スタッドレスタイヤは降雪地を安全に走行する上で重要な役割を果たしています。また、冬になってから交換するのではなく、少し前の時期から備えておくことが大切です。
今回はスタッドレスタイヤの相場や安く購入する方法などを解説していきます。なお、今回紹介している相場はタイヤ本体のみの価格を記載しております。
スタッドレスタイヤとは
スタッドレスタイヤとは、積雪や凍結によって道路が滑りやすい状態でも、「駆動力」や「制動力」が十分に路面に伝わるよう工夫されたタイヤです。
スタッドレスタイヤが登場する以前は、冬道での性能確保のためにタイヤにスパイクが埋め込まれた「スパイクタイヤ」が一般的でした。しかし、スパイクタイヤは積雪や凍結していない路面ではアスファルトを削ってしまい「粉塵公害」として社会問題化しました。
その点、スタッドレスタイヤはスパイクタイヤの欠点を克服し、スパイクなしでも問題なく走行できる性能を持っています。ちなみに、「スタッドレスタイヤ」の名称は、スパイクタイヤに対して「スパイク(スタッド)が付いていない」ことから名付けられました。
スタッドレスタイヤは夏タイヤ同様に、多くのサイズと種類があります。
また、スタッドレスタイヤは「ホイール」とセットで販売している店舗もあり、夏タイヤからの組み換えや付け替えの工賃を考えると、セット購入の方が割安となる場合もあります。
スタッドレスタイヤの相場は1本10,000〜20,000円ほど
スタッドレスタイヤには、サイズや種類が多くあります。また、メーカーや生産国によっても価格が異なるため、価格幅は広いです。
ここでは、スタッドレスタイヤの一般的な相場について解説します。
本体価格の一般的な相場
スタッドレスタイヤ本体価格の一般的な相場は、1本で10,000〜20,000円ほどとされています。
例えば、軽自動車などに多い「155/65R14」というサイズの場合、人気が高く、価格も高いブリヂストンBLIZZAK VRX3は9700円〜、比較的安価なダンロップのWINTER MAXX02は4400円〜で販売されています。店舗によっては「特定のメーカー」を安く仕入れることができるため店舗やネットで価格は異なります。こだわりがなければ、「中国」や「韓国」メーカーのスタッドレスタイヤなどが国産メーカーよりも安く購入することができますが、「雪質」や「気候」は国によって異なり、「国産メーカー」のスタッドレスタイヤは日本の環境に最適化されているといえるため「信頼性が高い」というのも特徴のひとつでしょう。
また、ミシュランやピレリなど欧州メーカーのスタッドレスタイヤは「乾燥地に強い」とされ、「積雪路面」や「乾燥路面」においては魅力を感じるかもしれませんが、「水分が多い雪質」や「アイスバーン(路面凍結)」などを考慮すると日本の気候とは相性が悪いといえます。ただし、最近では欧州メーカーでも日本向けに企画されたスタッドレスタイヤがありますので、販売店などで相談してみてください。
性能や車種によって価格は変動する
夏タイヤと同様に、スタッドレスタイヤも「タイヤの性能」や「車種」によって価格が変動します。
性能はもちろん現行モデルが一番優れていますが、国産メーカーで安く購入したい場合には「前モデル」を選ぶのもおすすめです。前モデルであれば現行モデルよりも安い価格で販売されているため、サイズにもよりますが「1本4,000円~」と比較的安価に購入できる商品もあるでしょう。
また、車種によって適した「タイヤサイズ」が決まっており、一般的にタイヤサイズが大きくなるほど価格が高くなる傾向があります。サイズが大きくなると1本30,000円~が相場となり、中には1本10万円以上するタイヤも存在します。
このように、「タイヤの性能」や「車種に適したサイズ」によって価格は大きく異なるということを理解しておきましょう。
スタッドレスタイヤはホイールもセットで購入すべき?
