CVTの交換費用が高額な理由やオイルが引き起こすトラブルについて解説

クルマの故障・修理・整備

CVTの交換費用について疑問を持っている方はいるのではないでしょうか。CVTとはATの一種で「Continuously Variable Transmission」の頭文字を取った変速機の1つです。一般的に「無段変速機」や「連続可変トランスミッション」と呼ばれています。CVTは燃費が良い・走行がスムーズといったメリットがあり、軽自動車やコンパクトカーで多く採用されています。しかし、CVTが故障してしまうと、新品で交換する場合本体価格だけでも30〜80万円という高額な交換費用がかかってしまいます。

今回はCVTの交換費用が高額になってしまう理由について詳しく解説していきます。

CVTの交換費用が高額になりやすい理由

CVTの交換費用はかなり高額となる傾向にあります。ここでは、なぜCVTの交換費用は高額になってしまうのか、3つの理由を紹介します。

本体価格が高額

CVTはクルマにとってエンジンと並び非常に重要な部品です。CVTをはじめとしたトランスミッションは複雑なパーツを組み合わせた部品であるため、パーツ本体価格だけでも、新品の場合であれば30~80万円と非常に高額になります。

CVT を車体から取り外すだけでも労力がいる

基本的にCVTはクルマに積んだままでは修理ができません。そのため車体から取り外す作業が必要になるのですが、相当な重さがあることや、他の部品も外さなければならないことなどから、この作業だけでも高額な工賃が発生します。

仮にメーカー系販売店にCVT交換・修理を依頼すると、作業工賃だけで数万〜10万円ほどかかってしまいます。作業に相当な労力を要するため、CVTの交換費用は高額となります。

CVTの一部が故障しても、すべてを交換する必要がある

CVTの一部が故障した場合でも、すべて交換する必要があります。CVTは従来のトルコン式ATミッションやツインクラッチ式AT(DCT)と比べて、変速時の本体への負荷が少なく、長持ちするように作られています。

しかし、経年劣化によって、発進時に振動する・ミッションが滑る・アクセルを踏んでも思うように加速しない・ガラガラと異音がするといったトラブルが発生することがあります。

CVTは多数の部品が組み合わさってできています。そのため、仮に一部の部品だけを交換しようと思っても工賃が高額になってしまうので、CVTごと交換することがほとんどです。また、メーカーでも部品を一部だけで販売していないこともあるので、パーツが手に入りにくく、中古品で手に入ったとしてもかなり高額となってしまいます。

CVTF(潤滑油)のみの交換費用は安い

CVTFと呼ばれる、CVTを円滑に動かすための潤滑油がありますが、この劣化が原因でCVTに不具合が出ている可能性もあります。基本的に交換不要とされているCVTFですが、もし上記のような症状が出ている場合は、CVTFを入れ替えるだけであれば費用は安く済むため、まず試してみてもいいかもしれません。

CVTFとは

CVTFはCVTフルード・CVTオイルとも呼ばれています。潤滑油としてだけではなく、油圧系統を円滑に動かすためにも使われています。似たものとしてエンジンオイルがありますが、その違いは役割にあります。エンジンオイルは潤滑油としてのみ使用される一方で、CVTFは潤滑油としての役割と油圧を発生させる役割もあるのが違いです。

CVTFにはエンジンの焼き付きを防ぐ・変速をスムーズに行う・スムーズな加速を促すといった役割があり、CVT車に必要不可欠なものです。AT車ではATFが使われていますが、ATFとCVTFを共通して使うことはできません。CVT車にはCVTFを使用する必要があるため注意しましょう。

劣化したCVTFが引き起こすトラブル

交換を怠り劣化してしまったCVTFは、加速が悪くなる・燃費が悪くなる・ギアチェンジの際に衝撃が大きくなるなどのトラブルを引き起こす原因となります。そのまま走行を続けると、最悪の場合はCVTが故障し、交換が必要となってしまいます。

CVTFの劣化はシビアコンディションにあたるような使用状況が原因となる可能性があります。過酷な状況で使用し、CVTに何らかの異常を感じた場合は整備工場で相談の上、CVTFの交換を検討しましょう。

また、クルマの走行距離が10万kmを超えた場合や、購入から5年〜10年が経過したタイミングで、故障の予防としてCVTFの交換を検討してみてもいいでしょう。CVTFの交換を自分で行うのは難しいので、必ず業者に依頼しましょう。交換費用は5,000円〜15,000円ほどで、CVTの交換と比べると比較的安い料金で交換することができます。CVTFを交換せずに放置しておいた結果CVTが故障してしまうと、数十万円の交換費用が必要になるので定期的に交換することをおすすめします。

CVTの交換を依頼するならどの業者がいい?

