ホンダ ステップワゴン(5代目・2015~2022年)」まったく新しいバックドア「わくわくゲート」を搭載したミドルサイズミニバン【人気モデル購入徹底ガイド】

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ホンダ オデッセイとともに1990〜2000年代のミニバンブームを作った立役者といわれるステップワゴン。2015年4月に登場した5代目は、「わくわくゲート」というこれまで誰も見たことがない新機構を搭載しました。オリジナリティ溢れるハイトミニバンの特徴やおすすめモデルを解説します。

【サマリー】初めての体験!「わくわくゲート」を採用

上の写真を見ると5代目ステップワゴンのバックドアは左右非対称デザインになっていて、バックドアの右寄りに縦の線が入っているのがわかるはず。これがこの世代のステップワゴン最大の特徴で、バックドアを上方向だけでなく自宅玄関のドアのように横開きで使うこともできるようになっています。

この機構により狭い場所でもバックドアから荷物を出し入れできたり、重いドアの開け閉めに苦労しなくて済むようになったりしました。ほかにもライバルとは一味違う機構が随所に盛り込まれています。

【外観スタイル】標準モデルとスパーダ、2つのスタイルをラインナップ

標準モデル

スパーダ

トヨタ ヴォクシー/ノア、日産 セレナという強豪がひしめくハイトミニバン。5代目ステップワゴンは最大の特徴であるバックドアの「わくわくゲート」があることによるワクワクするような楽しさを表現するために左右非対称のデザインを採用しています。

標準モデルは後ろから、エアロモデルであるスパーダはフロントからデザインすることで、標準モデルの優しさとスパーダの高級感という対象的な個性を際立たせたといいます。

【インテリア】北欧家具のような上質さと使いやすさを追求

標準モデル

スパーダ

インテリアのデザインコンセプトは北欧家具のような美しさとユーティリティの融合を目指した「ビューティリティーリビング」。すべての席で座った人がリラックスできるような形・色・素材と、心地よさを感じる質感などを追求しています。カラーリングは標準車が明るめの色、スパーダは黒を基調としたシックな色合いを採用しました。

同クラスのライバル車の3列目シートが左右跳ね上げ式なのに対し、ステップワゴンは床下格納式に。わくわくゲートからも乗り降りすることを想定して、3列目席は左右分割で格納できるようになっています。

【走り・燃費】1.5Lダウンサイジングターボで走りと低燃費を両立

フル乗車する機会も多いこのクラスのミニバンは、2L NAエンジンを搭載するのが常識でした。しかし5代目ステップワゴンは新開発の1.5L VTECターボエンジンを搭載。ステップワゴンが登場した時期は海外メーカーを中心にダウンサイジングターボを搭載するのがトレンドとなっていて、ステップワゴンもその流れを踏襲した形になったのです。

排気量こそ1.5Lですが、ターボにより2.4Lエンジン並のトルクを発生。最大トルクの大きさだけでなく、低回転域から豊かなトルクを発揮できるのが特徴でした。また、ダウンサイジングターボは燃費もよく、発売時でクラストップとなる17.0km/L(JC08モード)を実現しました。2017年9月にはスポーツハイブリッドi-MMD(現在のe:HEV)搭載車も設定されました。

【安全装備】歩行者の認識も可能なHonda SENSINGを搭載

5代目ステップワゴンはデビュー時からホンダの先進安全装備パッケージであるHonda SENSINGを全グレードオプションで用意。ミリ波レーダーと単眼カメラを使ったシステムにより、車両前方約60mまでの歩行者やクルマなどの大きさを識別できるようになっています。デビュー時に搭載された機能は以下のとおりです。

■衝突軽減ブレーキ
■アダプティブ・クルーズ・コントロール
■車線維持支援システム
■路外逸脱抑制機能
■誤発進抑制機能
■先行車発進お知らせ機能
■標識認識機能

【グレード構成】標準モデルとスパーダ系の2系統を用意

左:スパーダ クールスピリット 右:G

標準モデルはわくわくゲートが備わらないエントリーグレードのB、助手席側電動スライドドアを搭載する量販グレードのG、運転席&助手席シートヒーターやLEDルームランプを装備する上級グレードのG EXを用意。

エアロパーツで高級感を高めたスパーダ系はスパーダに加え、17インチアルミホイールを履き、パドルシフトを装備するスパーダ クールスピリットが用意されました。

【マイナーチェンジ&改良一覧】マイナーチェンジで安全装備を充実させ、新パワートレインも用意

冒頭でも触れたように、5代目ステップワゴン最大の特徴は上にも横にも開くわくわくゲートを搭載したことです。狭い場所での荷物の出し入れが楽になるだけでなく、3列目シートの左側を格納すればバックドアから乗り降りができるなど、利便性の部分でライバルモデルとの大きな差別化を実現しました。

