一般的にSUVはほかのボディタイプより高めの価格設定がされています。付加価値が高いSUVこその価格かもしれませんが、中古車でもいいからとにかく安く魅力的なSUVが欲しいと思っている方は少なくないでしょう。そんな方に向け、多くの魅力を備えつつ安く買えるSUVの中古車をピックアップしました。今回はトヨタのSUV編となります。なお見出しのNo,は便宜上でおすすめの順ではありません。
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No.1 ミドルクラスSUV「トヨタ ヴァンガード」初代 2007〜2013年式
3代目RAV4のロングホイール版（北米仕様）をベースに開発されたヴァンガード。RAV4より上級に位置づけられるヴァンガードは、本来は国内でレクサスRXに移行するハリアーの後継モデルとして開発されたといわれています。
ただし、国内で人気が高いハリアーはレクサスRXと袂を分かちRAV4をベースとした3代目が登場。その結果、ヴァンガードが1代かぎりでモデルが消滅してしまいました。
すでにブランドが廃止されたヴァンガードですが、5/7人乗りを選べることや、電子制御4WDシステムによる高い悪路走破性を備えるなどSUVとしての魅力が満載。
また2.4L 直4とともにパワフルな3.5L V6エンジンが用意されるなど、動力性能もなかなかのものです。
執筆時点での中古相場は60〜180万円とミドルクラスSUVとしてはリーズナブルな価格帯で販売。販売数こそ約250台と多くはないですが、高年式で走行距離が5万km以下の車両が150万円以下で販売されています。
150万円以上の車両はカスタムされた中古車が大半ですので、90〜150万円で状態の良いクルマを探すことは難しくないでしょう。
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No.2 ミドルクラスSUV「トヨタ RAV4」3代目 2005〜2016年式
先程紹介したヴァンガードとプラットフォームを共用する3代目RAV4。RAV4といえば1994年に登場した初代がライトウェイトSUVの新たな潮流を生み出し、2000年には2代目が登場しました。
2005年にはフルモデルチェンジで3代目が登場しましたが、RAV4は北米市場での人気が高まったことで、モデルチェンジを繰り返すとともにボディが拡大。3代目は全幅が1,815mmになるなど国内では扱いにくいサイズとなったことなどで人気が低迷してしまいます。
結果、3代目は北米市場ですでにフルモデルチェンジを終えたにもかかわらず、国内市場ではモデルチェンジが行われないまま2016年まで販売を継続。4代目は国内販売されないまま、5代目の販売が開始された2019年までRAV4は約2年半、トヨタのラインナップから消えました。
と、歴代モデルの中で人気薄の3代目ですが、逆をいえば中古車を安く買えるモデルでもあります。
中古相場は60〜190万円。モデル末期の2015〜2016年式になると価格は150万円を超えますが、2011〜2013年あたりの中古車は100〜120万円くらいで状態が良い車両が販売されています。
ただネックとなるのが3代目の販売数が少ないこと。執筆時点での販売台数は全国でわずか60台弱。欲しいグレードなどにこだわりが強い場合は購入まで時間がかかるかもしれません。
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No.3 ミドルクラスSUV「トヨタ クルーガー」初代 2000〜2007年式
初代ハリアーの兄弟車として登場したクルーガー。ハリアーよりユーティリティ性能を高め、しかもリーズナブルな価格帯で販売していたSUVです。また都会的な雰囲気を備えていたハリアーに対し、クルーガーはアウトドアユースをターゲットにしていました。
すでに販売終了からかなりの年数が経っていますが、大きくボディで広々した室内空間とラゲッジルームを求める方にとっていまだにおすすめできる1台です。
もちろん今どきのクルマと違い先進安全装備は備わっていませんが、兄貴分のハリアーゆずりの豊富な装備やハイブリッドユニットも用意されているなど魅力大。とくに後席は現在、販売されているSUVでここまでゆったりしている室内空間を実現しているモデルはごくわずかなほど広々スペースでした。
もちろんラゲッジルームも広大です。後席を片側たたむことで長尺物はもちろん、自転車も車輪を外さず積載することが可能でした。
ただ、現在販売されている中古車は全国で約10台とごくわずか。カスタムされていない中古車であればモデル末期の高年式中古車でさえ100〜110万円で購入可能です。