スタッドレスタイヤを購入する際には、タイヤのみの交換とホイールもセットで交換する場合があります。
ホイールセットの方がお得の場合がある
ホイールセットの方がお得の場合があるタイヤ交換の際には、ホイールとセットで履き替える場合と、従来のホイールに購入したタイヤを組み替える方法があります。タイヤのみ組み換えの場合、ホイールセットの組み換えよりも工賃が高くなってしまい、結果的にホイールセット購入の方が安くなる場合があります。またホイールとセットで交換することで、タイヤが劣化しにくくなるメリットもあります。
スタッドレスタイヤ単体購入の場合とホイールセットの場合は、総額は当然ホイールセットの方が高いですが、ホイールセットの方がタイヤ部分の割引率が実は高いです。
年に2回交換する際はタイヤ+ホイールでの交換の方が、同じホイールを夏冬で使い回すよりも工賃が安く、バランス調整の必要もありません。
同じホイールを夏冬で使い回す場合、ホイールからタイヤを脱着する際にタイヤのビード部分を痛める可能性があります。また、ホイールがスチールの場合はタイヤの脱着を繰り返すと歪むことが考えられます。
交換作業も依頼すると割引してもらえる可能性
店舗でスタッドレスタイヤを購入した場合には、一緒に交換作業を依頼すると割引などの特典が受けられる場合があります。特典内容は店舗によって異なりますが、例えば「交換工賃が無料」や「廃タイヤ処分料無料」などがあります。店舗によっては4本セットで交換工賃を含めて販売しているケースもあるため、どこの店舗がいいか比較検討してみることがおすすめです。
スタッドレスタイヤを安く購入する方法
スタッドレスタイヤは購入時期やタイミングによっても、安く購入することができます。ここではスタッドレスタイヤを安く購入できるタイミングとして、「早期割」や「売り切りセール」について解説します。
スタッドレスタイヤの早期割とは
雪が年に1~2回しか降らない地域などではなじみが薄いかもしれませんが、降雪地域ではスタッドレスタイヤの早期割引を実施している店舗があります。早期割引はスタッドレスタイヤの購入や交換が本格化する前の秋頃に実施されることが多いです。
秋頃に実施するのにはいくつか理由があり、早めの実施により顧客の囲い込みをしたり、シーズン最初の初雪時のタイヤ購入やタイヤ交換の混雑を緩和したりなど店舗側にもメリットがあります。
このように早期割引は顧客と店舗の双方にメリットがあり、事前予約するだけでも相場よりも安く入手できるため、おすすめです。
売り切りセールとは
売り切りセールは主に「去年の在庫が残っている場合」や「新モデルの販売によって前モデルの在庫整理するため」に行われます。
スタッドレスタイヤは数年に1回モデルチェンジが行われ、新モデルが販売されます。当然ですが、新モデルは前モデルよりも「素材」や「タイヤ溝」が進化し性能が上がっているため、前モデルが安く売られるようになります。
また、タイヤの横側には「製造年」などが記載されており、現行モデルでも「去年製造されたタイヤ」は在庫の売れ残りとして安く売られる対象となる場合があります。
いずれの場合でも、売り切りセールでは「数量限定」となっていることが多いため、見つけ次第購入するのが得策でしょう。ただし、スタッドレスタイヤは製造から月日が経つにつれ、低温時のグリップに不可欠なゴムの柔らかさが失われてきます。製造から2年ほどであれば大きな問題はありませんが、新品でもあまりに古いものは敬遠した方が良いでしょう。製造年と製造週はタイヤに刻印されていますので、前モデルの購入をする際には販売店にぜひ確認を。
スタッドレスタイヤの購入や交換はカープレミアガレージが安心!
ここまでスタッドレスタイヤの「相場」や「安く購入する方法」について解説してきましたが、スタッドレスタイヤの購入や交換を「どこの店舗に依頼するか?」なかなか決められないという方もいるはずです。
そこで、全国に整備工場のネットワークを展開する「カープレミアガレージ」をご紹介いたします。「カープレミアガレージ」では、スタッドレスタイヤの購入はもちろん、交換などの作業も安心してお任せいただけます。
購入から交換まで一括して依頼できる
近年ではネットからスタッドレスタイヤの購入ができますが、手軽に購入できる反面、交換を店舗に依頼する必要があります。
「カープレミアガレージ」なら、タイヤの注文から交換まで1つの店舗で行えるため、お客様に手間をかけることなくスタッドレスタイヤへ交換できます。また、国家資格を持った技術者が対応するため、タイヤ交換だけでなく愛車に関する様々なお悩みを安心してご相談いただけます。
アフターサービスまで充実
スタッドレスタイヤは冬に性能を発揮できるように設計されているため、春には夏タイヤへの交換が必要です。そのまま交換せずにスタッドレスタイヤを使い続けると、タイヤが柔らかすぎることから事故の原因になったり、またタイヤも急速に摩耗していったりします。
「カープレミアガレージ」はタイヤ交換だけではなく、車検や定期点検、メンテナンスなど国産車全メーカー、全車種に対応しています。タイヤ交換後のメンテナンスを含め、長期的にご相談いただけます。
まとめ
今回はスタッドレスタイヤについて、相場や安く購入する方法などについて解説してきました。
スタッドレスタイヤは多くの種類やサイズがあるため、自分では適切なタイヤ選びは難しい可能性があります。命を預ける重要なパーツなので、信頼できる店舗に依頼しましょう。