直列6気筒エンジンやFRレイアウトなど、同社伝統の味とともに、PHEVやクリーンディーゼルエンジンなど新しい“3シリーズ”が次々と用意された6代目のF30。衝突被害軽減ブレーキが初めて採用された3シリーズでもあります。
多彩なパワートレインが用意されたBMWの看板モデルの6代目
BMWの看板モデルの1つで、Dセグメントに該当するプレミアムスポーツセダン。1975年デビューのE21から数えて6世代目となるのが、2012年に登場したF30です。本国仕様では全幅が1,811mmになるところ、日本の多くの立体駐車場に収まるよう、日本仕様のみドアハンドルを変えて1,800mmにするなど、日本市場が強く意識されたモデル。多彩なパワートレインが用意されたことも相まってヒットしました。
低いヘッドライト位置が象徴する、ロー&ワイドなフォルム
低い位置に配置されたヘッドライトと、横に広げられた伝統のキドニーグリルによって、低く構えた、ロー&ワイドなフォルムとしています。全長4,625mm×全幅1,800mm×全高1,440mm。
「iDrive」は一部グレードを除き全車に標準装備
コックピットがドライバー側に傾斜しているのは同社の伝統。カーナビゲーションやオーディオ等をセンターコンソールに備わるコントローラーで操作する「iDrive」と、その液晶ディスプレイが一部グレードを除き標準装備されました。グレードによって本革シートも選べます。
直列3気筒ターボからPHEVまでパワートレインが豊富
2012年1月の登場から2019年2月の生産終了まで、多彩なパワートレインが用意されたF30。直列3気筒ターボから数種類の直列4気筒ターボ、直列6気筒ターボ、2種類のディーゼルターボ、さらにPHEVも2種類ありました。8速ATのほか、一部モデルには6速MTも用意。JC08モード燃費は13.5km/L〜21.4km/L。
2013年8月から「ドライビングアシスト」が採用された
2013年8月に衝突被害軽減ブレーキを含む先進安全運転支援機能「ドライビングアシスト」が全車に標準装備されました。翌2014年8月には車両停止まで制御するアクティブクルーズコントロール機能も全車標準装備になりました(いずれも一部グレードを除く)。
内外装デザインは「スポーツ」「モダン」「ラグジュアリー」の3タイプ
デビュー時は2L直列4気筒ターボの328i系のみ。その後数種類のガソリンエンジンやディーゼルエンジン、PHEVが追加され、新エンジンへの移行も度々行われています。またエクステリアとインテリアデザインには「デザインライン」が導入され、それに応じてグレード名が付けられています。具体的には「スポーツ」「モダン」「ラグジュアリー」という3つのグレード名が用意され、それぞれに沿ったパーツや装備が備わります。
【マイナーチェンジ&改良一覧】新エンジンや新PHEVが随時投入された
2012年1月のデビュー時に用意されたのは最高出力245psを発揮する2L直列4気筒ターボを搭載した「328i系」のみ。ただし、同年中に次々と新グレードが追加されていきます。
まず4月には328i系よりパワーを抑えた、最高出力184psの2L直列4気筒ターボを搭載する「320i系」が追加されました。続いて7月には3L直列6気筒ターボ+モーターのPHEV「アクティブハイブリッド3」、8月には320i系の4WDモデル「320i xDrive系」と、2L直列4気筒ディーゼルターボの「320dブルーエフィシェンシー系」が追加されました。
さらに9月にはBMW M社が開発したエアロパーツやアルミホイール、専用サスペンション等を備えた「Mスポーツ」が320iと328iに設定されています。
また2013年8月にはエントリーモデルとして、一部装備を省略した320i SEが追加されました。
2013年8月以降:先進安全運転支援機能が充実
2013年8月には衝突被害軽減ブレーキを含む先進安全運転支援機能「ドライビングアシスト」や「BMW SOSコール」が、320i SEを除き全車に標準で備わります。
同時にiDriveに、文字入力や地図の拡大・縮小を指でできるタッチパッドが備わりました。
2014年8月には320i SEのMT車を除き、車両停止まで制御するアクティブクルーズコントロール機能が全車に標準装備されています。
2015年8月:マイナーチェンジでデザインや足回りなどを見直し
2015年8月のマイナーチェンジでは、新たにLEDヘッドライト&リアライトが全車に採用されました。同時にエクステリア&インテリアデザインが若干変更されたほか、サスペンションやハンドリングも見直されています。
併せてパワートレイン&グレード構成も変更されています。まず新開発された3L直列6気筒ターボエンジンを搭載した「340i系」が追加されました。また最高出力245psを発揮する2L直列4気筒ターボを搭載していた「328i系」は、新世代の最高出力252psを発揮する2L直列4気筒ターボに切り替わり、名称も「330i系」となりました。
マイナーチェンジ以降も新モデルが追加されていく
マイナーチェンジ以降も新モデルが追加されていきます。まず2016年1月には、「アクティブハイブリッド3」に代わる新たなPHEVとして「330e」が加えられました。パワートレインは2L直列4気筒+ターボとなり、モーターのみで走れる距離を従来の3〜4kmから一気に36.8kmまで伸ばしています。
さらに2016年9月には、エントリーモデルとして1.5L直列3気筒ターボを搭載する「318i系」が新たに加えられました。
【BMW3シリーズ(F30)のおすすめモデル#1】320i Mスポーツの6速MT車
“エンジン屋”の異名をとるBMW。その名機を自らの操作で味わえるMT車に乗れる時間は、そう長く残されていないでしょう。
世の中のAT主流化の流れは言うに及ばず、衝突被害軽減ブレーキや全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロールなど、電子制御による動力制御機能が進むほどに、こうした制御に合わせにくいMTはさらに片隅へ追いやられるはず。実際7代目の3シリーズには今のところMT車は用意されていません。
ですから6代目F30の320iのMT車はかなり希少、かつ3シリーズ“最新”のMT車と言えます。中でもM社のサスペンションやアルミホイール等が奢られたMスポーツの6速MT車なら、BMW製2L直列4気筒ターボエンジンを意のままに味わい尽くすことができるでしょう。
【BMW3シリーズ(F30)のおすすめモデル#2】340i系
振動の少なさでベストバランスと言われる直列6気筒。特にBMWの6気筒エンジンは“シルキーシックス”とも呼ばれ、その滑らかな回転と力強さが多くの人々を魅了してきました。
このF30にも直列6気筒を搭載したモデルがあります。それが2015年8月のマイナーチェンジで設定された「340i系」です。最高出力326ps/最大トルク450N・mを発揮する、当時開発されたばかりの3L直列6気筒ターボエンジンを搭載。高級皮革のダコタレザーなどが奢られた、上質感を重視する「ラグジュアリー」と、M社のサスペンション が用意されました。
ガソリン車としては3シリーズの最上級モデルのため、装備の充実は言うまでもありません。といっても、ゆったりと流すもよし、その気になったらアクセルを踏み込むもよし。どんなシーンでも “シルキーシックス”があれば、気持ち良く駆け抜けることができるでしょう。
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パワートレインの選択次第で楽しみ方がいろいろある
上記で取り上げたオススメのモデル以外にも燃費とトルクが魅力の2種類のディーゼルや、パワー重視の前期型PHEV……。パワートレインそれぞれに魅力があるのが6代目3シリーズの特徴です。ぜひお気に入りのF30を見つけてみてください。