「トヨタ エスクァイア(初代・2014〜21年)」トヨタの最高級ミドルサイズミニバン!【人気モデル購入徹底ガイド】

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3代目ノア/ヴォクシーとの兄弟車として登場したエスクァイア。ユーザーやディーラーの強い要望から誕生した、兄弟の中では一番ラグジュアリーな仕様のミドルサイズミニバンです。ノアやヴォクシーとの違いも含めて、詳しく見ていきましょう。

【サマリー】ノア3兄弟で最もラグジュアリー

1980年代に販売していたトヨタのコンパクトワンボックスに、タウンエース/ライトエース/マスターエースという3兄弟がありました。エスクァイアは、現代によみがえったマスターエースともいうべき存在で、兄弟車のノア/ヴォクシーに比べラグジュアリーに仕立て上げられていることが特徴です。例えを少し新しくするならエスティマの後継モデルという位置付けと書いた方がわかりやすいでしょうか。

3代目ノア/ヴォクシーの登場から遅れること10ヵ月、2014年10月に発売したエスクァイア。当時はまだトヨタに複数の販売チャネルが存在していて、ノアはカローラ店、ヴォクシーはネッツ店のそれぞれ専売車種でした。エスクァイアはこの2台とは別の販売店である、トヨタ店とトヨペット店からの要望によって生まれた経緯があります。

元々、トヨタ店とトヨペット店ではアルファードという最高級ラージミニバンを取り扱っていましたが、もう少し小さな5ナンバーサイズの高級ミニバンが欲しいという顧客からの要望がありました。スタンダードなノア、スポーティなヴォクシー、ラグジュアリーなエスクァイアと、3兄弟はそれぞれのキャラクターを確立し、安定した人気を得ることに成功しました。

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【外観スタイル】個性的で高級感のある専用装備品

上質感や高級感を演出するため、ボディカラーは深みのある色がラインナップし、外装はメッキパーツがアクセントとして多く使われています。特に印象が強いフロントグリルには、バンパー下部まで一体で広がる大型のタイプを採用。まるでクラウンマジェスタのような縦さん模様のグリルは、ほかの兄弟車にはないラグジュアリー感を表現していました。

サイドウィンドウの下部には前後にわたってステンレスベルトモールをあしらい、前後のドアハンドルにもメッキ加飾を採用。リアドアのセンターにもメッキガーニッシュを装着するなど、主張しすぎないメッキの使い方で上質感を付与しています。

ホイールは、15インチのサイズとグレーメタリック塗装は共通ながら、ガソリンエンジン車とハイブリッド車にそれぞれのデザインを用意していました。

【インテリア】専用カラーを用意し上質感を追求

インテリアはブラックを基調にした落ち着きのある仕立てが特徴です。金属調の加飾やステッチをアクセントに使い上質感を演出。さらに最上級グレードのGiには、シートやインパネに合成皮革と黒木目調加飾が用いられ、インテリアカラーに深い赤みのバーガンディというカラーとブラックの2トーンを使用。兄弟車にはない上質さを高めるアイテムが、豊富に使われています。

室内の基本的な機能はノアやヴォクシーと変わりなく、低床フロアやロングスライド機構付きセカンドシートなどを備えます。ユーティリティ面で差がなく、さらに高級に仕立てられていることがエスクァイアの大きな特徴といえるでしょう。

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【走り・燃費】ハイブリッドとガソリンエンジンをラインナップ

パワートレインには、1.8Lハイブリッドと2.0Lガソリンエンジンの2種類を用意。ハイブリッドは3代目プリウスにも搭載されていたシステムを進化させ、燃費性能は23.8km/L(JC08モード燃費)を実現していました。2.0Lガソリンエンジンは、バルブマチックとスーパーCVT-iの組み合わせによりFF車で16.0km/L(JC08)を達成しました。なおガソリン車には4WD車もラインナップされています。

ボディのモノコックにはスポット溶接の増し打ちを約180点実施し、リアサスまわりにはブレースを追加。高剛性化を実現し、快適な乗り心地とハンドリングを両立させています。

【安全装備】登場時のADAS系は誤発進抑制機能のみ

登場当時には先進運転支援システム(ADAS)はほとんど装着されてなく、後の改良で徐々に装備されていきます。唯一、誤発進の抑制装置のみが備わっていて(前進時のみ)ドライブスタートコントロールと呼ばれていました。シフト操作時における急発進の抑制や、衝突時の被害軽減に寄与するシステムでした。室内カメラのセンサーを使用した、オートマチックハイビームも設定されています。

SRSエアバッグは、サイドエアバッグとカーテンシールドエアバッグがオプションで設定されています。カーテンシールドエアバッグは、サードシートまでカバーした大型のものが採用されています。

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【グレード構成】ベーシックと上級の2グレードを基本に展開

グレード名はGiとXiの2種類が基本で、Giが上級グレードでした。黒木目調加飾のステアリングホイールとシフトノブ、合成皮革のシート表皮、バーガンディのインテリアカラーなどはGiの専用装備となっていて、高級感がいっそう引き立つ仕様になっています。

ガソリンエンジン車では、FFと4WD、7人乗りと8人乗りがそれぞれで選べるようになっていたのに対し、ハイブリッド車はFF車の7人乗り仕様のみというグレード展開でした。

