ホンダを代表するコンパクトハッチバック「シビック」。1972年の初代のデビュー以来、世代を変えながら継続しているクルマで、今回解説するモデルは10世代目にあたります。どんな特徴があったのかを詳しく見ていきましょう。
【サマリー】世界トップレベルの走行性能を実現
コンパクトなハッチバックとして長年愛されてきたシビックは、2017年に登場したこの10代目から新プラットフォームを採用。ボディはCセグメントの中で最大級の大きさになりました。
しかし、セグメント内でトップクラスの「操る喜び」を目指して開発されたこの新プラットフォームにより、走行性能は大幅に向上。欧州のライバルに匹敵するレベルにまで磨き上げられています。
【外観スタイル】ボディは大型化しロー&ワイド感を強調
ボディ形状はセダンとハッチバックの両方がラインナップ。どちらも走っている姿をより美しく見せるようデザインされ、ロー&ワイド感が強調されています。Cセグメントで最も大型の部類に入り、全長はハッチバックが4,520mm、セダンはDセグメント並みの4,650mmに達しました。
【インテリア】クラストップの室内空間
初代から続くホンダ独自のM・M(マンマキシマム・メカミニマム)思想は継承され、ボディの拡大分はそのまま室内空間のゆとりへとつながっています。特に後席の足元スペースやラゲッジルームの容量は、クラス最大級を実現。1つ上のDセグメント並みに広くなりました。
【走り・燃費】上質なライドフィールとトルクフルなエンジン
タイプRまでカバーする高剛性シャシーの恩恵は、乗り心地のよさに表れています。低速域から高速走行時まですべての速度域で快適性が確保され、その気になればスポーティな走行も楽しめます。
エンジンはシビック専用チューンの1.5L直4VTECターボ(173ps/220N・m)を採用。低回転からトルクフルなエンジン特性で、気持ちのいい加速が味わえるエンジンです。トランスミッションはパドルシフト付きの7速CVTが基本ですが、ハッチバックのみ6速MTが用意されました。
【安全装備】ホンダセンシングHonda SENSINGを標準装備化
先進安全運転支援は、ミリ波レーダーと単眼カメラによる前方認識の「ホンダ センシングHonda SENSING」を採用。レス仕様車を除く全車に標準装備されました。緊急自動ブレーキはクルマと人を認識。アダプティブクルーズコントロールは車線を維持するレーンキープ機能付きで、CVT車は全車速対応タイプです。
【グレード構成】シンプルなモノグレード構成
7年のブランクを経て日本市場に投入された10代目シビックは、グレードを設定せずボディタイプのみの展開でした。セダンはCVT仕様のみで265万円、ハッチバックはCVTとMTが選べましたが、価格は統一されどちらも280万円でした。
【マイナーチェンジ&改良一覧】よりスポーティに上質に外装を変更
10代目シビックの改良は、2020年1月に行われたマイナーチェンジの1回のみです。セダン、ハッチバック共通の変更点は外装でした。
セダンの外観での変更点は、フロントバンパーとリアガーニッシュのデザイン、アルミホイールのカラー。インテリアではコンビシートを標準装備化し、上質感を高めました。
ハッチバックも前後のバンパー、フロントグリル、リアロアガーニッシュ、アルミホイールをデザイン変更。加えて「トップロードサンルーフ」と呼ばれる大型サンルーフを新たに設定しました。6速MT車は、シフトのショートストローク化とシフトノブの形状変更も行われ、小気味よくシフトができる仕様となっています。
そのほか、ホンダセンシングHonda SENSINGには歩行者事故低減ステアリングと先行車発進お知らせ機能が追加されました。
価格はセダンが276.1万円、ハッチバックがCVT、MT同価格の294.8万円と設定されました。
【シビックのおすすめモデル#1】後期型のハッチバックMT
ハッチバックとセダンしか選べない10代目シビックですが、あえてオススメを挙げるのならばハッチバックを推します。
理由はひとつ、6速MTが選べるからです。
日本市場では需要が特に少ないため、MTを設定しているクルマ自体が貴重になりました。電動化が進むにつれ、この傾向はどんどん加速化していくでしょう。乗れるうちに乗っておくほうがいいという理由からハッチバックのMTを一推しとしました。マイチェンの前と後ならば、マイチェン後の方がシフトノブの形状変更と、シフトストロークのショート化をしていますのでオススメです。
【シビックのおすすめモデル#2】実はラゲッジ容量が大きいセダン
CVT仕様でいいと思う人ならば、セダンもオススメです。セダンはハッチバックに比べ、ボディ全長が130mm長く作られていますが、これはラゲッジルーム容量に直結しています。ハッチバックの容量420Lに対し、セダンは519Lと99Lも多くなっているのです。この519Lはデビュー当時でCセグメントトップのスペースでした。
リアシートは6:4の分割可倒式ですので、長尺物の積載にも対応できます。積み込みのしやすさは開口部の広いハッチバックに分がありますが、容量が欲しいと考える人にとってはセダンがオススメです。
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【まとめ】乗ればわかる「操る楽しさ」
究極の運動性能を誇るタイプRでの使用を前提とした高剛性プラットフォームを採用したため、10代目シビックはシャシーの性能がズバ抜けていい印象のクルマでした。乗り心地は快適で、1.5LのVTECターボもトルクフル。MTを駆使して積極的に走りを楽しめる1台です。