「スズキ アルト」9代目へフルモデルチェンジ!新型のハイライトとアルトの歴史に迫る

クルマを選ぶ ニューモデル速報

2021年12月22日、スズキの軽乗用車「アルト」が9代目にフルモデルチェンジしました。本記事では新型アルトのどこが新しくなったのか、何が優れているかなどのハイライトと、日本の自動車の歴史を動かしたアルトの歴史についてお伝えします。

スズキ「アルト」とは?日本の車の歴史を変えたアルトは今や地方のインフラに

1979年5月、「アルト 47万円」というセンセーショナルなキャッチコピーで登場したアルト、今回のフルモデルチェンジで9代目となるコンパクト軽ハッチバックです。

初代アルトの人気は、新車価格が47万円という低価格だけではない歴史的背景もありました。この点については後述しますが、フルモデルチェンジした9代目新型アルトは「アルト 47万円」の原点に立ち返って開発したとスズキは伝えています。

今では、ハッチバックタイプのコンパクトな軽乗用車は、日常生活の足(スズキは新型アルトの発表会のとき「下駄」と表現していた)として定着していますが、初代アルトは、当時の軽自動車市場には存在しなかったボンネット・バンの軽貨物車としてデビューしています。スズキ アルトは現在の軽自動車市場の基礎を築いた立役者だったのです。

新型アルトは、初代アルトのときと変わらぬ、運転のしやすさ、使い勝手の良さ、経済性の高さを追求。誰もが安心して気軽に乗れ、世代を超えて親しみやすく愛着の湧くクルマに仕上げられています。

嶋田智之さんの新型アルト試乗記はこちら

【エクステリア】気軽・安心・愛着がコンセプト

新型アルトのエクステリアデザインのポイントは次の4つ。

1.「気軽」「安心」「愛着」をコンセプトとしたベーシックなスタイル。エクステリアデザインは誰もが気軽に安心して乗れる親しみやすいものに。
2.エクステリアデザインは、丸みを帯びた柔らかなフォルムの中に楕円形のモチーフを取り入れ、小さな車体でも安心感のある立体的な断面にこだわった造形にし、親しみやすさを演出。
3.フロントマスクでは、LEDヘッドランプを採用。ヘッドランプと一体感のあるメッキフロントバンパーガーニッシュを採用。
4.シャープなスポーク形状の14インチアルミホイールや、楕円形をモチーフとした14インチフルホイールキャップを設定。

【インテリア】室内も気軽・安心・愛着がコンセプト

インテリアもエクステリアと同様のコンセプト、「気軽」「安心」「愛着」で設計されています。新型アルトのインテリアのポイントは次の3つ。

1.飽きのこないデザイン:抑揚のある面や線で構成され、厚みと立体感のあるインテリア。
2.感の高さや居心地の良さを表現:インパネとドアトリムに落ち着きのあるネイビーカラーを採用。
3.親しみやすさを表現:シート表皮は、あらゆる世代で親しまれているデニム調を採用。シート背面はブラウン。

収納や快適装備もしっかり

助手席インパネトレーやフロアコンソールトレー、インパネドリンクホルダー(運転席、助手席)から大型のスマートフォンも収納可能なインパネセンターポケットまで、しっかりと装備。ドライバーの手の届くところに豊富な収納スペースを設置しています。

また、スマートフォンなどが充電できるUSB電源ソケットを2個、インパネ中央に設置、さらに、スズキ車では国内初となる7インチのディスプレイオーディオを採用するなど、快適装備も充実しています。

7インチディスプレイでは、バックアイカメラや全方位モニターの映像を表示可能で燃費、航続距離情報や車両警告情報など、車両情報の確認もできるようになっています。また、Apple Car PlayやAndroid AUTOといったスマートフォンとの連携によるナビ表示も可能としています。

【ボディカラー】新色2色を含む全12のバリエーション

最近のクルマ選びの基準に、ボディカラーは大きなウエイトを占めています。気に入ったクルマがあっても、気に入ったボディカラーがなければ、そのクルマは買わない、という方も少なくありません。

特に軽自動車ではボディカラーラインナップは重要度が高くなります。新型アルトは、そのところもしっかりと押さえ、新色の「ダスクブルーメタリック」と「ソフトベージュメタリック」を追加、さらにホワイト2トーンルーフ車4色を含む計12のカラーバリエーションを展開しています。

【高い経済性】マイルドハイブリッドを採用、軽自動車トップの低燃費を達成

新型アルトは、スズキの主力モデルに搭載され定評のある、R06A型エンジン+エネチャージに加え、ワゴンR スマイルに搭載された新しいエンジン、R06D型+ISG(モーター機能付き発電機)のマイルドハイブリッドの2タイプをラインナップしました。

ハイブリッド車のWLTCモード燃費は、軽自動車トップの27.7km/Lを達成、さらに、軽自動車初の2030年度燃費基準95%達成でエコカー減税(重量税)も実現(HYBRID S、HYBRID Xの2WD車)、高い経済性を誇っています。

