「新型トヨタ ライズ/ダイハツ ロッキー ハイブリッド」はどこがすごいのか?ライバル車徹底比較

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2021年11月1日、トヨタ「ライズ」およびダイハツ「ロッキー」に新開発ハイブリッドシステム「e-SMART」を搭載したハイブリッドモデルを追加となり発売されました。e-SMARTは、それまでのトヨタのハイブリッドとは異なる方式を採用し、注目を集めています。さて、e-SMARTはどこがすごいのでしょうか?ライバル車と比較しながら解説します。

トヨタ ライズ/ダイハツ ロッキーとは?コンパクトSUVを市場に定着化させたモデル

ダイハツの軽トールワゴン「タント」が採用した「DNGAプラットフォーム」採用第2弾のコンパクトSUVとして、2019年7月にトヨタ「ライズ」、ダイハツ「ロッキー」が発売されました。開発と生産はダイハツが行い、トヨタにはOEM供給となります。

折からのSUVブームですが、全長4,000mmを切るスモール・コンパクトSUVのヒットモデルといえば、スズキ ジムニーぐらいしかなく、輸入車ではフォルクスワーゲン「クロスup!」と、日常生活の足として多くの人が気軽に選択できるようなモデルはありませんでした。

そこに、小型車が得意なダイハツが全長3,995mmという、国産SUV最小クラスのコンパクトSUVを市場に投入、発売されるや否や大ヒットを飛ばします。

ライズ/ロッキーは、スタイリングの良さと広い室内空間を両立、決して速いとは言えませんが普段使いでは十分な動力性能をもちながら税金も安い1.0Lガソリンエンジンを搭載、さらにエントリーグレードで160万円台からという、買いやすい価格設定も大ヒットの要因となりました。

発売後しばらくは、ライズは登録車販売台数のトップの座に君臨、2021年10月(ハイブリッドモデル発売の前月)の登録車販売台数ランキングでも11位の4,064台と高い人気を維持、ライズ/ロッキーはコンパクトSUVを市場に定着化させたモデルとなりました。

ライズとロッキーのデザイン比較

CAP/ライズ ハイブリッド

CAP/ロッキー ハイブリッド
CAP/ライズ ハイブリッド

CAP/ロッキー ハイブリッド

複数あるハイブリッド

CAP/ライズ ハイブリッド
CAP/ロッキー ハイブリッド
CAP/ライズ ハイブリッド
CAP/ロッキー ハイブリッド

システムの方式とメリット・デメリットとは?

ライズ/ロッキーに搭載されるハイブリッドシステム「e-SMART」の特徴を解説する前に、複数あるハイブリッドシステムの方式とメリット・デメリットをおさらいしておきましょう。

低速域に強く高速域に弱いモーター、エンジンはその逆

電気モーターは、理論上は回転数が0のとき最もトルクが大きく、回転数が上がるにつれてトルクが小さくなるという特性があります。

このため、停止状態からの一定速度までの加速はエンジンより勝りますが、一定速度を超えるとモーターの出力は低下し、エンジンのほうが有利になります。

この特性は、複数あるハイブリッドシステムの特徴やメリット、デメリットを理解するための重要なポイントとなります。

また、電気モーターと発電機は表裏一体で、電気が流れていないモーターを回すと発電機になる、という仕組みも重要なポイントとなります。

【シリーズ・パラレル(スプリット)方式】トヨタのハイブリッド「THSII」

ハイブリッドといえば、トヨタ。プリウスは全世界にハイブリッド車マーケットの基礎を作り上げました。ハイブリッドシステム名称は「TOYOTA HYBRID SYSTEM」の頭文字をとった「THS」で、現在は2世代目となり「THSII」と表記されます。

この仕組みは、低速域では高出力モーターのみの力で走行、速度が上がるとエンジン走行に切り替えることを基本にしています。なお、アクセルを強く踏み込むなどパワーを必要とするときは、エンジンとモーターの両方の力を使います。

