェルが導入され、従来のモデルと比較して、最大140kgの軽量化を実現しました。2019年発売モデルにおける6代目のラインナップは、「SL400」と「SL550」です。SL400は、3.0LV型6気筒ターボのエンジンが搭載されたモデルで、最高出力が367psです。オンデマンド式のオイルポンプやスタートストップ機能、優れた冷却システムなどの導入により、高い環境性能も実現しています。SL550は、4.7LV型8気筒の直噴ツインターボエンジンを搭載し、最高出力が455pと、十分な動力性能を持っています。ボディサイズはともに、全長4,640mm×全幅1,875mm×全高1,305mmです。また、SL400をベースとした、特別仕様車の「SL400グランドエディション」も設定されました。専用デザインの「ハイグロスブラックペイント19インチAMGツインスポークアルミホイール」を採用し、「マジックスカイコントロール」や「ドライビングダイナミックシート」などが装備されています。SL400と比べるとインテリアに上質感がプラスされ、シートやバリオルーフに特別機能を採用しているのが特徴です。SL400とSL400グランドエディションは左右ハンドル、SL500は左ハンドルのみの設定となっています。2021年には新型となる7代目が発表されました。5~6代目で導入されていたバリオルーフは廃止され、ソフトトップが再び復活しました。
※記載の文章は、2023年2月時点の情報です。
車名の由来
メルセデス・ベンツSLクラスの「SL」は、ドイツ語「Sport Leicht」から頭文字を取り命名されました。ライトウェイトスポーツを指し、軽量スポーツカーを意味しています。
最新モデル情報
メルセデス・ベンツSLクラスは、多彩な表情を持ち、どのグレードでも快適性とスポーツ性の両方を楽しめるのが魅力です。2022年に発売された新型モデルの「メルセデスAMG SL」 のリアシートは、安全上の観点から身長150cm以下の人しか利用できませんが、日常でも活用できるシートを採用 。使用しない際は、ラフトストップをリアシートの背後に装着し、室内に乱気流が入るのを防げるようになっています。リアシートには荷物などが積める収納スペースとしても利用可能です。また、室内のセンターコンソールモニターは、角度の調節が可能で、オープン走行時に太陽光で画面が反射するのを軽減できます。ルーフには、電動ソフトトップを採用。ルーフライナーの間には防音マットを挟み、3層構造となっているため優れた防音効果を発揮します。ルーフは約15秒で開閉が完了し、車速60km/hまでは走行中でも開閉可能です。操作はタッチ機能が付いたメディアディスプレイまたはセンターコンソールのスイッチで行えます。 従来のルーフよりも21kgも軽くなり、重心も低くなるため、ハンドリング向上やドライビングダイナミクスの向上にも寄与しています。