先代よりエンジンルームを40mm短縮するとともにホイールベースを35mm延長。さらに全高を25mm高くするなどして、クラス最大級の居住空間を実現。どの席もスペースに余裕があるため、リラックスして移動することができるのが魅力です。

2016年5月:ほとんどのグレードでHonda SENSINGが標準装備に

デビュー時はオプション設定だったHonda SENSINGとナビ装着用スペシャルパッケージ+ETC車載器、1列目シートi-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステムがエントリーグレードのBを除く全グレードで標準装備になりました。これを機にHonda SENSING搭載グレードはグレード名に「Honda SENSING」という名前がプラスされました。

そしてこのタイミングでG EX Honda SENSINGに運転席側電動スライドドアが、スパーダHonda SENSINGに運転席側電動スライドドアとパドルシフトが標準装備になりました。

2016年10月:スポーツグレードのモデューロXを追加

ホンダのコンプリートカーブランドであるモデューロXの名を冠したグレードを追加設定。専用のフロントエアロバンパーやフロントグリル、リアロアディフューザーなどにより、スポーティな見た目と直進安定性の良さを実現しました。

また、サスペンション設定と空力特性のチューニングにより4輪の接地性能を高め、コーナリング性能が向上。路面の凹凸や道路の継ぎ目などで発生する揺れの収まりも良くして乗り心地が高められています。

2017年9月:スパーダにハイブリッドモデルを追加設定

2017年9月には大規模なマイナーチェンジを実施。スパーダのエクステリアが刷新されました。とくにグリルとライト周りが力強いイメージになったことで、エアロモデルらしい押し出し感が高められています。

そしてこのタイミングでスパーダにスポーツハイブリッドi-MMD搭載車を追加設定。このシステムは2Lエンジンに走行用と発電用、2つのモーターを搭載。普段はバッテリーに蓄えた電気でモーターを動かし、電気が足りなくなるとエンジンが作動し発電するというシリーズハイブリッドに近いシステムです。

シリーズハイブリッドといえば日産のe-POWERが有名ですが、e-POWERとの違いは高速道路の巡航などエンジンで走ったほうが高効率なシーンではエンジンの力で走ることができること。これにより力強い走りと優れた燃費性能(JC08モード25.0km/L、WLTCモード20.0km/L)を両立させています。

そしてこのタイミングでHonda SENSINGが全グレード標準装備となりました。ハイブリッド仕様には渋滞追従機能付きのアダプティブ・クルーズ・コントロールも備わります。

2020年1月にはスポーツハイブリッドi-MMDがe:HEVに名称変更されました。そしてスパーダとe:HEVスパーダではわくわくゲート非搭載車も設定されています。

ステップワゴンのおすすめモデル#1】2016年5月以降のG EX Honda SENSING

5代目ステップワゴンが登場した時、このクラスのミニバンを選ぶ人からこんな声が上がっていました。

「1.5Lエンジンで大丈夫?」

このクラスは2Lエンジンを搭載するのが常識だったので、コンパクトカーなどに搭載される排気量だとパワー不足になると考えたのでしょう。しかしこの点に関しては心配に及びません。前述したようにステップワゴンが搭載するのはダウンサイジングターボで、2.4L車並みのトルクを発揮します。しかも低燃費。排気量で税額が決まる毎年の自動車税も割安です。

選ぶならHonda SENSINGや両側電動スライドドアが標準装備となる2016年5月以降の上級グレードがおすすめです。

ステップワゴンのおすすめモデル#2】スパーダ ハイブリッドG Honda SENSING

トヨタ ヴォクシー/ノアのハイブリッド、日産 セレナe-POWERと、このクラスのミニバンもハイブリッドモデルへの人気が高まっています。ステップワゴンも2017年9月にハイブリッドを追加。システムはアコード、インサイトなどにも登載されたスポーツハイブリッドi-MMD(現在のe:HEV)になります。

ハイブリッドモデルはスパーダの顔つきが大きく変わった後期型。押し出しが強いデザインが好みの人にもおすすめです。

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【まとめ】ライバルに比べてお得な中古車が探しやすい!

ヴォクシー、ノア、セレナという強豪に比べるとステップワゴンはやや存在感が薄かったことは否めません。わくわくゲートは使い勝手のいい機能ですが、デザイン的に好みがわかれるところ。

でもミニバンならではの利便性、1.5Lターボとハイブリッドの走りはライバルに負けない魅力があります。ライバルに比べて人気がやや劣る分、中古車は魅力的な価格で見つかるはず。気になる人はぜひチェックしてみてください。

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※この記事は2022年7月現在の情報に基づいています。

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