車検に通るタイヤの残り溝は3mm?4mm?それとも5mm?5円玉で測ろう!

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車検の時期が近づくと気になるタイヤの残り溝。車検が近づいていなくても気にしていただきたいですね。さて、車検に通るタイヤの残り溝は何mmかご存じですか?勘違いしている方がたくさんいるようですので、正しい知識と残り溝の計測方法についてお伝えします。

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車検に通るタイヤの溝の深さは3mm?4mm?それとも5mm?

車検の基準を定める道路運送車両法では、次のように車検に通るタイヤの溝の深さについて規定しています。

道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2022.1.7】第167条(走行装置)の2

接地部は滑り止めを施したものであり、滑り止めの溝(中略)は、タイヤの接地部の全幅(中略)にわたり滑り止めのために施されている凹部(サイピング、プラットフォーム及びウエア・インジケータの部分を除く。)のいずれの部分においても1.6mm(二輪自動車及び側車付二輪自動車に備えるものにあっては、0.8mm)以上の深さを有すること。この場合において、滑り止めの溝の深さについての判定は、ウエア・インジケータにより判定しても差し支えない。(原文ママ)

車検に通るタイヤの溝は、1.6mmでした。意外と少ないと思いませんか?

ウエア・インジケーターとは

ウエア・インジケーターとは「スリップサイン」とも呼ばれており、タイヤの溝の一部を車検基準の1.6mに達すると現れるように浅くしているもののことです。また、ウエア・インジケーターの場所は、タイヤのサイドウォールに小さな三角の刻印で確認できます。

黄色円内の三角がウエア・インジケータ(スリップサイン)

車検では、ウエア・インジケータ(スリップサイン)が現れていなければ通過します。ただ、道路運送車両法では「亀裂、コード層の露出等著しい破損のないものであること(原文ママ:道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2022.1.7】第167条(走行装置)の3)」とありますので、この点の注意も必要です。

法律では、タイヤの残り溝の深さは1.6mmとしていますが、これでは雨天の走行時などでスリップするリスクが高まります。また、スタッドレスタイヤも同じく1.6mm。雪や氷の上をこの残り溝の深さのスタッドレスタイヤで走行したら命取りです。

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安全なタイヤの残り溝の深さは何mm?

サマータイヤは残り溝4mm

サマータイヤは、タイヤの残り溝の深さが4mm以下になると雨天時のブレーキ性能が急激に低下します。

残り溝4mmになったら即交換が望ましいですが、引き続きタイヤ交換せずに運転する場合は、特に雨の日は注意しましょう。

残り3mmになったら、早めに交換に交換しましょう。残り溝2mmはかなり危険になります。愛車のタイヤの残り溝をチェックして、交換が必要かどうか確認してください。

スタッドレスタイヤは残り溝5mm

スタッドレスタイヤは、滑りやすい低温の路面を走行するためシビアです。残り溝5mmになったらタイヤの交換のタイミングです。これを超すと、ブレーキが効かなくなったり、カーブを曲がれなかったり、スピンしたりと危険性が急激に高まります。

5円玉・100円玉でタイヤの残り溝を確認する測り方

サマータイヤの残り溝は5円玉で、スタッドレスタイヤは100円玉でタイヤの残り溝の深さを確認できます。

【サマータイヤ】5円玉でタイヤの残り溝をチェック

新品タイヤの残り溝は、製品により差異がありますが、概ね約8mmです。5円玉をタイヤの溝に刺すと、穴の下あたりまで隠れます。

「五円」の文字の上下方向の中心が約4mmで、そろそろタイヤ交換の残り溝、五円の文字が全部見えたらアウト!すぐにタイヤ交換しましょう。

【スタッドレスタイヤ】100円玉でタイヤの残り溝をチェック

スタッドレスタイヤは、サマータイヤより溝が深くなっています。新品時の残り溝は約10mm(製品により差異があります)です。

スタッドレスタイヤに100円玉の文字を横にして指したとき、「1」の数字が全部見えていたら危険な状態です。1の上下のヒゲを除く、下側のラインが交換の目安となる残り溝5mmとなります。

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【おすすめ】タイヤの残り溝計測器

きちんと残り溝を計測するなら「デプス」で計測しましょう。構造はノギスと同じで、タイヤの残り溝を計測しやすい小型の製品が販売されています。アナログ表示は読み方に少々慣れが必要で、確認しづらいですが、デジタル式なら一発で確認できます。

クルマ関係の計測器をAmazonで検索すると、どこの国の製造なのか、無名のメーカー名ばかりがでてきて探しづらいですよね。こちらは、安心の国産メーカー、日本の精密機械産業地域の筆頭、新潟県三条市にある、その名も「新潟精機」製です。お値段も安心の1,600円程度です。当編集部でも使っています。

タイヤの溝があっても亀裂があったら交換を!ヒビなら様子見でご安全に

タイヤの残り溝が車検OKであっても、亀裂があったら車検に通りませんし、いつバーストするかわからない危険な状態です。すぐに交換しましょう。

軽度なヒビなら様子見でもかまいません。ただし、くれぐれもご安全にどうぞ。

愛車のタイヤ交換は安心でお得な整備工場へ!〜「カープレミアガレージ」とは

「カープレミアガレージ」では、国家資格を持った整備士が点検に対応するため、クルマに関する疑問点や不安点は何でもご相談いただけます。また、定期点検などのサービスも行っているため、長期的なクルマの管理も安心して任せることができます。

また、カープレミアでは「カープレミアパーツ」としてリビルト・中古部品を推奨しており、自社グループ会社においても、リユースの生産から販売まで自社工場を有し低価格の実現を進めています。

「カープレミアパーツ」とは?

カープレミアのグループ会社が提供する自動車パーツです。整備・修理の際に、主に「中古・リビルト部品」といった「リサイクル・リユース部品」などの低価格で安心のパーツを提供しています。

中古・リビルト部品って何?

中古部品(リユース)は、使用済み自動車等から取外され、テスターによる点検、清掃などを行い商品化された部品です。リビルト部品は、中古部品(コア)を分解洗浄、消耗品交換や故障個所の交換を行い、性能をほぼ新品同等に回復させた部品です。

リビルト部品をオススメする理由

1.新品部品を利用するよりもコストパフォーマンスが良い事
2.リサイクル、リユースといった資源の有効活用に繋がること。
3.品質基準をクリアした部品で安心して使用できること。

中古・リビルト部品のメリット

新品部品と比較して部品にもよりますが、20%~30%ほど部品代金が抑えられるケースがあります。

その他、万が一の故障時に0円で修理対応する故障保証や、24時間365日対応可能なロードサービスなどのサポートも充実しています。安心・快適なカーライフは、「カープレミアガレージ」にお任せください。
※故障保証の利用は車両購入時に別途加入が必要です。

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※この記事は、2023年3月時点での情報で執筆しています。

 

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