2022年の国内新車販売台数において軽自動車はもちろん、登録車を含め一番売れたのがホンダN-BOX。同車が属するスーパーハイトワゴンは軽自動車の売れ筋ジャンルとなっているため各社から多彩なモデルがラインナップされています。今回は現在販売されているスーパーハイトワゴンを全車種紹介していきましょう。
軽自動車の「スーパーハイトワゴン」とは?
現在、軽自動車販売ランキングの上位を占めるのがスーパーハイトワゴン。ホンダ N-BOXやダイハツ タントなどがそれにあたりますが、トールワゴンと見た目の違いをあまり感じないという方もいるでしょう。
明確な定義はありませんがスーパーハイトワゴンとは、ワゴンRなどのトールゴンより全高を高めたモデル……ざっくりいえば全高1,700mm以上をメーカーなどがそう区分しています。
トールワゴンよりさらに全高を高めたことで、広大な頭上空間を実現していることやスライドドアを備えていることなどで、とくに子育て世代からの人気が高まり、いまや軽自動車の売れ筋モデルとなりました。
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軽スーパーハイトワゴン新車一覧と比較
ダイハツ タント/タントカスタム(OEM車:スバル シフォン/シフォンカスタム)
2003年にデビューした初代タントこそ現在では軽自動車の売れ筋となっているスーパーハイトワゴンのパイオニア。4代目となる現行モデルも、とくに子育て世代からの支持を受け高い人気を保持しています。
タントは標準モデルと精悍な見た目を備え差別化したタントカスタム、後ほど紹介するタントファンクロスをラインナップしていますが、いずれもユーティリティ性能に優れているのが特徴。またスバルにシフォンとしてOEM提供しています。
2022年10月に行われたマイナーチェンジでとくにタントカスタムの見た目を大きく刷新。2ピースとなったバンパーまで広がるほど大型化されたフロントグリルなど派手さが増した意匠チェンジが行われました。
歴代モデル同様に現行型は広大な室内空間とBピラーレスのミラクルオープンドアを装備。リアシートの前後スライドは240mmと広い調整量を誇るなどタントの伝統とも言える利便性が高い機能を備えていることが特徴です。また16種類の予防安全機能が備わる「スマートアシスト」を全車に装備しました。
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ダイハツ タントファンクロス
2022年10月に行われたタント、タントカスタムのマイナーチェンジに合わせ登場したタントファンクロス。タントをベースに最低地上高を高め、専用パーツを装備しSUVテイストを身につけたスーパーハイトワゴンとなりました。
専用のフロントマスクや前後バンパー、ルーフレール、ボディ側面に貼られたガード加飾を標準装備。さらに撥水加工を施した専用シートやダッシュボードにアクセントが加えられたことが標準モデルにはない特徴。
ただし、プラットフォームやパワーユニットなどはタントやタントカスタムと同様で、エンジンもKF型直3エンジンを搭載しNAとターボがラインナップされているところも変わりません。
タントファンクロスは2022年8月に販売が終了したウェイクの後継的なモデルとなり、スズキ スペーシアギアが最大のライバルとなるモデル。両車ともに日常からレジャーまで使い勝手が良いスーパーハイトワゴンをベースとしていることで今後、新たな人気セグメントになると予想されます。
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スズキ スペーシア/スペーシアカスタム(OEM車:マツダ フレアワゴン/フレアカスタムスタイル)
スーパーハイトワゴンの売れ筋といえばN-BOXを想像しますが、スペーシアも高い人気を誇っています。2022年5月の軽自動車販売ランキングで8,670台を記録し、N-BOXをおさえ1位を獲得したほどです。
人気の理由をいくつもありますが、スーツケースをモチーフにボディに窪みを配置するなど遊び心が満載のエクステリアデザインが大きく貢献しているのは間違いないでしょう。
同様に助手席側のアッパーボックスがスーツケース風に仕立てられるなどインテリアデザインも遊び心が満載。内外装デザインはスーパーハイトワゴンの中でも特に魅力を感じます。
もちろんデザイン面だけが人気の理由でなく広大な室内空間、後席を倒すと自転車を積載できるほど広いラゲッジスペースなどユーティリティ性能も抜群です。
パワーユニットは全グレードがマイルドハイブリッドを搭載。燃費性能が優れていることも大きな訴求ポイントとなります。
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スズキ スペーシアギア/ギア マイスタイル(OEM車:マツダ フレアタフスタイル)
『ギア』と車名につくように、クルマ自体を道具に見立てクロスオーバーSUVに仕立てたスペーシア ギア。専用丸目ヘッドライトや専用グリル&バンパー、ルーフレールなどを配したエクステリアデザインがスペーシアの標準モデルと異なります。
外観に加え、レジャーユースを見据え撥水ファブリックシート、防汚加工を施したラゲッジフロアなども専用装備。ただ意外なことに最低地上高は150mmと変更されていません。また、フロントフェイスや見た目が違うギア マイスタイルも用意されました。
それら専用パーツ以外は基本的にスペーシアに準じるため、ユーティティ性能は抜群。パワーユニットも全車マイルドハイブリッドを採用したことでスペーシア同様に燃費性能も優れています。
