クルマ選びの定番選択肢になったSUV。もともとは未舗装の荒れた路面も安定して走れるクルマとして登場しましたが、現在では舗装路を快適に走るために開発されたモデルもたくさんあります。どんな部分に着目するとカッコいいSUVを選べるかを紐解いていきましょう。
世界中で人気のSUVは百花繚乱
もともとはオフロードを走る目的で生まれたSUVですが、2000年代前半から多くのメーカーがオンロード性能を重視したモデルを発売。現在では大型車から軽自動車まで、数多くのSUVが登場しています。
SUVが多くの人に注目される一番の理由はデザイン性。大きなタイヤを装着し、最低地上高を高くすることで力強さを感じる外観は迫力があり、小さいモデルでもクラスを超えた存在感があります。
ここでは多くの人から支持される、カッコいいSUVを紹介していきます。
SUVはラージ、ミドル、ミドルコンパクト、コンパクト、軽自動車の5サイズ展開
SUVをボディサイズで区分けすると、一般的にはラージ、ミドル、コンパクト、軽自動車の4タイプになります。ただ、最近ではコンパクトSUVの中に、少しサイズが大きくなった“ミドルコンパクト”と呼べるものが増えています。その意味で、最新のカテゴリー分けでSUVは5サイズ展開されていると言っていいでしょう。
日本車で当てはめると、ラージサイズはトヨタ ランドクルーザー、マツダ CX-8など全長4.7mを超えるもの。
ミドルサイズはトヨタ ハリアー、日産 エクストレイルなど4.5~4.7m前後のもの。
ミドルコンパクトサイズはスバル XV、三菱 エクリプスクロスなど全長4.4m前後のもの。
コンパクトサイズはトヨタ ライズ、日産 キックスなど全長4.3m未満のもの。
そして軽自動車はスズキ ジムニー、ダイハツ タフトなどになります。
SUVを大きく分けるとクロカン四駆系、アウトドア系、都会派系の3種類
では、ボディサイズではなく“カッコいい”という軸でSUVを見ていくと、どのように分けられるのか。筆者は次の3つの軸があると考えています。
『クロカン四駆系』
未舗装路、ガレ場、ぬかるみなどを走ることを想定し、シャシーやボディにタフな構造を採用。ほとんどはラダーフレームと呼ばれるはしご型のフレームを採用してボディ剛性を高めています。
荒れた場所を走るために、4WDシステムもタフなものに。自分で2WDと4WDを選ぶパートタイム式を採用しているものもあります。
クルマが持つ性能をフルに使う機会がある人はほとんどいないと思いますが、いざという時に頼りになる能力があるのは心強いもの。時計に例えると、1000m超えの防水性能を誇るダイバーズウォッチのようなモデルです。
『アウトドア系』
SUVで現在主流になっているのは、一般的な乗用車と同じようにフレームとボディを一体化して乗り心地を高めたモノコック構造を採用したクロスオーバーSUV。
その中でアウトドア感のあるデザインを採用するとともに、電子制御で未舗装路や雪道などを走りやすくしたモデルが、アウトドア系SUVです。
例えばキャンプ場は雨が降ると地面がぬかるんでしまうこともあります。そんな時も安心感が高いモデルです。
『都会派系』
高層ビルが立ち並ぶ都市部に映えるよう、SUVらしいタフなイメージと流麗でスタイリッシュなデザインを共存させたモデル。インテリアも高級感が高められたものが多く、上質な雰囲気を堪能できます。
都市部での走行を想定して、燃費性能を高めるために2WDグレードを設定しているモデルもあります。
SUVのカッコいいは3通りある
ここからはみなさんにおすすめしたいカッコいいSUVを紹介! 上で取り上げた3つの切り口が現在のSUV選びのキーワード。そこで、それぞれのカテゴリーから3モデルずつセレクトしました。
タフなクロカン四駆、楽しいイメージのあるアウトドア系、ハイセンスな雰囲気が手に入る都会派系、あなたはどれが好みですか?
