【実例】エンジンオイル交換をまったくしないとどうなる?交換時期をすぎると??

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昨今の新型車は、メーカー推奨のオイル交換時期が、距離面でみればとても長くなっています。また古いクルマでも、近所のお買い物の足なんてクルマだと、年間走行距離も3,000kmにも満たないので、「車検のときにディーラーが交換してくれるから……」と積極的にオイル交換を依頼したことがないという方が多いかもしれません。そんな方はエンジンオイルに無関心になりがちですが、何かのきっかけで無交換状態が続くと、エンジンに悪影響が生じてしまうということは知っておきましょう。

エンジンオイル交換をまったくしないとどうなる?

エンジンが壊れます。

エンジンオイルは、金属部品の集合体であるエンジンに無くてはならないモノです。その役割は、「潤滑」「洗浄」「冷却」「防錆」「密封」の5つがあります。密封以外の4つは、エンジンを壊さないようにするための重要な役割となります。

そんなエンジンオイルですが、エンジンから発生する熱や汚れなどにより、使用時間(=走行距離)が進むにつれ劣化していきます。

劣化するとエンジンオイルの性能が低下してしまうので、エンジンを保護することができなくなり、いずれエンジン内の摺動部(金属パーツ同士が擦れ合って動いている部分)が焼き付く(摩擦熱により表面が溶解して密着してしまうこと)ことになります。

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エンジンオイルを無交換で何km走れる?

具体的な距離は、条件により異なるので、さまざまです。

エンジンオイルが原因でエンジンが壊れるに至るのは、一般的な使用方法であれば、エンジンオイル量が極端に減ってしまったときとなります。例えば4Lのエンジンオイル量が規定量のエンジンであれば半分の2Lにまで減ってしまうと、壊れる可能性が俄然高まります。

というのもエンジンオイルが減ってしまうと、エンジン各部へのオイル供給が途切れるようになるからです。オイル供給が途切れると、意外なほどあっさりとエンジンの摺動部が焼きついてしまうのです。

エンジンオイルは使用時間や走行距離が伸びると、前述のとおり劣化していくとともに、その量も減っていきます。

新車のエンジンであれば、そのオイル消費量は微々たるもので、メーカー指定のエンジンオイル交換時期いっぱいまで使って確認しても、オイルレベルゲージで減ったことを認識することが難しいぐらいしか減りません。

しかし例えば10万km走ったエンジンとなると、オイル消費していることがレベルゲージではっきりと確認できるようになります。

オイル交換をしないでいると、オイル量を確認しないことがほとんどとなるので、気づかぬ内にオイルが規定量よりも激減し、エンジンが壊れるに至ります。

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オイル交換時期をすぎるとどうなる?

交換期間を少々過ぎたからといって、いきなり何かが起こるということはありません。しかし1,000km、2,000kmと走行距離を増やしてしまうと、燃費が悪化したり、パワーダウンしてしまったり、エンジン内の汚れがひどくなってしまうなどの悪影響が生じます。

メーカー指定のオイル交換時期は、その指定距離や指定時期前までに交換してれば、そのクルマ本来の性能を保てるというものです。

かつてはオイル交換時期といえば、指定の距離が短かったこともあり、距離を基準にオイル交換するのが一般的でしたが、現在で指定距離が1万5,000kmなんていう車種もあり、距離よりも期間でオイル交換が必要になることが多くなってきています。

例えば、指定時期が12ヵ月の車両なら、1ヵ月ぐらいであれば、交換時期を過ぎても大きな問題は発生しませんが、時間が進めばオイルの劣化は確実に進んでいます。上記のような悪影響を防ぐためにも、期間内でしっかりオイル交換しましょう。

【実例】オイル交換をしなかった末路とは?

©photoAC

エンジンから異音が発生

オイル消費によりオイル量が極端に減ってしまい、オイル供給が途絶えることが多くなることで、軸系の摺動部に焼きつきによる損傷が発生し、異音が発生するといった不具合が発生します。

このような状態になってしまうと、エンジンをオーバーホールしたり、不具合のない中古エンジンやリビリドされたエンジンに載せ替えたりする必要が生じます。

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燃費が悪化し、パワーもダウン

エンジンオイルが劣化していくことで、本来のオイルに求められる役割を果たす能力が悪くなっていきます。

例えば潤滑が悪くなれば、摺動部のフリクション(抵抗)が大きくなり、燃費は当然悪くなります。またフリクションによりパワーを奪われるので、パワーが実質目減りしてしまうことになります。