CVT交換を依頼する場合、メーカー系販売店や整備工場に依頼する方法があります。それぞれの特徴を解説していくので、選び方の参考にしてみてください。

メーカー系販売店

メーカー系販売店でCVTの交換を依頼するメリットとしては、下記のような点があります。

・純正パーツを使用した修理だから安心安全
・メーカー専門の整備士による確実な修理

どれもメーカー系販売店ならではの対応で、安心安全なカーライフを提供してくれるでしょう。しかし、下記のようなデメリットもあります。

・純正パーツなので部品代が高額
・工賃は50,000円~100,000円と高額
・保証対象外の修理は高額になりやすい

メーカー系販売店でCVT交換を依頼すると、CVTの本体価格は30〜80万円ほどかかります。中古品やリビルド品を使えば価格を安く抑えられますが、取り扱っていない場合もあるため、基本的には新品の純正パーツへの交換となるでしょう。また、保証対象外や保証期間外の修理になるとさらに高額になる可能性があります。工賃は50,000円〜100,000円ほどと、メーカー系販売店でCVTを交換すると合計で35〜90万円と、他の依頼先と比較して費用が高額となります。

整備工場

整備工場でCVT交換を依頼すると、下記のようなメリットがあります。

・中古品やリビルド品を取り扱っているので費用が抑えられる
・ディーラーに比べて2割ほど安い工賃で交換できる
・交換にかかる日数が比較的短い

整備工場では、メーカー系販売店とは異なり、中古品やリビルド品も取り扱っています。純正品を使用した交換では高額になる場合も、中古品やリビルド品を使用することで価格を安く抑えた交換が可能です。工賃も比較的安く設定されていて、メーカー系販売店の8割ほどの料金で交換できます。一方で下記のようなデメリットもあります。

・中古品やリビルド品を使用した修理の場合、耐久性能に劣る場合がある
・整備工場により費用やサービス内容に差がある

中古品やリビルド品といっても、品質チェックがされ、保証が付いているものを使用するので、安心安全です。また、安価で確実な修理が受けられる整備工場ですが、それぞれの整備工場により費用やサービス内容に差があるため、下調べが大切になります。

メーカー系販売店と整備工場のメリット・デメリットをそれぞれ見てきましたが、技術力やコストパフォーマンスなど総合して考えると、CVTの交換は整備工場に依頼するのがおすすめです。

CVTの交換を依頼するならカープレミアガレージ

CVTの交換を依頼するのであれば「カープレミア」が提携している整備工場の「カープレミアガレージ」がおすすめです。確かな診断と確実な修理・納得できる提案・安心のサービスを提供しており、全国に整備ネットワークがあるため、旅行先での故障にも対応できます。環境にも配慮して中古品やリビルド品を積極的に取り扱い、費用を抑制にもつなげています。「カープレミアガレージ」でCVT交換を行うメリットなどを紹介します。

カープレミアガレージなら国家整備士が対応

「カープレミアガレージ」では国家資格を持った整備士が確かな技術でCVTの修理・交換に対応いたします。また、「カープレミアガレージ」の整備工場にはさまざまな設備が備わっているため、効率よくスピーディに修理ができる点もメリットです。国産全メーカーのクルマに対応していて、中古品やリビルド品も積極的に取り扱っており、価格を安く抑えた修理が可能です。

クルマに関する点検も信頼できるカープレミアガレージにお任せ

「カープレミアガレージ」ではCVT交換だけではなく、定期的なメンテナンス・故障保証といった車に関する幅広いサービスを提供しています。故障していなくても、タイヤ点検やバッテリー点検・エンジンオイル点検といった、点検だけ依頼することも可能です。

「カープレミアガレージ」の故障保証に加入すると、エンジンやエアコンの修理代などが0円となります。保証期間は半年から最大10年まで選べるため、自分のライフプランに合わせて設定できます。CVTを含めてクルマの他の部品が故障するのを防ぐためには、定期的な点検・メンテナンスが必要です。「カープレミアガレージ」で定期的にメンテナンスを行い、快適なカーライフを送ってみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は、CVTの交換費用について詳しく解説してきました。CVTは一部の部品だけが壊れても丸ごと交換が必要となり、工賃・部品価格が高額になってしまいます。通常は10万km程度で壊れる部品ではありませんが、シビアコンディションで使用されている方は、念のためのCVTF交換などのメンテナンスを欠かさないようにして故障を防ぎましょう。

万が一故障した場合にも、CVTの交換・CVTFの交換は販売店よりも整備工場のほうが、高い技術力の修理を安価で受けられます。
日々のメンテナンスやCVTの故障でお困りの際は「カープレミアガレージ」を検討してみてはいかがでしょうか。

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