タフなギア感がカッコいいSUV BEST3
道なき道を進むための圧倒的な性能と、それを裏付ける屈強なデザイン。ヘビーデューティーなクロカン四駆は、タフギアが好きな人にとって替えの利かない選択肢。王道のランクルから軽自動車まで、幅広いサイズからチョイスしました。
第1位「トヨタ ランドクルーザー」圧倒的な信頼がカッコいい
●510〜800万円 ●全長4950〜4985mm / 全幅1980〜1990mm / 全高1925mm
初代ランクルとなるBJシリーズが登場したのは1951年。それから70年間、ランクルは「どこへでも向かい、生きて帰ってこられる」クルマとして、世界中で愛されています。
2021年8月にデビューした現行型はランドクルーザー300と呼ばれるモデル。プラットフォームは屈強なラダーフレームにトヨタのクルマづくりの指針であるTNGAの考えを投入。新開発のサスペンションも投入され、オフロードだけでなくオンロード性能も高められています。
パワーユニットは3.5L V6ガソリンエンジンと3.3L V6ディーゼルターボを用意。トランスミッションは10ATになります。
第2位「スズキ ジムニー」原点回帰したキング・オブ・4WD
●148.5〜190.3万円 ●全長3395mm / 全幅1475mm / 全高1725mm
2018年7月に登場した現行型ジムニーはデビューと同時に多くのバックオーダーを抱え、1年以上の納車待ちが今なお続く人気モデルになりました。
屈強なラダーフレーム、FRベースの副変速機付きパートタイム式4WD、3リンクリジッドアクスル式サスペンションなど、伝統の構造を継承。エンジンは最高出力64psの直3ターボですが、大排気量のクロカンSUVを凌駕する悪路走破性を持ち合わせています。
デザインは歴代ジムニーを意識した丸目で四角いボディラインです。タフな中に愛らしさもあるモデルになりました。
第3位「三菱 デリカD:5」クロカン四駆の性能が与えられた骨太ミニバン
●391.38〜448.91万円 ●全長4800mm / 全幅1795mm / 全高1875mm
3列シートのミニバンはファミリー色を高めたものや押し出しを強くしたものが主流。そんな中、デリカD:5はクロカン四駆に匹敵する性能が与えられるとともに、最低地上高を高くしてSUVのようなデザインが与えられています。
フロントフェイスは三菱のデザインアイデンティティであるダイナミックシールドを採用。押し出し感だけでなくSUVらしい力強さを持ち合わせています。
ボディはリブボーンフレーム構造と呼ばれるもので剛性感を高めています。そのフレームに囲まれた感じをあえてインテリアで見せるようにデザインしたことで、力強さと安心感が表現されているのも特徴です。
楽しげなアウトドア雰囲気がカッコいいSUV BEST3
ここ数年、キャンプを始めとするアウトドアレジャーがブームになり、それとともにアウトドア系SUVへの注目も高まっています。野山の中が似合うデザインで、なおかつ都市部にもハマる。そんなオールマイティなモデルをチョイスしました。
第1位「トヨタ RAV4」都市型SUVからタフなイメージに昇華
●274.3〜402.9万円 ●全長4600〜1610mm / 全幅1855〜1865mm / 全高1685〜1695mm
1994年にデビューした初代RAV4は都市型SUVとして人気を博しました。ところが2代目以降はだんだんと人気がなくなり、4代目に至っては日本で発売されませんでした。
ところが現行型はアウトドア色を前面に押し出したデザインに変更。すると日本でも大ヒットしました。
中でもオフロードテイストを盛り込んだアドベンチャーや、特別仕様車のアドベンチャーオフロードパッケージはアウトドア系SUVが好きな人に強くおすすめします!