潤滑以外も、密封性能が低くなれば、混合気を本来の数値まで圧縮できない、燃焼圧を逃してしまうなどでパワーロスが生じます。

エンジン内がスラッジとカーボンで真っ黒に

エンジン内の洗浄も役割のひとつとなるエンジンオイル。エンジン内の汚れを洗い流してくれるワケですが、洗い流した汚れはスラッジとしてオイルとともにエンジン内をめぐることになります。

オイルフィルターである程度までは濾過されるのですが、フィルターが詰まれば、リリーフバルブが開いてしまうので、フィルターで濾過されないままのオイルが流れてしまい、エンジン内の様々な場所にスラッジが蓄積していきます。

オイル無交換、最悪なケースはエンジンブロー!

最悪なケースは、焼き付きによるエンジンブローではないでしょうか?前述した異音の発生で、事実上エンジンブローといえますが、本来摺動する部分が焼き付くと、エンジンがロック→駆動系(トランスミッションやデファレンシャルなど)を伝わって駆動輪をもロックさせます。高速走行中であれば、突然車体が姿勢を大きく崩すでしょうから、コントロールできずに側壁や中央分離帯、周囲のクルマなどに衝突してしまう可能性も低くはないでしょう。

また動いているクルマの慣性力が、焼きついたエンジンにもかかるので、クランクシャフトやコネクティングロッドが破断し、シリンダーブロックを突き破ることも考えられます。強固な金属でできているシリンダーブロックを突き破るのですから、その破片はエンジンを覆う薄い鉄板なども突き破ることは、容易に想像できるはずです。

破片が自分に飛んで来るのも最悪ですが、周囲のクルマや人に飛んでしまい、破損や負傷を負わせてしまうことも十分に考えられます。

またシリンダーブロックが割れるので、エンジンオイルが大量に漏れ出し路面にまかれることになるので、自車を含む後続車が、そのオイルに乗ってコントロールを失うことも考えられます。

たかがエンジンオイルを交換しないまま乗っていただけでも、自己完結で終わらせることの出来ない大惨事となることも、大袈裟ではなく、あり得ると思います。

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愛車のオイル交換は安心でお得な整備工場へ!~「カープレミアガレージ」とは

「カープレミアガレージ」では、国家資格を持った整備士が点検に対応するため、クルマに関する疑問点や不安点は何でもご相談いただけます。また、定期点検などのサービスも行っているため、長期的なクルマの管理も安心して任せることができます。

また、カープレミアでは「カープレミアパーツ」としてリビルト・中古部品を推奨しており、自社グループ会社においても、リユースの生産から販売まで自社工場を有し低価格の実現を進めています。

「カープレミアパーツ」とは?

カープレミアのグループ会社が提供する自動車パーツです。整備・修理の際に、主に「中古・リビルト部品」といった「リサイクル・リユース部品」などの低価格で安心のパーツを提供しています。

中古・リビルト部品って何?

中古部品(リユース)は、使用済み自動車等から取外され、テスターによる点検、清掃などを行い商品化された部品です。リビルト部品は、中古部品(コア)を分解洗浄、消耗品交換や故障個所の交換を行い、性能をほぼ新品同等に回復させた部品です。

リビルト部品をオススメする理由

1.新品部品を利用するよりもコストパフォーマンスが良い事
2.リサイクル、リユースといった資源の有効活用に繋がること。
3.品質基準をクリアした部品で安心して使用できること。

中古・リビルト部品のメリット

新品部品と比較して部品にもよりますが、20%~30%ほど部品代金が抑えられるケースがあります。

その他、万が一の故障時に0円で修理対応する故障保証や、24時間365日対応可能なロードサービスなどのサポートも充実しています。安心・快適なカーライフは、「カープレミアガレージ」にお任せください。

※故障保証の利用は車両購入時に別途加入が必要です。

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【まとめ】定期的なエンジンオイル交換は最低限のメンテナンス

高級オイルを小まめに交換すべき、なんてことは申しませんが、メーカー指定のオイル交換時期を守ってオイル交換するのは、新車でも古いクルマでも、過走行車でも、クルマにとって悪いことはありません。最低限のメンテナンスとして、エンジンオイルぐらいは、定期的に交換することをおすすめします。

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※この記事は、2023年2月時点での情報を元に執筆しています。

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