また、走行用モーターとは別に発電機を備えており、減速時のエネルギーを電気に変換し、ハイブリッド用バッテリーに蓄える仕組みを持っています。

「THSII」に機能的、性能的なデメリットは特にありませんが、価格が高くなるのがネック。ヤリスの価格を見ればわかりますが、車両価格が安いコンパクトカーに搭載するとその差は歴然です。

【シリーズ方式】元祖は日産「e-POWER」で「e-SMART」もこれ

シリーズ式ハイブリッドは、エンジンは発電機として使い、モーターの力で駆動する方式のことをいいます。日産「e-POWER」が先発、後発にホンダ「e:HEV」、そして「e-SMART」と続きます。

日産「e-POWER」

シリーズ式ハイブリッド量産車の元祖、日産 ノート。「e-POWER」のシステム名称で現在では、ミニバンのセレナ、コンパクトSUVのキックスに採用されています。

システム構成上の最大の特徴は、エンジンはもっぱら発電機を回して電気をつくり、駆動用モーター100%の力で走らせるところとなります。充電がいらないEV車のような胸のすく走りが特徴で、構造面では、発電専用モーターと駆動専用モーターの2モーター方式となります。

デメリットを挙げるとすれば、高速域の加速が得意ではないこと。しかし、フルモデルチェンジしたノートに搭載させた次世代型「e-POWER」は、高速域のネガが少なくなり、静粛性も向上しています。

ホンダ「e:HEV」

2モーター式シリーズハイブリッドがホンダの「e:HEV」。e-POWERとの違いは、高速域ではエンジンを直結させるところとなります。

高速域では効率が落ちる電気モーターの特性を、エンジンがカバーする方式で、モーターとエンジンのおいしいところだけを使って効率よく、かつ高い走行性能をもつことができます。

デメリットとしては、エンジンを直結させるためのクラッチが必要となるなど、構造が複雑化、コストも高くなることが挙げられます。

トヨタ/ダイハツ「e-SMART」

トヨタ「THSII」も2モーター。シリーズ・パラレルの複合技のハイブリッド。e-SMARTは、シリーズ式と方式が異なりますが、基本的な2モーター構造は同じです。コンパクトカー向けに最適化していったら、シリーズ式になったのではないか、と筆者は思っています。

「e-SMART」はシリーズ式ハイブリッドでは最後発。走りの質感は、最高出力・最大トルクがライバルに比べて低めの設定ということと、シリーズ式のノウハウは日産、ホンダのほうがひとつ上といったところが否めない走りの質を感じる方もいらっしゃるようですが、かなりの出来ばえで、市街地走行が多く燃費を重視したい方にはおすすめモデルとなっています。

今のところ、普段使いメインのコンパクトSUVに最適なパワートレインは「e-SMART」か

前述した各種ハイブリッドのスペック、燃費をまとめて比較してみましょう。

システム名称 e-SMART e:HEV e-POWER THSII
車名 ライズ フィット ヴェゼル キックス ノート ヤリス
モーター 最高出力 78[106] 80[109] 96[131] 95[129] 85[116] 59[180]
最大トルク 170 253 253 260 280 141
エンジン 排気量 直3 1.2 直4 1.5L 直4 1.5L 直3 1.2L 直3 1.2L 直3 1.5L
最高出力 60[82] 72[98] 78[106] 60[82] 60[82] 67[91]
最大トルク 105 127 127 103 103 120
WLTCモード燃費 28.0 27.2〜29.4 24.8〜25.0 28.4〜29.5 28.4〜29.5 28.0

[単位]最高出力:kW[PS]最大トルク:N・m WLTCモード燃費:km/L(2WD車)

キックスの存在が気になりますが、ボディサイズは一回り大きく、車格も一回り上となるため、純粋なライバル車とは言いがたい状況。フィット クロスターもありますが、コンパクトカーベースのクロスオーバーでこれも性格が異なります。

全長4mを切るハイブリッド・コンパクトSUVは現時点、ライズとロッキーの独壇場。この点においては今のところ、普段使いメインのコンパクトSUVに最適なパワートレインは「e-SMART」と言えますね。

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