予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を全車標準装備

今や、新型車で予防安全技術が搭載されないケースはほとんどなくなってしまいましたが、新型アルトもしっかりと「スズキ セーフティ サポート」を全車に標準装備しています。

衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシスト、後退時ブレーキサポート、後方誤発進抑制機能といった基本的な予防安全技術を搭載するだけでなく、狭い道を時速5km以下の低速で走行中に、ステレオカメラが対向車とのすれ違いを検知して、自動でモニターに左側サイドとフロントの映像を表示し、狭い道でのすれ違いでの死角を減らし、壁や対向車との接触防止をサポートするというすれ違い支援機能も設定(全方位モニター用カメラ装着車に設定)されています。

また、ベーシックな軽ハッチバックでは珍しく、フルカラーのヘッドアップディスプレイも採用しています。これは、視線移動を減らすことによって、ドライバーの視線移動の負担を軽減に貢献。さらに、ステレオカメラが認識した道路標識をヘッドアップディスプレイに表示する機能も備えて、より安全性を向上しています。加えて、エアバッグは運転席、助手席、フロントシートサイドとカーテンエアバッグの計6つを全車に標準装備している点もポイントです。

高いボディ剛性で乗り心地の良さと静粛性を実現

高いボディ剛性と衝突安全性能、走行性能をもつ軽プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用した上、バックドア、センターピラー、サイドドアでそれぞれ環状構造を形成する「環状骨格構造」としてさらにボディ全体の剛性の向上化を図っています。

また、ボディのルーフパネルとルーフメンバーの接合部に高減衰マスチックシーラーを採用して、こもり音や雨音を低減、高い静粛性を実現しています。

初代アルトの誕生から新型9代目までの軌跡

初代アルトがデビューする少し前、軽自動車の規格改正により、排気量が550ccに拡大、ボディサイズも拡大されました。

しかし、当時の各軽自動車メーカーは、その改正に対しては既存モデルに手を加えただけにとどまり、新規格に対応する新型車への開発に手をこまねいている状況でした。

そんな中、1978年にスズキの社長に就任した鈴木修氏が、計画を前倒しにしてアルトの開発に着手しました。そのときの調査で、軽自動車ユーザーのほとんどが1、2名乗車で乗っていることや、最も多い中古車購入価格帯が40〜50万円だったことが明らかになっていたことと、当時、乗用車を購入するときには高い物品税が課せられていましたが、貨物車の購入時には物品税がかからないという税制度を利用して、軽貨物のボンネットバンを開発したのでした。

初代アルトは徹底的に低コストを追求し、必要最小限の装備に抑え、新車価格47万円を達成(計画では45万円という説あり)、発売するや否や記録的大ヒットを樹立、ほかのメーカーもアルトに追従して軽貨物ボンネットバンを続々と発売、アルトは日本のモビリティに軽自動車文化を定着させたのでした。

【初代】1979年

【2代目】1984年

【3代目】1988年

【4代目】1994年

【5代目】1998年

【6代目】2004年

【7代目】2009年

【8代目】2014年

【9代目】2021年

▼カープレミアなら月々の支払額でクルマを探せる▼
カープレミアで「スズキ アルト」を探す

「カープレミア」で愛車を探そう!

「カープレミア」は提携している全国の中古車販売店から自分に合ったクルマを見つけることができるサイトです。車種やメーカーだけでなく、月々の予算からも探すことができます。

「カープレミアディーラー」は厳選された優良販売店

カープレミアに掲載の中古車販売店は、東証プライム上場のプレミアグループが提携している全国の厳選された優良な販売店です。

オートローンやカーリースのファイナンスサービスの提供を始め、買った後も安心できるアフター保証も取り揃えています。支払いや維持費が心配でも、柔軟に対応してくれるので安心して車を購入できます。

「カープレミアクレジット」なら自分に合った支払いプランが選べる

「カープレミア」のオートクレジットは、新車・中古車問わず、分割払い、ボーナス併用払いや一部繰上返済などの豊富な支払いプランを用意しています。さらに故障保証に加入すれば無料で修理対応が可能です。

「カープレミア故障保証」など充実したアフターサービスで安心のカーライフを

「カープレミア」は購入後のカーライフを支えるサービスも多数提供しています。例えば「カープレミア故障保証」では最長3年間、最大437ヵ所の自然故障を修理費0円で対応可能です。様々なプランの中から自分好みにカスタマイズできるため、余分な保証費用がかからず、必要最低限の支出で万が一に備えることができます。

また、365日24時間対応のロードサービスも利用可能で、全国9,500ヵ所の拠点からすぐに駆けつけることができます。そのほか、困ったときの相談役になるコンシェルジュサービスを整えており、安心のカーライフをお過ごしいただけます。

カープレミアなら月々の支払額でクルマを探せる

関連記事

カテゴリ週間ランキング

中古車検索は月額比較のカープレミアがおすすめ!

中古車検索は月額比較のカープレミアがおすすめ!