価格帯は、ハイブリッドのGiが320.4万円、ハイブリッドXiが304.4万円、ガソリン車のGiが279.3〜302.9万円、Xiが259.2〜282.9万円に設定されていました。

【マイナーチェンジ&改良一覧】徐々に進化していくADAS系

約7年にわたるモデルライフの中で、一部改良とマイナーチェンジを3回行っているエスクァイア。マイナーチェンジでは内外装のデザインに変更が加えられていますが、2回の一部改良ではいずれもADAS系の進化が1番のトピックとなっていました。

2016年1月:Toyota Safety Sense Cを装備

最初の一部改良は2016年1月に行われました。この改良でADASが初めてエスクァイアに採用されることになりました。「Toyota Safety Sense C」と呼ばれるシステムは、レーザーレーダーと単眼カメラとの組み合わせにより、衝突回避支援プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームがセットになっています。

そのほか、LEDフロントフォグランプの採用や、リアオートエアコンの全車標準化なども併せて行われました。また、のちにエスクァイアの特別仕様車として定番化する「ブラック テーラード」は、このときの改良に合わせて初めて登場しています。ダークメッキのフロントグリルや、ルーフやピラーまでブラックとした上質なインテリアが特徴の特別仕様車でした。

2017年7月:マイナーチェンジ

2017年7月にはマイナーチェンジが実施されました。より薄型化されたヘッドライトにより、フロントグリルの大きさがいっそう際立つようなデザインへと変わりました。ヘッドライトからバンパー下部のフォグライトまで伸びるアクセントや、左右に分割されL字型へと変わったリアガーニッシュなど、クロームメッキのパーツがより大胆にあしらわれ、エクステリアの高級感を強化しています。

前席、後席それぞれのUSBジャックやUV(紫外線)&IR(赤外線)カットガラス、クルーズコントロールなどが装備されるなど、快適性も向上しています。

グレード展開には、新たに「Gi プレミアムパッケージ」を最上級として追加。シート表皮に、新たにブランノーブと呼ばれるヌバック調の合皮と合成皮革が組み合わせられました。ブラウンレーザーラインの加飾や、これに合わせた縦基調のキルティングなども採用され、上質なインテリアを演出しています。

2019年1月:セーフティセンスが歩行者に対応

2019年1月の一部改良では、ADASがさらに進化。昼間の歩行者を検知するプリクラッシュセーフティ、ペダル踏み間違い時の衝突被害軽減に役立つインテリジェントクリアランスソナーを新たに設定しています。政府が推奨する「サポカーSワイド」にも該当するようになりました。

特別仕様車のブラック テーラードも同時に発売され、外装にスモークメッキを採用するなど、ブラックを基調とした特別装備が与えられています。

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【エスクァイアのおすすめモデル#1】2019年式以降のハイブリッド車

2023年3月現在、エスクァイアの中古車相場は驚くほど高くなっています。正直、新車時と変わらないか、それ以上の価格の場合も見られるほどです。これは、2022年に登場した新型ノア/ヴォクシーの納期が大幅に遅れていることが一番の原因かと思われますが、エスクァイア自体がなくなってしまったことも理由のひとつと考えられます。中古車なのに、車両価格300万円を超える個体がゴロゴロしているという現状です。

年式や距離数は当然価格に影響してきますが、マイナーチェンジ前のモデルでも割高感は拭えないほど高騰しています。そういった現状も踏まえて、そんなに割安感が望めないのであれば高年式モデルを狙うほうが賢明でしょう。ADASが一番進化している2019年以降のモデルであれば、リセール面でも有利になりますのでおすすめできます。ガソリン車でも悪くはないですが、やはりハイブリッド車を狙いたいところです。

【エスクァイアのおすすめモデル#2】特別仕様車のブラック テーラード

エスクァイアのデザインや高級感は好きなのだけれど、シルバーのメッキパーツがギラギラしすぎて……。とお考えの方に特におすすめできるのが、特別仕様車のブラック テーラードです。メッキパーツはスモークブラックになりますので、ギラギラ感が抑えられて上品な印象を与えるでしょう。落ち着いた雰囲気の高級ミニバンをお求めの人に、ピッタリの1台といえます。

特別仕様車となると、通常は生産台数が少ないので探し出すことが難しいのですが、このブラック テーラードは違います。かなりの台数が売れていましたので、中古車検索をしてみてもすぐに見つかるでしょう。前期型、後期型ともに上級グレードのGiがベースになっていますので、装備内容もほぼフル装備。価格の折り合いがつけば、間違いなくおすすめできる仕様です。

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【まとめ】今はなき5ナンバーサイズの高級ミニバン

5ナンバーサイズのミドルサイズミニバンでは、ラグジュアリー感を売りにしたモデルが現状なくなってしまったことから、貴重な存在となっているエスクァイア。車庫の大きさなど、ボディサイズの制約でアルファードなどの大型ミニバンが購入できない人にとっては、これ以上ないほどの上質感が得られるモデルです。

人気車ということもあり中古車の個体数はかなり多いのですが、価格の高騰ぶりは無視できないほど顕著に現れています。この先、新車の供給が今まで通りに戻れば中古車市場も落ち着くとは思われますが、その時期はまったく想像がつきません。購入時期を見極めて、なるべく損をしないように購入したいところです。

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※この記事は、2023年3月時点での情報を元に執筆しています。

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