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No.4 コンパクトSUV「トヨタ ライズ」初代 2019〜2022年式
ライズといえば2019年から販売されているコンパクトSUV。ダイハツから供給されるロッキーのOEMですが、同クラスのライバル車が少ないこともあり販売が非常に好調なモデルです。
一見、今回のテーマに適していないように思えるライズですが2019〜2020年式の中古車は新車と比べリーズナブルな価格で販売されていることでラインナップしました。
ライズの中古相場は120〜320万ですが、先程挙げた2019〜2020年式の中古車は120〜140万円くらいの価格帯で購入できる車両が少なくありません。
なかには2021年式の登録済み未使用車が138万円で販売されるなど、新車価格（171万7,000円〜230万9,200円）を考えるとリーズナブルに手に入れることが可能です。
改めてライズの魅力を挙げていくと、まず5ナンバーサイズに収まるボディサイズを備えていること、また後席もそこまで広くはありませんが、実用性やユーティリティ性はコンパクトカーながら悪くはありません。何より安全装備の充実はさすが現行型です。
ハイブリッド仕様も追加されたライズの中古車は販売数も豊富。コンパクトSUVとして魅力が高い同車の中古車はかなりおすすめできます。
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No.5 ミドルクラスSUV「トヨタ ハリアー」2代目 2003年〜2013年式
ハリアーといえば、国産SUVのなかでもとくに人気があるモデルなのはご存じのとおり。高級サルーンとSUVのクロスオーバーとして新たなジャンルを創出した初代以来、国内外で高い人気を保ち続けています。
そのため、旧型となる3代目の中古車はいまだ相場が高め。中古車で安く買えるというテーマには残念ながらあてはまりません。
ただ、どうしてもハリアーに乗りたいという方も多いはず。そんな方には2003年にデビューした2代目ハリアーをおすすめします。
初代から引き続き、海外ではレクサスRXとして販売されていた2代目は高い人気を誇っていた北米市場にも対応するため3代目よりひとまわり大きいボディを備えていたことが特徴です。
またハイブリッド仕様も2005年に追加されるなど歴代モデル同様に多くの魅力を備えていました。
2代目の中古相場は40〜170万円と、150〜470万円の3代目に比べ圧倒的にリーズナブルで購入可能。販売台数も全国で130台ほどと比較的多くの車両が出回っています。
外観は誰が見てもハリアーだとわかるそれ。リーズナブルに高級SUVを手に入れたい方にはぴったりのクルマです。
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筆者のおすすめの一台はこれだ！
No.1 ミドルクラスSUV「トヨタ ヴァンガード」初代 2007〜2013年式
本音というとトヨタの中古SUVでおすすめしたいモデルはFJクルーザー。ランクル40をモチーフにしたフォルムやアメリカンナイズされたスケール感など他のモデルにはないキャラクターを備えているところに大きな魅力を感じます。
が、しかしFJクルーザーの中古相場は年々高騰。今回のテーマとなる『安く買える』中古車ではありません……。
となるとリーズナブルに購入でき入手後の満足感が高い、最初に紹介したヴァンガードが個人的おすすめの1台となります。
3列シートを備え使い勝手良好なユーティリティ、そもそも上級SUVとして開発されたことで装備が充実、また国内でも取り回しがよいボディサイズなどとくにファミリーユースには最適の1台であることは間違いありません。
あえてネガ要素を探すとすればハイブリッド仕様が用意されていないこと、またハリアーと比べると外観に華やかさがないことが挙げられますが、すべてのグレードにFFと4WD、2列シート車と3列シート車が用意されていたことで中古車でも欲しいグレードや駆動方式が見つけやすいことも大きなメリットです。
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【まとめ】意外と少ない安いトヨタSUV
現在、ライズやヤリスクロスからランドクルーザーまで幅広いSUVをラインナップしているトヨタですが、安く購入できそうなモデルを探すのは結構苦労しました。少し前までトヨタのSUVはそこまで多くなかったのです。
ただ、今回ピックアップしたモデルはいずれも多くの魅力を備えながら安く購入できる中古車ばかり。リーズナブルにトヨタのSUV中古車を探している方は参考にしてください。
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※この記事は、2023年1月時点での情報で執筆しています。