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ホンダ N-BOX/N-BOXカスタム
初代からスーパーハイトワゴンにおいて高い人気を保持し続けているN-BOX。フィットゆずりのセンタータンクレイアウトを採用し、軽自動車屈指の室内空間を有していることが高い人気を誇る大きな理由なのでしょう。
クラス最大級と評される室内空間は前席、後席ともに頭上空間が広大。180cmを超える大人が乗車しても200mm以上のゆとりがあります。またリアシートの足元空間も十分。
またラゲッジルームもクラストップクラス。リアシートを倒すと自転車も余裕で積み込むことが可能で、シートをフルフラットにすると大人の車中泊も問題なく対応できます。
ただ売れ続けているのはユーティリティ性能の高さだけではありません。軽自動車のレベルを超えた高い質感を備えていることや、安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備しているなど、ユーザーが求める細かいニーズを備えたクルマであることが大きなポイントだと筆者は考えます。
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日産 ルークス/ルークスハイウェイスター
デイズルークスの後継モデルとして登場したルークス。現在、売れ筋は専用グリルやエアロバンパーなどを備え精悍な見た目を備えたルークスハイウェイスターで、パワーユニットもルークスにはないターボエンジンを用意しています。
スーパーハイトワゴンのルークスは室内長2,200mm×室内幅1,335mm×室内高1,390mmと広大な室内スペースを実現。リアシートのスライド量が320mmとクラストップの性能を誇ります。
ルークス、ルークスハイウェイスターともにパワーユニットはスマートハイブリッドが組み合わされているのも特徴。
ルークスハイウェイスターには日産自慢のプロパイロットをはじめ、インテリジェント アラウンドビューモニター、SOSコール、インテリジェントFCWなどの安全装備が充実しているのも大きなポイントです。
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三菱 eKスペース
三菱初のスーパーハイトワゴンとして登場したeKスペースは2020年にフルモデルチェンジされ2代目となりました。
日産ルークスの姉妹車となるeKスペースはスライドドアの開口幅650mm、室内高1,400mmといずれもクラス最大級を誇るなど、ライバルたちに負けない室内空間の広さやユーティリティ向上に力を入れて開発されています。
用意されるパワーユニットはマイルドハイブリッド付きのNAとターボ。姉妹車のルークスとは異なり、標準モデルとなるeKスペースにもターボ付きエンジンが設定されています。
N-BOXやタントに比べるとやや影が薄い存在ですが、装備される先進安全機能など高いポテンシャルを備えたスーパーハイトワゴンであることは間違いありません。
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三菱 eKクロススペース
近年、人気が増しつつあるスーパーハイトワゴンベースのクロスオーバーSUV。アウトランダーなどと同じデザインテイストのフロントマスクを施した顔つきに魅力を感じる方も多いのではないでしょうか。
ベースとなったeKスペース同様、マイルドハイブリッド付きのNAとターボエンジンをラインナップ。高速道路同一車線運転支援システムのマイパイロットもオプションで選択可能です。
SUVテイストの外観ほどは悪路走破性を備えてはいませんが、坂道で効果を発揮するヒルディセントコントロールを装備。
アウトドアでのレジャー時に気になるラゲッジスペースは、後席シートを前方にスライドすると奥行が最大660mmまで拡大するなどレジャーユースでの使い勝手も抜群です。
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軽スーパーハイトワゴン人気ランキング(2022年11月新車販売台数)
さて、ここまで紹介してきたスーパーハイトワゴンはどのモデルが人気なのでしょうか。執筆時に最新の情報となる2022年11月の新車販売台数を元にランキングしていきましょう。
1位:ホンダ N-BOX/N-BOXカスタム
17,474台
2位:ダイハツ タント/タントカスタム/タントファンクロス
14,998台
3位:スズキ スペーシア/スペーシアカスタム/スペーシアギア
10,290台
4位:日産 ルークス/ルークスハイウエイスター
5,594台
6位:三菱 eKスペース/ eKクロススペース
2,044台(※eKワゴン/eKクロス含む)
7位:マツダ フレアワゴン/フレアカスタムスタイル/フレアタフスタイル
950台
8位:スバル シフォン/シフォンカスタム
340台
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【まとめ】N-BOXの人気はまだまだ続く?
これまで紹介したように多彩なモデルがラインナップされているスーパーハイトワゴン。高いユーティリティ性能はもちろん他車との差別化が販売に直結すると思われますが、そんな中、売れ続けているのがN-BOX。
広い室内空間や高い実用性を備えつつ、ライバル車より一歩上を行く質感の高さを備えたN-BOXが売れるのはある意味、必然。今後、ライバル車たちがどのようにN-BOXへ挑んでいくかが注目です。
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※この記事は、2023年1月時点での情報で執筆しています