第2位「スバル XV」コンパクトボディにスバルらしい力強さを凝縮
●220.0〜253.3万円 ●全長4485mm / 全幅1800mm / 全高1550mm
もともとはハッチバックのインプレッサにSUVテイストを盛り込んだクロスオーバーSUVとして登場。現在はインプレッサの冠が取れ、独立したモデルとなっています。
エクステリアにはスバルのデザインフィロソフィーである「ダイナミック×ソリッド」を採用。フェンダー部分をブラックモールで覆い、前後にはアンダーガードを設置してSUVらしい堅牢さを強調しています。
パワーユニットは1.6L水平対向エンジンと、2Lの水平対向エンジンに小型モーターを組み合わせたw-BOXERが用意されています。
第3位「三菱 アウトランダーPHEV」電気ならではの利便性が与えられたタフなPHEV
●462.11〜532.07万円 ●全長4710mm / 全幅1860mm / 全高1740〜1745mm
WLTCモードで87kmのEV走行が可能なPHEVモデル。前後輪に独立した高出力モーターを搭載し、静かで滑らかな走行を堪能できます。走りに定評がある車両運動統合システム“S-AWC”は、後輪側にブレーキAYC機能を追加したことで性能が新しい次元に高められました。ドライブモードはグラベル、マッド、スノーなど7つのモードを設定しています。
外観はPHEVらしい先進性を感じさせるデザインに三菱ならではの力強さを融合。20インチの大径ホイールとそれを包み込むフェンダー部がアウトドア系らしいタフさを表現しています。
ハイセンスな都会派ムードがカッコいい BEST3
現在のSUVブームを牽引しているのは、全高が高く力強さを感じるSUVらしいスタイルにエレガントなイメージをプラスしたモデル。その中でもとくにデザイン性に優れたカッコいいモデルを3車種チョイスしました。
第1位「トヨタ ハリアー」エレガントな都市型SUVの元祖
●299〜504万円 ●全長4740mm / 全幅1855mm / 全高1660mm
現在のSUVブームの立役者であるハリアー。2代目までは海外ではレクサスRXとして販売されていましたが、現在はRXとは別のモデルになっています。
4代目となる現行型は2020年6月にデビュー。エレガントで流麗なボディラインが特徴で、インテリアも上質な雰囲気にまとめられています。
パワーユニットは2.5Lエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドと、2Lガソリンエンジンを用意。4WDはハイブリッドが後輪をモーターで駆動させるE-Four、ガソリン車が前輪駆動と4輪駆動のトルク配分を自動制御するダイナミックトルクコントロール4WDになります。
第2位「ホンダ ヴェゼル」ハイセンスなインテリアが魅力
●227.92〜329.89万円 ●全長4330mm / 全幅1790mm / 全高1590mm
2013年12月にデビューした初代は、2014年〜2016年、2019年にSUV販売台数第1位になった人気モデルでした。そして2021年4月にデビューした現行型も好調なセールスを保っています。
現行型は日常生活の向上を考えて行動する新しい価値観を持った人をターゲットに、彼らのスタイルや可能性を“AMP UP(増幅)”させることを目指したモデル。
クーペのような流麗なスタイルでデザイン性を高めるとともに、ボディ同色グリルでエレガントなイメージを強調しています。シンプルで無駄な装飾がないインテリアも秀逸。シート地の組み合わせも北欧家具のようなセンスを感じさせます。
第3位「マツダ MX-30」優しく上品なイメージの新感覚SUV
●242.0〜305.25万円 ●全長4395mm / 全幅1795mm / 全高1550mm
マツダの魂動デザインで新たな方向性を提案したMX-30のデザインは、シンプルな中にぬくもりを感じさせるスタイルを採用。後部座席へのアクセスは“フリースタイルドア”と名付けられた観音開きの小さなドアを採用。これにより、クーペのような美しさが表現されました。
インテリアはセンターコンソールにコルク素材を使うことで柔らかな印象が与えられています。
パワートレインは2Lガソリンエンジンにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたものに。100%電気自動車となるMX-30 EVモデルも別途用意されました。
ところで売れているSUVはカッコいいのか?
SUVの販売台数上位にはトヨタ ヤリスクロスやトヨタ ライズ、ホンダ ヴェゼルといった、コンパクトやミドルコンパクトのモデルが多くなります。デザイン的には洗練された都会派が多い印象です。ただ、ライズはアウトドア感があるモデルだし、アウトドア系でセレクトしたRAV4も販売台数上位に入ります。発売されたばかりのトヨタ カローラクロスも販売台数上位に入ってくるのは間違いないでしょう。
もちろん売れているSUVには魅力がありますが、街でたくさん見かける分、特別感が薄くなるというデメリットもあります。売れているモデルには利便性や燃費など売れる理由が必ずありますが、そこだけを重視するのではなく、自分の感性に合うモデルを探してみることをおすすめします。
ライフスタイルに合わせて、自分にピッタリのカッコいいSUVを探そう
SUVはボディサイズや搭載エンジンの排気量があらゆるボディタイプでもっともバリエーションが豊かなカテゴリーと言えます。そして多様なデザインが用意されているのも特徴。
ライフスタイルや購入後の使い方を考え、自分にピッタリのカッコいいSUVを探してみてください。
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