12ヵ月点検は必要?車検との違いも解説!

クルマの点検・車検

クルマを所有する人には車検から12ヵ月後に点検を受けるようにと案内が届きます。しかし、「12ヵ月点検」について、そもそも受ける必要があるのか、費用はどのくらいかかるのかなどの疑問を感じている方は多いのではないでしょうか。今回は12ヵ月点検について詳しく解説していきます。

12ヵ月点検とは

12ヵ月点検は、法律で決められた点検のひとつです。車検が終了してから12ヵ月後に受ける点検のことをいいますが、どのような内容なのでしょうか。

12ヵ月点検の必要性

先述のとおり、12ヵ月点検は法律で定められた法定点検のひとつです。しかし、実際には点検を実施しないことへの罰則はなく、点検を受けていない方も少なくありません。では、なぜ12ヵ月点検は必要とされているのでしょうか。以下では点検を受けることの必要性について説明します。

現在のクルマの状況を把握する

車検で問題がなくても、その後クルマの状態は刻々と変化していきます。12ヵ月点検を行うことで、不調を早期発見することができます。パーツの損傷を最小限に抑えることにもつながり、修理費用の負担も軽くすることができます。

事故を未然に防ぐ

12ヵ月点検ではブレーキ関連やエンジンルームを重点的に点検します。安全性に関わる重要なパーツですが、見えないところで酷使されているパーツのため、自分で劣化に気づくことは困難です。12ヵ月点検はこれらの劣化による事故を未然に防ぐ目的でも大きな役割を担っています。

事故の原因究明に役立つ

12ヵ月点検を行っていたうえで事故を起こしてしまった場合に、その理由がクルマの整備不良によるものだったことが明らかになれば、ドライバーの法的責任が軽減するというケースもあります。

買取査定金額が上がることも

愛車を売りに出す際、12ヵ月点検を行っていることで高額買取となる場合もあります。クルマを丁寧に扱ってきたという確かな証拠になるため、12ヵ月点検を受けた際には車検証と一緒に点検記録簿を保管しておくことをおすすめします。

12ヵ月点検の検査項目

12ヵ月点検で行うべき項目は、道路運送車両法第57条1項に規定されているため、以下をご覧ください。

点検箇所 点検項目
かじ取り装置 ハンドル ベルトの緩み
制動装置 ブレーキ・ペダル 遊び、踏み込んだときの床板とのすき間
ブレーキの効き具合
駐車ブレーキ構造 引き下ろし(踏みしろ)
ブレーキの効き具合
ホース及びパイプ 漏れ、損傷及び取付状態
マスタ・シリンダ
ホイール・シリンダ
ディスク・キャリパ
液漏れ
ブレーキ・ドラム及び
ブレーキ・シュー
ドラムとライニングとのすき間
シューの摺動部分及びライニングの摩耗
ブレーキ・ドラムおよびブレーキ・シュー ディスクパッドとのすき間
ブレーキ・ディスク及びパッド パッドの摩耗
走行装置 ホイール タイヤの状態
ホイール・ナット及びホイール・ボルトの緩み
電力伝達装置 クラッチ ペダルの遊び、切れたときの床板とのすき間
トランスミッション オイル漏れ、オイル量
プロペラ・シャフト

 

ドライブシャフト

連結部の緩み
電気装置 点火装置 点火プラグ(スパーク・プラグ)の状態
点火時期
ディストリビューターのキャップの状態
バッテリー ターミナルの接続状態
原動機(エンジン) 本体 排気の状態
エア・クリーナ、エレメントの状態
潤滑装置 オイル漏れ
冷却装置 ファン・ベルトの緩みと損傷
冷却装置 水漏れ
エグゾースト・パイプとマフラー 取り付けの緩みと損傷

点検項目は26項目に及びます。
参考:国土交通省参考:https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha/tenkenseibi/images/t1-2/tebiki.pdf

12ヵ月点検に必要なもの

必要となる持ち物は、以下のとおりです。

・自動車検査証(車検証)
・点検記録簿またはメンテナンスノート
・費用

基本的に上記以外で必要となる物はありません。点検後には点検記録簿に点検内容が記載されます。

12ヵ月点検と車検の違い

12ヵ月点検は、クルマが安全に走行できる状態にあるかどうか26項目について、チェックを行います。対する車検は「自動車検査登録制度」といい、クルマの各パーツや性能が保安基準に適合しているか、法律に違反していないかを調べるものです。

2つの大きな違いは期日と罰則です。車検は受ける期日が決められていますが、12ヵ月点検の期日は定められていません。また車検は受けなければ罰則が発生しますが、12ヵ月点検を受けなかったことによる罰則は定められていないという点が大きく異なる点です。

12ヵ月点検はどこで受けられる?

12ヵ月点検は自分で行うこともできます。しかし、知識がなければ異常を発見することは難しいでしょう。また、個人で行う場合、点検後のクルマのみフロントガラスに貼ることが許されるダイヤルステッカーをもらうことができず、点検を行った確かな証拠が残りません。しっかりとした点検を行うためにはどこに依頼すればよいのかご紹介します。

メーカー系販売店

クルマを購入する際にお世話になることが多いのはメーカー系販売店です。メーカー専属の整備士による整備で安心して愛車を任せることができるでしょう。一方で修理が必要となった場合に純正部品を使用することや工賃単価が高めで設定されているので、料金が高額になる場合があります。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドでも点検を依頼することは可能です。設備が整っているところも多く、車検からタイヤ交換までメンテナンスにも対応しています。費用を抑えることができますが、店舗によって整備士の資格や経験に違いがあるため、メーカー系販売店や整備工場と比較するとお店ごとの技術力に差があります。

カー用品店

カー用品店では、タイヤやアクセサリー類の販売から、オイル交換などのメンテナンスを行っている店舗も多くあります。故障で、パーツを交換する際にもメーカー純正品を使用しなければならないという決まりはなく、比較的安く済ませることが可能です。豊富なラインナップの中から愛車にぴったりなパーツを選ぶことができる上に、工賃はガソリンスタンドと同程度です。

整備工場

整備工場では、メーカー系販売店並みの設備を整え、高い技術力で専門的な点検を受けることができます。比較的工賃も安く、得意先のメーカーであれば交換パーツを低価格で提供してもらえる場合があります。

12ヵ月点検はカープレミアガレージで依頼しよう

12ヵ月点検は、低価格で安心と安全をお届けする整備工場の「カープレミアガレージ」にお任せください。ここからは「カープレミアガレージ」の特徴についてご紹介します。

国家資格を持つ整備士が対応

「カープレミアガレージ」は高い技術が魅力的な整備工場です。国家資格を持つ整備士が確かな技術で修理・メンテナンスサービスを提供いたします。また、「カープレミアガレージ」では定番の車種から最新車種に至るまで、国産全メーカー全車種の修理・メンテナンスに対応しております。充実した設備がそろっているため、お客様の愛車を丁寧に点検いたします。

お客様のカーライフをトータルでサポート

「カープレミアガレージ」ではお客様のご予算やご要望に合った最適なご提案を心掛けております。12ヵ月点検以外の修理・メンテナンスにも対応しているため、お客様のカーライフをトータルサポートいたします。クルマに詳しくない方でも、スタッフが親切丁寧に対応いたしますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

12ヵ月点検はドライバーの義務です。罰則はありませんが、クルマと人の安全を守るための大切な点検のひとつです。12ヵ月点検の案内が届いたら、低価格で安心と安全をお届けする「カープレミアガレージ」への依頼を検討してみてはいかがでしょうか。

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